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純粋に哲学的に言えば、「病気」というものは存在しません。 本質的には、私たちは「健全な人間」がどんなものかを厳密には規定できないからです。ただなんとなく「感覚的に」こうではないか、というガイドラインを消去法的に設けているだけなのです。 (単純な思考実験ですが、ある日突然、地球が太陽系の軌道を外れたとしたら、「一年」とか「一日」とかいう言葉は全く無意味になり、そのうち使われなくなるでしょう。病気も同様に、その生物種が進化する過程で、増えたり、減ったりしていくものだと思い...
夜ルコト 営業日誌 | 2018.09.19 Wed 11:26
そんなキャッチーなフレーズを思い浮かべる、2019年の秋。 ありがちだなぁ・・・実際にどこかよそで見たのかもしれない。 さて世の中には、身体の健康に関する情報は豊富に溢れていて、私たちは体調不良っぽい人を見かけるとすぐに「それ〜〜の症状じゃない?」「ちゃんと病院で見てもらった方が良いよ」などとお節介にも声をかけてくれるものだ。 一方、心の健康については? これは何というか、はっきり言ってしまえば、アフリカやアマゾンの未開文明の人々が「生きたコ...
夜ルコト 営業日誌 | 2018.09.16 Sun 10:32
「エルダースクロール」という海外の伝統あるRPGシリーズがある。 細部まで作り込まれた世界観の中で自由にキャラクターを作り、圧倒的な数のストーリーラインをプレイヤーの好きな順番で辿っていける、というのがこのゲームのウリ。 私はちょうど最初の会社を辞めた時期がこのゲームの5作目の発売時期に重なっていたのもあり、相当の時間をこのゲームの中で過ごしている。 今でも時々このゲームのことを思い出すのは、5作目「スカイリム」の中に特別印象深い台詞を言うキャラクタ...
夜沌舎 雑記 | 2018.09.11 Tue 12:41
『こういう仕事をしてると、あんた長生きするよ』と、故人の奥様がおっしゃった。 ご自宅にてすでに亡き人の納棺を終え、しばし雑談をしている最中のこと。 「そうでしょうか?」と返すと、『そうよ。そういうもんよ。』と白髪の女性は屈託なく笑っておられた。 毎日を、己の生業として『死』に触れている納棺師たち。彼らは長生きするだろうか。 個人的には、その仕事を通して私の価値観は変わった。財布の中には、名刺用紙に印刷した「死亡時の手はず書き」を入れた...
夜ルコト 営業日誌 | 2018.09.09 Sun 12:09
縁側は死の匂いがする。現代の家は、そんなものまるで縁が無いとばかりに、素知らぬ顔で取り澄ましているのだ。 と、まあ詩的な書き出しをしてみましたが、ひどく現実的な話です。納棺のこと。 納棺師は、割合にして半分くらいは葬儀会館で仕事をします。もう半分くらいは、ご自宅を訪問して湯灌(お風呂)やご納棺をするわけです。 ご自宅訪問の場合、お家に着いた瞬間に、その現場の難しさが結構わかるものです。家の作りが現代的かどうかで。 伝統的な間取りで縁側...
夜ルコト 営業日誌 | 2018.09.01 Sat 20:21
裏でサイトのブラッシュアップ作業を進めながら、関連することを色々考えている。 web構築やアフィリエイト、個人ブログ、情報商材、ネットビジネスとコンサルタント、youtubeと音楽の著作権、電子書籍、モノの価値などについて。 音楽業界はなぜ行き詰まってしまったのだろう? それは音楽に価値が無くなったからだろうか。「経済的な価値」で言えば、確かに一昔前に比べて少なくなったような気はする。 違和感。 音楽ひとつひとつの価値が減っていったから、経済的な...
夜ルコト 営業日誌 | 2018.08.28 Tue 09:25
どんな仕事にだってストレスはある。けれど納棺の場合は、そのストレスは泥のように拭いがたい実感を伴って、心の深い部分にまとわりついてくる。 だから納棺師は、時々印象深い夢を見る。きっと私だけではないはずだ。変わった仕事の後、矢継ぎ早に現場を終わらせて心身共に疲れきっている日、失敗した時、驚かされた時、などなど。 そうしたストレスを整理して心を回復させるために、深いリアルな夢を見るのだ。 例えば私は、『こんな夢を見た』。 一人での仕事で、...
夜ルコト 営業日誌 | 2018.08.27 Mon 10:55
『でも、見たことも聞いたこともないその鳥を、どうやって君は捕まえるつもりなの?』 さて、どうしたら自分は幸せになれるのか、なんてことを、考えない人が世の中に居るだろうか。 いいや、そんな人は居ない。 だが一方で、どうしたら自分は幸せになれるのか、それをはっきり知っている人はどこにいるか。 それもまた、生憎どこにも居ないのだ。 「幸せ」とは、感想である。それは後になってわかる、というよりも、感じる。 幸せになる方...
夜ルコト 営業日誌 | 2018.08.26 Sun 11:25
今日は少し趣旨を変えて、経済と福祉のこと。 ふと思ったのだけれど、福祉政策というのは、田舎のショッピングモールみたいなものである。 ショッピングモールは地元商店街の小売店を駆逐し、営業が成り立つ間は良いのだが、人口が減少してくると縁の切れ目とばかりにそこから撤退する。 取り残された近所の人々は買い物難民になり、すでに商店街はもぬけの殻、その土地の生活圏はめちゃくちゃになる。 さて繰り返しになるが、国家全体で一律に進められる福祉政策やセ...
夜ルコト 営業日誌 | 2018.08.25 Sat 10:27
営業のこと。 仕事の入りはまだ低調なので、有名な同業他社の調査とかそんなことばかりしている。 けど、調べれば調べるほど「ん〜これじゃないんだよなぁ」という感想がちょっとずつ積もってくる。 自分の目指すことと、世間の慣習と、利用する側のニーズと、そもそも私ができることと。 物ベースのサービスではなく、人(利用者)ベースのサービスであること。「死とQOL」というテーマ。これは大事。ゆくゆくのために、骨格としてそれは育てていかなきゃいけない。 ...
夜ルコト 営業日誌 | 2018.08.23 Thu 12:11
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