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結婚のあいさつに行った泉さんの実家には、両親と90歳の祖母と10歳下の小さな(?)弟が住んでいた。夜弟の部屋で、僕と弟が語ったことは?表題作を含む7編を収録。 「海」はとても不思議な話だった。ざらざらした手で心を逆なでされるようなざわざわした感触を味わった。僕が泉さんの実家で体験したことや、僕と弟の会話。何気ないといえば何気ないことなのだろうが、読んでいて引き込まれていった。鳴鱗琴の音色はどんな音色なのか? また、特に印象に残ったのは「ひよこトラック」だった。言葉を介さない男と少女の触れ...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:08
美容院に配達した婦人誌「彩苑」の中に盗撮写真がはさまっていた。しかも、見たのは本人。誰がどうやって何のために?一方その婦人誌を配達した「ヒロちゃん」も、駅の階段から落ちてけがをした。二つの出来事の関連は?表題作を含む5編を収録。 書店を舞台にしたミステリーなんて今までになかったのではないだろうか。作者が書店の事情に精通しているだけあって、書店の様子の描き方が抜群によかった。ミステリーの謎解きもさることながら、目に見えない書店の裏の仕事も面白い。5編の話の中で、表題作も好きだが、印象に残っ...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:07
「10人そろった!!」 竹清荘に住む10人は、清瀬になかば脅されて(?)陸上部に強制的に入部させられた。清瀬の目的は箱根駅伝出場だった。この無謀とも思える目標!竹清荘の住人ははたしてクリアできるのか? 箱根駅伝に、ほとんどが走り始めたばかりのもので作る陸上部が出られるわけがない。その舞台に出られるのは、何年も走りこんできたエリートばかりだ。だがこの作品を読むと、「努力すれば必ず報われる」という言葉を思い出す。どんな無理なことでも、やらない前からあきらめてはいけない。結果がどうであれ、目標...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:06
プロ野球の投手だった倉沢は、ある事故がきっかけで現役から引退する。彼が新たに得た仕事は便利屋。その業務のひとつとして付き添い屋を始めたのだが・・・。 人をボールで傷つけたという暗い過去を持つ倉沢は、小さな便利屋を始める。その仕事を手伝うのは、傷つけた相手の西野とその妹。依頼の裏に隠された真意を探る過程が読み手の興味を引く。だが、そこには目新しいものはなかった。倉沢と西野の関係で、「おっ!」と思う部分もあるが、そういう設定も以前に読んだ作品の中にあったような気がする。もう少し倉沢の苦悩や孤...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:06
一投資家から身を起こし、兜町の狼とまで言われた風雲児加賀美喬生。彼の死後見つかったメモに書かれたメッセージは何を意味するのか?ひまわり探偵局の探偵陽向万象(ひなたまんぞう)の推理が光る!「伝言ーさよなら風雲児」など、4編を収録。 すべてが、考え抜かれた緻密な謎解きで構成されている。特に「伝言ーさよなら風雲児」は、その緻密さに驚かされる。かなりの知識がなければこれほどまで書けないだろう。逆に言うと、読み手にもそれ相応の知識が必要とされる。ちょっと凝りすぎではないかと感じる部分もあったが・・...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:06
仕事にがんばりすぎた智子はパニック障害になってしまう。一緒に暮らす哲ちゃんと二人、仕事を辞めて都会を離れることにした。智子の心は少しずつ癒されていくが・・・。 がんばりすぎることに気づかないまま自分を追い詰めてしまうことがある。そんなとき、こんなふうに自分を解放することができればいいなと思う。自然体で生活したいと思っていても、なかなか実現することは難しい。智子と哲ちゃんの生活は、読んでいると緊張感が取れ、どこかほっとする気持ちになる。智子が手のひらで光をすくうシーンと、小さな草を見て「こ...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:06
川尻松子が殺害された。父の姉である彼女の存在を全く知らなかった笙だったが、父親から松子のアパートの部屋の後片付けを頼まれたことがきっかけで、しだいに彼女の人生に興味を持ち始める。30年前に失踪した松子。彼女の人生ははたしてどんな人生だったのか?調べる笙が最後に行きついた「松子」とは? 幸せが、まるで砂のように指の間からこぼれ落ちていく。這い上がろうと、もがけばもがくほど深い穴に落ちていく。松子の人生はそんなふうだったに違いない。狂い始めた歯車は、元には戻らなかった。決して松子ばかりが悪い...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:06
翻訳の仕事をしている弘美は、友人由嘉里の様子がおかしいことに気づきながら仕事を優先させる。だがそのあいだに由嘉里は自殺。彼女は本当に自殺なのか?弘美はそのことがきっかけで探偵事務所の調査員となる。そこで体験したことは?表題作を含む8編を収録。 ほんのささいな、普通なら見逃してしまうようなできごとの中に、真実につながる糸が隠されている。探偵の仕事は、そういう糸を見つけ出すことなのだろうか。職業的に、人に嫌われることもある。また、探偵という職業に対して自己嫌悪になることもある。弘美は、悩みな...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:06
あるホテルの中庭で、脚本家が謎の死を遂げた。毒による死。自殺か他殺か?他殺だとしたら、誰がいったいどうやって毒を彼に飲ませたのか?舞台の幕が今上がった! 誰でも自分を演じている。私自身もそうだろう。時には娘、時には母、そして時には主婦。その時その時、その場に応じた役を演じている。人はだれでも、自分という役を演じる役者なのかもしれない。 この作品、どこまでが芝居で、どこまでが現実か?劇中劇はどこまでなのか?線引きできないほど混沌とした独特の世界がある。一度読んだだけでは絶対に理解することが...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:05
少女が性犯罪の犠牲になるたびに、過去に同じような罪を犯した者が殺される。犯罪をなくすための殺人。犯人を捕らえようとあせり、必死になる警察。はたして、完全犯罪は成立するのか? 幼い女の子が犠牲になる性犯罪は、現実の世界でも後を絶たない。犯人を捕まえても、同じような事件が起こり続ける。もし我が子が犠牲になったとしたら・・・。どうすれば止められるのか?この作品の「男」の究極の選択は驚愕すべきものだった。だが、ほかにどんな方法があるのだろう。決して許される方法ではないけれど、犠牲者の家族が、胸が...
のほ本♪ | 2014.12.18 Thu 14:05
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