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5巻までは面白かったので6巻も手に取ったのだが、文学と呼べる作品には縁がなく、太宰の作品も読んだことが無い私にとっては、相性の良くない作品だった。終盤、五浦君が犯人に追いつめられるシーンまでは、既に他界した人物たちが残した謎の解読に終始するのだが、稀覯本を奪い合う人物たちに感情移入することができず退屈だった。 やはり、万人受けするミステリーは、読者が今そこで起こっていることをリアリティを感じながら体験できる物語であり、登場人物が自らの欲望と正義感の間で葛藤する姿に入り込んでいけるドラマな...
〜夢と現実の境界線で〜 | 2016.01.21 Thu 05:31
東京都西多摩で男性のバラバラ死体が発見される。岩楯警部補は山岳救助隊員の牛久とペアを組み捜査に加わった。捜査会議で司法解剖医が出した死亡推定月日に、法医昆虫学者の赤堀が異を唱えるが否定される。他方、岩楯と牛久は仙谷村での聞き込みを始め、村で孤立する二つの世帯があることがわかる。息子に犯罪歴があるという中丸家と、父子家庭の一之瀬家だ。──死後経過の謎と村の怪しい住人たち。残りの遺体はどこに!(内容紹介より) 『メビウスの守護者』(川瀬七緒著 講談社) ぼくの好きな“法医昆虫学捜査官シリー...
ほんぽ本舗 | 2016.01.19 Tue 22:34
『わたしを離さないで』から十年。待望の最新長篇! アクセルとベアトリスの老夫婦は、遠い地で暮らす息子に会うため、長年暮らした村を後にする。若い戦士、鬼に襲われた少年、老騎士……さまざまな人々に出会いながら、雨が降る荒れ野を渡り、森を抜け、謎の霧に満ちた大地を旅するふたりを待つものとは――。失われた記憶や愛、戦いと復讐のこだまを静謐に描く、ブッカー賞作家の傑作長篇。 『忘れられた巨人』(カズオ・イシグロ著 土屋政雄訳 早川書房) 名著といわれ映画化もされた『わたしを離さないで』から1...
ほんぽ本舗 | 2016.01.19 Tue 00:07
JUGEMテーマ:最近読んだ本 最近、星野源さんの「蘇る変態」読みました。 夫にスーパーまでお使いを頼み、 そのついでに、「『蘇る変態』買ってきてちょ、お願い〜、どうしても今日読みたいの〜」 と。 それで、本屋さんに行った夫だけど、「蘇る変態」が見つからない。 流行ってるから、平積みされているかと思ったが、見つからない。 そこで、レジで、 「あ、あの・・・蘇る・・ヘンタイ・・ありますか?」 って言ったんだって。 そしたら、尋ねた店員さんは、 「へっ?・・・」みたいな。 でも、隣の店員さんが、 「あ...
ここのブログ | 2016.01.17 Sun 17:24
著者が発行している週間新聞の「たいまつ」の敵である町の権力者が、出版祝いをしてくれたといいます。 なぜ敵を祝うのかというと、敵であるからつぶすわけにはいかない、といったそうです。 敵がいるから、自分たちの主張がはっきりとするという部分があるのだと思います。 それだけに、著者の出版は敵にとってもよくできている本だったのかもしれません。 まさに敵ながら天晴れなのでしょう。 そのような良きライバルがいるから、張り合いがあるというものなのかもしれません。 すべての人が同じ考えをもっているのもよいです...
記録帳 | 2016.01.17 Sun 15:03
台風一過の東京湾で、漂流中のクルーザーから他殺体が発見された。遺体が発見された船室には鍵が掛っていて……。東京湾臨海署・強行犯第一係の安積警部補らは、被害者の身元確認を始める。一方、第二係の相楽たちは、前日に開かれた新木場でのパーティーで発見された、変死体の事件を追っていた。どちらも捜査が滞る中、重要参考人として身柄を確保されたのは、安積の同期で親友の速水直樹警部補だった――。安積は速水の無罪を晴らすことができるのか!?(内容紹介より) 『晩夏』(今野敏著 ハルキ文庫) ちょっとま...
ほんぽ本舗 | 2016.01.15 Fri 23:39
怒れる老人たち、粛々と暴走す。 「年寄りの冷や水とはよく言ったものだ。年寄りは、寒中水泳などすべきじゃない。別に元気じゃなくてもいいし、がんばることもない。年寄りは、静かに暮らし、あとはテロをやって歴史を変えればそれでいいんだ」――後期高齢者の老人たちが、テロも辞さず、日本を変えようと立ち上がるという物語のアイデアが浮かんだのは、もうずいぶん前のことだ。その年代の人々は何らかの形で戦争を体験し、食糧難の時代を生きている。だいたい、殺されもせず、病死も自殺もせず、寝たきりにもならず生き延びると...
ほんぽ本舗 | 2016.01.13 Wed 22:55
チームは目的、理念をしっかりと定めなければなりません。 目的を達成するための方法は、 「方法の有効性は、状況と目的、に応じて決まる」からです。。 絶対に正しい方法はありませんが、状況を見誤る、目的に沿わないなど原理から外れると失敗します。 また、リーダーは特定の状況下で、自分を活かして、チームの目的を実現するための技能ですので、 状況が変わっても欲望、性格などで自分を変化させるのが難しいリーダーの場合には、リーダーを変えるのも手です。 創業者が保守的な組織は埋没コストを気にして前例を変え...
記録帳 | 2016.01.09 Sat 18:18
敬語の基本的な使い方を知った上での、 敬語や丁寧語を使う際の気をつけたい点が、たくさん書いてあります。 本人は敬語や丁寧語としてとしていったつもりが、相手によっては皮肉に受け止められてしまう表現もあるといいます。 確かにそのような危険な言葉もあることが分かりました。 以前、実際に、そのような言葉をお客様に使ったことがありましたが、どうもお客様の反応が良くないことがあったので、 皮肉に取られてしまっていたのでしょう。 謝罪の仕方でも、一言添えたほうがよかったり、表現方法で意味が違ってくるこ...
記録帳 | 2016.01.09 Sat 18:16
何を書いてもネタバレになってしまいそうなので、私がインパクトを受けた天王寺翔蔵博士と、犀川創平の言葉をピックアップしたい。 先ず、天王寺博士 「人間の最も弱い部分とは、他人の干渉を受けたいという感情だ。自己以外に自己の存在を求めることが、人間の本能としての幻想だ。」 自分の弱い部分を抑圧し、プラネタリウムの地下にこもる老いた数学者…博士の求める自由とはいったい何なのだろう? 次に犀川 「どんな斬新な思想も、どんな先進の才能も、最後は防御にまわるものだ…純粋に攻撃的な...
〜夢と現実の境界線で〜 | 2015.12.31 Thu 12:03
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