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2018年は前年に比べると楽しめる作品が多かった印象です。1年を通して振り返ると上演作品の芸術性とエンターテイメント性のバランスがうまく取れていたようにも思います。 私の中での今年のベストは、芸術性という面で筆頭の『ポーの一族』です。美と永遠をテーマとした哲学的なストーリーに豪華で美しい衣装と舞台のセット、これに負けない花組の熱演。宝塚で上演したいという小池先生の30年来の思いの昇華とも思える舞台は、出演者、作品、演出の宝塚歌劇団の総合力が発揮された重厚なレビューでした。観終った後も作品のテーマ...
宝塚的幻想雑記 | 2018.12.22 Sat 12:59
『ファントム』4回目の観劇でした。先週までと舞台から伝わる印象が変わっていました。 今回は約替わりBパターンで、シャンドン伯爵が朝美 絢にアラン・ショレが彩凪 翔に替わり、役がマイルドに表現されるようになったことと、公演回数の経過もあるのでしょうか、エリック(望海風斗)とクリスティーヌ(真彩希帆)ともに感情表現の方法が強弱から濃淡に変わったように感じ、舞台の空気感がしっとりした印象でした。また、ショーでのデュエットダンスではリフトが復活して、前2回で観劇したショーよりも当然ながらまと...
宝塚的幻想雑記 | 2018.12.08 Sat 17:37
ちょうど今週、タカラヅカニュースのなかで放送された”もっと男役道”で彩風咲奈は若手への演技のアドバイスとして、役を演じる際に相手のことを思いやること、その役になり切ること、と伝えていました。ファントムをそんな目で見ると、キャリエールとして元劇場支配人、エリック(望海風斗)の父親がともに内面からがにじみ出ています。今回は2階の後方からでしたが、シルエットからでもファントムのキャリエールそのものがストレートに伝わってきました。 エリック(望海風斗)に語りかけて、目元が似ている...
宝塚的幻想雑記 | 2018.12.02 Sun 19:36
少し間を置いて観劇すると舞台の進化を感じることができます。このあいだの東京遠征で感じた芝居全体がマイルドになった感じとは違います。それは舞台上間合いやタイミングを互いにはかりながらもより自然にお芝居が伝わってくる感じとでもいうのでしょうか。 ファントム、今回は役替わりのBパターンでした。シャンドン伯爵(朝美 絢)とアラン・ショレ(彩凪 翔)の組み合わせは、この逆のAパターンに比べると伯爵は伯爵らしく高貴で、アラン・ショレとカルロッタ(舞咲りん)の関係では普通の夫婦のようでした。シ...
宝塚的幻想雑記 | 2018.11.24 Sat 21:19
月組エリザベートの前楽を東京宝塚劇場で観劇することができました。この観劇が初東宝であり、愛希れいかの宝塚最終日の舞台でした。 エリザベートは、シシィと呼ばれていた時からパパのような自由を求め突き進んで行きます。第1幕の”私だけに”では鳥のように自由になりたい気持ちが、大劇場のときよりも突き刺さってきます。第2幕ではビンディッシュ嬢と交わり束縛されない自由を感じ、このままでは心を解放できないと決意を背中で示し旅を続けます。 自らの意思でルドルフを突き放し永遠...
宝塚的幻想雑記 | 2018.11.18 Sun 20:18
宝塚歌劇の演目はちょうど今、びっくりするようなことになっている。大劇場で『ファントム』、東宝では『エリザベート−愛と死の輪舞(ロンド)−』と大人気のミュージカル作品が西と東で同時に上演されているのだ。 それぞれが大変な話題作で、個々作品の話は聞こえてきても、2作品を続けて観れば、たとえばハワイ旅行から戻って間を置かずに沖縄旅行へ行くような贅沢をこの2週限りで経験できることになっている。でも、とても贅沢だということは誰も言っていない。 それこそ阪急交通社あたりが企画するかと思ったが、ビジネ...
宝塚的幻想雑記 | 2018.11.16 Fri 22:40
多くの皆さんが楽しみにされていた雪組の『ファントム』の観劇の機会が、開演2日目に巡ってきました。かくいう私も楽しみにしていた一人で、借り物のDVDで見た花組の公演の蘭寿とむのエリックの歌の迫力、そしてストーリーに心打たからでした。 不気味に登場するファントム(望海風斗)に対して、クリスティーヌ(真彩希帆)のパリの街角で歌う”パリのメロディー”にオペラ座の舞台を目指して歌う”Home(私の夢が叶う場所)”と夢を抱いた明るい歌声が第1幕を包みます。 オペラ座の...
宝塚的幻想雑記 | 2018.11.10 Sat 18:42
宙組の本公演、−本朝妖綺譚−『白鷺の城』、『異人たちのルネサンス』—ダ・ヴィンチが描いた記憶—の3回目の観劇でした。 『白鷺の城』は陰陽師という私には馴染みのない主人公ながら、登場人物の物語を理解して観ると、登場人物の関係や美しい衣装と楽しむところはたくさんありました。この公演で退団する風馬翔がラストの狐の嫁入りで楽しそうなはねっこ踊りを見て、ほっこりした気分で和物のショーは終演となりました。 『異人たちのルネサンス』は、レオナルド・ダ・ビンチ(真風涼帆)とカ...
宝塚的幻想雑記 | 2018.10.28 Sun 18:43
仙名彩世の退団のニュースを目にしての印象です。しかし、ほかの娘トップの学年を考えれば、94期はもうそろそろなのかもしれません。 娘トップのデビューは昨年、2017年の「邪馬台国の風」でしたが、あまり娘トップの就任感のない静かなスタートでした。 魅力に気づいたのは「ポーの一族」からです。シーラの優しさに愁いを帯びた演技で、この世から消されてしまうシーンに胸が痛みました。 「Messiah」の流雨の洞窟の中の光が差す道を歩きながら歌う”流雨の祈り”では、天使の歌声...
宝塚的幻想雑記 | 2018.10.15 Mon 22:29
宙組大劇場公演の2回目の観劇でした。これまでのところネット上では賛否それぞれ感想が見られますが、今回、初回に感じなかったことがたくさん伝わってきました。 『異人たちのルネサンス』—ダ・ヴィンチが描いた記憶—は、初回の印象として強すぎると思ったロレンツォ(芹香斗亜)の存在感が少し抑えられた代わりにレオナルド・ダ・ヴィンチ(真風涼帆)とジュリアーノ(桜木みなと)の存在感が高まりました。特に物語に重要なジュリアーノ(桜木みなと)とロレンツォ(芹香斗亜)との関係だけでなく、...
宝塚的幻想雑記 | 2018.10.13 Sat 21:03
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