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オッフェンバック 「ホフマン物語」 国立リヨン歌劇場 2014

今日はオッフェンバックの「ホフマン物語」を映像で鑑賞しました。ロラン・ペリーの衣裳と演出、大野和士指揮リヨン歌劇場によるオーチャードホールでの演奏、2014年7月の収録です。 「ホフマン物語」となれば、豪華絢爛な(色彩感のある)舞台を想像してしまいがちですが、ペリーの演出は簡素かつ暗い舞台となっています。指揮の大野和士は、黒い空間によって自分のイマジネーションがかきたてられ、音楽が引き立つといったようなことを述べています。 ハープの伴奏によりドンナ・アンナのアリアで始まるプロローグから、まる...

オペラ鑑賞備忘録 | 2024.04.01 Mon 13:39

ブリテン 「ねじの回転」 シュヴェツィンゲン 1990

今日はブリテンの「ねじの回転」を映像で鑑賞しました。ミヒャエル・ハンペの演出、ステュアート・ベッドフォード指揮シュトゥットガルト放送交響楽団によるシュヴェツィンゲン音楽祭での演奏、1990年の収録です。 「小さな煙突掃除」を含めて、生涯に16のオペラを遺したブリテンは、近代最高のオペラ作曲家と言って良いでしょう。(リヒャルト・シュトラウスは、戦後も長生していますが、シュトラウス本人が言っているように、「過去の人」と捉えています。) ブリテンのオペラは、難解にも聞こえますが、いったんその簡素で...

オペラ鑑賞備忘録 | 2024.04.01 Mon 13:37

ヴェルディ 「マクベス」 MET 2008

今日はヴェルディの「マクベス」を映像で鑑賞しました。エイドリアン・ノーブルの演出、ジェームズ・レヴァイン指揮メトロポリタン歌劇場による演奏、2008年1月12日の収録です。 さる3月9日、レヴァインが亡くなりました。享年77。大きな足跡を残した音楽家であり、追悼の意をこめて鑑賞する作品を一つ選ぶことは難しいかもしれません。しかし、私には容易でした。 今世紀の初めまで、私はメトロポリタン歌劇場を一流とは認めつつも、「超一流」とは思えませんでした。あれだけの大歌手を揃えることができる劇場であるにもかか...

オペラ鑑賞備忘録 | 2024.04.01 Mon 13:35

ベートーヴェン 「フィデリオ」 グラインドボーン 1979

今日はベートーヴェンの「フィデリオ」を映像で鑑賞しました。ピーター・ホールの演出、ベルナルト・ハイティンク指揮によるグラインドボーン音楽祭での演奏、1979年の収録です。 題名役を演じるゼーダーシュトレームは1972年の生まれですから、収録当時50代前半となります。グラインドボーンへのデビューは1957年のことであり、この「フィデリオ」の歌手陣にあって唯一のビッグネームと言えるかもしれません。 「グラインドボーン・マジック」とでも言えば良いのでしょうか、グラインドボーンでは歌手陣に所謂スーパースターが...

オペラ鑑賞備忘録 | 2024.04.01 Mon 13:32

モーツァルト 「魔笛」 グラインドボーン 1978

今日はモーツァルトの「魔笛」を映像で鑑賞しました。ジョン・コックスの演出、ベルナルト・ハイティンク指揮によるグラインドボーン音楽祭での演奏、1978年の収録です。 この年にグラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任したハイティンク、モーツァルトのオペラでは最もマエストロに合う選曲となったと思います。 ハイティンクの指揮はシンフォニックであり、構築感に秀でていますが、モーツァルトではダ・ポンテ作品よりもジングシュピールの方がその特性が活きると思われます。 歌手陣では、レオ・ゲーク、ベンジャミン...

オペラ鑑賞備忘録 | 2024.04.01 Mon 13:30

モーツァルト 「ドン・ジョヴァンニ」 グラインドボーン 1977

今日はモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」を映像で鑑賞しました。ピーター・ホールの演出、ベルナルト・ハイティンク指揮によるグラインドボーン音楽祭での演奏、1977年の収録です。   ハイティンクがグラインドボーンの音楽監督の任にあったのは1978年から1988年であり、四半世紀以上も首席指揮者にあったコンセルトヘボウも1988年に辞任しています。1987年からコヴェントガーデンの音楽監督となったからでしょう。   ハイティンクは典型的なコンサート指揮者からオペラも振るようになったマエストロでし...

オペラ鑑賞備忘録 | 2024.03.31 Sun 21:50

3/32;『コジ・ファン・トゥッテ』(ローザンヌ歌劇場、2018年)

JUGEMテーマ:オペラ     このカシオミニ…ならぬChromebookを賭けてもいい、絶対に女性が浮気する理由の第一位が「寂しさ」であることを。そう脚本家ダ・ポンテ先生と神童として鳴らした作曲家モーツァルト御両名も知悉してこその、この題名なのだろう。ただし、実際にはこの作品のタイトルロールとも称するべき姉妹は、その悪戯的企みの立案者であるドン・アルフォンソと彼の一計に乗じる女中デスピーナによって巧妙に張り巡らされた欺罔に思惑どおり絡め取られた被害者であるに過ぎない。私が学生...

起臥のならいにオペラがあれば | 2024.02.07 Wed 13:39

2/31;『オテロ』(ポズナン歌劇場、2023年)

JUGEMテーマ:オペラ     「数百年に亘るその連綿とした歴史ゆえオペラはさまざまな名作に恵まれ、私達愛好家の五感を肥やし続けてきた」。その事実があるにも関わらず、否、そうであるからこそ、現代においてこの『オテロ』ほど演出上の配慮に苦心を強いる作品もないのじゃないかと思われてならない。まず前提として主人公オテロはムーア人なので、過去の上演作においては黒褐色のドーランを用いた黒塗りで登場させた例もあったとはいえ、今日ではそうしたアプローチ方法を人種差別上の問題を鑑みて自粛す...

起臥のならいにオペラがあれば | 2024.02.05 Mon 13:03

今月(2024年1月)に観た中で印象に残ったオペラ

JUGEMテーマ:オペラ   ふと気が付けば、もう一月も終盤ですかよ。えっ、なんか早…早すぎでは? だって、ついこの間まで「おせち料理の残りをおいしくリメイクしよう」みたいなことばっかりに心を砕いていたのに。何なら、昨年末に搗いたお餅もまだ冷凍庫の中とはいえ「ご健在」なのに。いまだにお屠蘇気分が抜けないな…って、なんか毎年こんなことばっかり書いてないっけ。こうして愚かな人間はさしたる進化など望むべくもなく、あたら年月だけを見送りながら生きて行かざるを得ないのでした。どっとは...

起臥のならいにオペラがあれば | 2024.01.31 Wed 21:51

『エフゲニー・オネーギン』

JUGEMテーマ:オペラ   そういえば、この年末から年始に掛けて、非常によく『エフゲニー・オネーギン』を観賞しました。昨日の晩ごはんも覚えていられないほどの体たらくなので、最早その理由は覚えていません。先頃に家族で集まった際に、それぞれにとって「お気に入りのチャイコフスキー作品を披露し合おう」という流れになって、その場に『くるみ割り人形』や『ヴァイオリン協奏曲』が登場する中で、私が同作から「ポロネーズ」を流したこと。それと前後して、私のホーム画面を見た家族から「それは何ていうオペラな...

起臥のならいにオペラがあれば | 2024.01.29 Mon 16:47

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