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JUGEMテーマ:ミステリ 休職中の刑事を主人公にした全6話の連作集。いずれも手堅い作り。ベテラン作家の熟練ぶりを感じる。 どの話も謎解きがメインだが、表題作で直木賞受賞作となった「廃墟に乞う」だけちょっと印象が違う。ほぼ犯人で間違いない人物が初めからわかっており、描かれるのはその人物の育ってきた環境。今NHKで放送されている「サギデカ」で高杉真宙が演じている青年にも通じる貧困ぶり。そういう環境が日本には確かにあったし多分今もあるんだろう。そこで問われているものは刑事小説の枠を超え...
本、読みました。 | 2020.05.08 Fri 21:27
JUGEMテーマ:ミステリ 図書館本。久しぶりの大沢在昌。小理屈の応酬となる会話は相変わらず。昔は洒落た印象だったその会話が、今は年齢のせいか鬱陶しい。全体的に雑な作りだ感じたのはオカルト的な要素のせいか。個人的にミステリーにオカルト的なものは卑怯だと思っている。それ以外でも例えば231ページ中ほどに「〜昭和58年、1983年だ。まだバブル崩壊は起こっていない」とあるが、昭和58年ならバブル景気はまだ始まってもいない。始まっていないから崩壊も起こっていないんだと言われればそれまでだが、その時代を...
本、読みました。 | 2020.05.07 Thu 15:52
JUGEMテーマ:ミステリ 図書館本。家の完成を喜んでいた施主一家が未入居のままらしいことを知った主人公の建築士。しかもその一家は本物の家族でないらしいが、消息が掴めない。未入居の家に残された椅子は有名なタウトが作ったものか、さらに大きなコンペの話について、かっての同僚の事務所との競合や事務所所長の贈賄疑惑と、何一つ答えが明らかにならないまま謎だけが増えていく。さすが横山秀夫、被害者を一人も出さずとも引きつけたまま話を進める。私、不覚にも385ページで涙ぐんでしまいました。彼の作品に...
本、読みました。 | 2020.05.07 Thu 15:50
JUGEMテーマ:ミステリ ロス・マクドナルドは「動く標的」を以前読んだかなぁ…という程度であまり近づかなかったが、今回読んでみてビックリ。「さむけ」は彼の著作の中でも評価の高い作品だが、いやあ恐れ入りました。ハードボイルドって主人公の行動のほうに重きが置かれ謎としてはイマイチというのが多いんだけど、この作品は謎解き物としても一級品だと思う。「そうかー、そうきたかー、そこまでは疑わなかったなぁ…」というのが犯人がわかった時の感想。いやあ、凄いとしか言いようがない。恐れ入...
本、読みました。 | 2020.05.07 Thu 15:35
JUGEMテーマ:ミステリ この著者の「さよならを言うには早すぎる」は、本格派一辺倒だった私にハードボイルドを開眼させてくれた本。しかし同一作者の他の作品をなかなか見つけられず、やっと見つけたのがこの本だった。しかし「さよならを〜」にあった遊びの部分は無く、その点はちょっと期待外れ。でもこれがアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞しているんだからわからないもんだ。そんな経歴のの作者にしては日本訳がこの2作品だけなのは謎。他にも作品を出しているのに何故でしょうねぇ。(2019.2.9読書メーターにUP) ...
本、読みました。 | 2020.05.07 Thu 15:32
JUGEMテーマ:ミステリ 初読。シリーズ最終作にして、とうとうかっての不倫相手リンダが登場。美術館で夜間警備のアルバイト中だった主人公に夫のことで相談しに来たリンダ。館内で話をしていた二人はそこで死体を発見する。リンダの夫の昔の仲間との問題に美術館の贋作問題が加わったうえ、かっての不倫相手と会ったことを秘密にしておきたい主人公の思惑が絡む。個人的にはやっと不倫相手が登場したかという感想。その実在を確認しないとシリーズファンのひとりとしては引っ掛かりが残る気がしていたので、スッキリ...
本、読みました。 | 2020.05.07 Thu 15:30
JUGEMテーマ:ミステリ 初読だと思っていたが再読かもしれない。男の同性愛者のグループ内の一組のカップルの男が殺され、その相手から主人公は調査を頼まれる。しかしその数日後、依頼人が自殺を図る。グループ内の人間関係が入り組んでいて真相にはなかなか届かない。が、犯人の殺害理由がわかってみれば「な〜んだ、そういうことか」という感じ。このあたり、舞台がアメリカとはいえ1970年に書かれた小説と2019年に生きる自分との同性愛に対する意識の違いも感じた。(2019.2.9読書メーターにUP) に...
本、読みました。 | 2020.05.07 Thu 15:29
JUGEMテーマ:ミステリ 再読。主人公は精神病院で連続して起こった事故のため潜入調査することになったという設定だが、なにせ入院患者が多いので読んでいても区別がつかず困った。謎としては最後に犯人が一人じゃないと気付いたことからすぐにわかるが、途中、隠れ住人の存在があったりと混乱要素には事欠かない。入院患者の多さもその要素のひとつかも。(2019.2.9読書メーターにUP) にほんブログ村
本、読みました。 | 2020.05.07 Thu 15:27
JUGEMテーマ:ミステリ 読むのは2回目。いとこの娘に会いに行ったら、どう見ても彼女が殺人を犯したとしか思えない現場に遭遇。肝心の彼女は錯乱からか記憶がない。彼女以外に犯人がいるとして、その真犯人はどうやって現場から逃げ出したのか。シリーズ2作目は密室トリックを初めに提示しながら、主人公が登場人物の人間関係を紐解きつつ真相に迫っていく。面白いんだけど、訳は何とかならんかったのかな。「いとこの娘」を「いとこ」だとか「またいとこ」だとか。他にも所々「ん?」となる箇所があった。1作目に...
本、読みました。 | 2020.05.07 Thu 12:45
JUGEMテーマ:ミステリ これ読むの3回目だけど、やっぱいいわ。浮気相手と一緒だったために同僚を殺されてしまった元刑事。世間との関係を断ちたいと思いながら仕方なく事件に関わっていく。タフな本筋と所々に垣間見えるユーモア。いやあ、70年代のハードボイルドはやっぱりいいよ。(本国発売は60年代だけどね) 自分にはこの頃のハードボイルドが一番楽しいことを再認識したよ。(2019.2.2読書メーターにUP) にほんブログ村
本、読みました。 | 2020.05.07 Thu 12:43
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