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終わりなき戦い  /  ジョーホールドマン

終りなき戦い (ハヤカワ文庫 SF (634)) 早川書房 ジョー・ホールドマン(著) 発売日:1985-10 おすすめ度: 無駄を一切省いた理想的な小説 ある意味で超リアル ベトナム戦争経験者である作者が描く未来の宇宙戦争 浦島太郎の孤独 ウラシマ効果 amazon.co.jpで詳細をみる (Amazy) 謎の敵トーランとの宇宙戦争を主人公マンデラ二等兵の昇進、成長とともに描く物語。 前回紹介した「宇宙の戦士」で、「もっとこうすれば面白くなったのでは?」ということを全部やってくれたような作品です。 世界観...

モンテカルロリーナ | 2008.08.26 Tue 08:37

宇宙の戦士 / ロバート・A・ハインライン

JUGEMテーマ:SF小説 宇宙の戦士 早川書房 ロバート・A・ハインライン(著)矢野 徹(著) 発売日:1979-09 おすすめ度: 人類は幾多の戦争で何を学んだのか ある意味ジェンダーSFとしても読める 軍隊礼賛ではない 《必要悪》について かつての少年よ!!  ...

モンテカルロリーナ | 2008.08.25 Mon 17:40

野田昌宏の神髄

野田昌宏『「科學小説」神髄』(東京創元社,1995/08) 収録内容 第1章 SF科学発明縁起 第2章 SF解剖学のすすめ 第3章 宇宙戯画事始 第4章 栄枯盛衰―SF雑誌の歴史 第5章 今昔編集者気質 第6章 今昔ふあん気質考―アメリカSFファンダム略史 あとがきに代えて1960年代後半に〈SFマガジン〉に連載された「SF実験室」を高橋良平が編集した一冊。連載のどこでも使っていない「科學」とか「神髄」といったタイトルが好きになれなくて読んでいなかったのだけど、訃報をきっかけに(というのが悲しい)紐解きました。これはよい。まだ30代...

更・ぅれしぃがらし日記 | 2008.08.25 Mon 07:43

「夏への扉」 / ロバート・A・ハインライン

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))早川書房発売日:1979-05発送時期:通常24時間以内に発送ランキング:541おすすめ度: 夢の詰まったお話 爽やかなSF 独特の軽妙さ 猫が開く「希望への扉」 ああ!Amazy 友人の裏切りによって猫以外のすべてを失った主人公が、ふと目にとめた看板、「冷凍睡眠」。 何もかもを捨てて猫とともに長い眠りにつく決心をした主人公であったが、冷凍睡眠の検査のため一時的に酒を抜くことによって、再び冷静な決断をくだす。しかし、かつての友人との対決の場で事態は思わぬ方向に・・・。 またまた古...

モンテカルロリーナ | 2008.08.24 Sun 20:37

天体は坦々と回転する

小林泰三『天体の回転について』(早川書房,2008/03) 収録内容 天体の回転について 灰色の車輪 あの日 性交体験者 銀の舟 三〇〇万 盗まれた昨日 時空争奪 あとがきコペルニクスを連想させるタイトルは「ハードSF短篇集[裏表紙]」にふさわしい堂々たるものだが、中臣亮の表紙イラストレーションはいささか違う方向に誘導してしまいそうで双方に気の毒。収録作の舞台はどれも現在ではなく宇宙/未来/異世界だが、私たちの知っている物理学がきちんと通用している世界。そういうところをきちんとしているのがハードSFというこ...

更・ぅれしぃがらし日記 | 2008.08.17 Sun 08:06

フリーランチの時代

 JUGEMテーマ:SF小説  ルーセントハートですが・・・なんだか思ってたよりも     重症のようで、再開の予定が立ってないとのこと。    まあ、ゆっくり読書でもして待つとしましょう、ということで  

めに・めに・とぅでい | 2008.08.17 Sun 00:15

闇の左手 / アーシュラ・K・ル・グィン

闇の左手  /  アーシュラ・K・ル・グィン 未知の惑星へ、平等な同盟関係を築くためたったひとりで降り立った主人公の苦難と、唯一の理解者との間に芽生 える友情のお話。 ゲド戦記の作者ル・グウィンさんの、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ダブル受賞作品です。 派手な事件や、エンターテイメント的な安易なアップダウンが少ない上に、序盤、いまいち物語の状況設定が見えてくるのが遅いので、いわゆる簡単に理解でき、かつ読者を飽きさせない忙しい展開、わかりやすい世界観などを期待して読み始めると、途中で投げ出...

モンテカルロリーナ | 2008.08.15 Fri 10:32

エンディミオンの覚醒(上・下) / ダン・シモンズ

JUGEMテーマ:SF小説 ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)早川書房Dan Simmons(原著)酒井 昭伸(翻訳)発売日:2000-11発送時期:通常24時間以内に発送ランキング:65321おすすめ度: 4部作の幕開け 他人のフンドシで相撲をとるダン・シモンズ Multiple 投げ出された読者の採るべき選択は? オムニバス大作ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)早川書房Dan Simmons(原著)酒井 昭伸(翻訳)発売日:2000-11発送時期:通常24時間以内に発送ランキング:40806おすすめ度: 4部作の幕開け 他人のフンドシで相撲をとるダン・シモン...

モンテカルロリーナ | 2008.08.09 Sat 18:22

読み続けよ、ひとすじの煙となるまで

恩田陸『いのちのパレード』(実業之日本社,2007/12) 収録作品 観光旅行 スペインの苔 蝶遣いと春、そして夏 橋 蛇と虹 夕飯は七時 隙間 当籤者 かたつむり注意報 あなたの善良なる教え子より エンドマークまでご一緒に 走り続けよ、ひとすじの煙となるまで SUGOROKU いのちのパレード 夜想曲 あとがきあの異色作家短篇集のような無国籍で不思議な短篇集を作りたい、という思いつき[あとがき]から生まれた、恩田陸ならではの短篇集。 「隙間」というタイトルのとおりこの世界の小さな隙間から覗く異世界を描いたり...

更・ぅれしぃがらし日記 | 2008.07.22 Tue 05:54

なんでもありなのだからあり

円城塔『Boy's Surface』(早川書房,2008/01) 収録作品 Boy's Surface Goldberg Invariant Your Heads Only Gernsback IntersectionSFはなんでもありと言った時点でもちろんなんでもありなのだから円城塔もありありの大ありなのである。円城塔があった時点ですべてがありありとなりそこから時間線を一気に遡及して元始SFは太陽だった。かくして物語の根源に肉迫、そのまま通過して明後日方面で円城塔は待っている。 これらおそろしくわけのわからない明晰な4篇の高揚、幸福、興奮、構造、工法というのはなんだろう。要はこれも...

更・ぅれしぃがらし日記 | 2008.07.15 Tue 10:13

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