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JUGEMテーマ:ミステリ 何十年ぶりかの再読。4分間の空白が有名な作品。個人的には、初めて読んだ松本清張の小説だったので懐かしかった。私が読んだ時でさえ、飛行機利用をなかなか思いつかない設定は時代を感じさせるものだったが、今回再読してみて、電報を頻繁に使っている点にも時代を感じた。アリバイ崩しの面白さは言うまでもないが、三原刑事が鳥飼刑事への手紙で推測している安田の妻亮子がお時殺しに協力した心理(「『夫の手伝い』よりも、あんがい、お時を殺すほうに興味があったのかも」)など、作者の冷徹...
本、読みました。 | 2020.06.25 Thu 18:15
JUGEMテーマ:ミステリ 再々読。3つの事件は重なる部分があるものの、結局別々のものなのだが、その重なり方、特に久保によるバラバラ事件の誘因となった重なり方に「うーん…」と複雑な感想。あれだけで繋げて長編としてひとつの作品にするのはどうなの? という疑問ですかね。最後で久保がまた出てくるけど、取ってつけた感強し。医学的な荒唐無稽さは逆に楽しんだくらいだけど、近親相姦ネタを持ち出す必要があったのかと思うし、御筥様の件も含めて大長編作るために無理に盛り込み過ぎたんじゃないのかな&...
本、読みました。 | 2020.06.23 Tue 20:14
JUGEMテーマ:ミステリ シリーズ第1作を再々読。久しぶりに読んだ。出版当時は「なんて長い話!」と言われたけど、今ではシリーズの中だと中編(いや短編か)という感じ。似た姉妹の取り違いというミステリの定番ネタもあれば著者得意の蘊蓄もあり、更には「久遠寺の母>涼子>京子」という三重人格構造まで登場させるサービスぶり。「上位の人格は下位の人格を含む」か。 憑物落としは一人ひとりきっちり落としてわかりやすかった。憑物を落としてからの謎解き解説編も丁寧。この頃は京極堂も優しかったのね。それ...
本、読みました。 | 2020.06.17 Wed 20:23
JUGEMテーマ:ミステリ 再読か再々読。よくわからなかった京極堂シリーズの楽しみ方を認識させてくれた作品。関口がマトモなので読みやすかったのかな。久しぶりに読んだせいか終わりの部分の記憶は全く無かった。おかげで「娘だと思ったら母親だった」というのにはゾーッとしたけど、唄が継承された謎はそう解いたか…と感心。もっともこの作品の面白さを私は宗教に関する部分に感じる。連続僧侶殺人の犯人の動機に納得したわけではないが、この小説で殺人の謎解きは二の次(個人の感想です)。一番の謎は明慧...
本、読みました。 | 2020.06.15 Mon 20:07
JUGEMテーマ:ミステリ たぶん再々読。でも随分前なので内容はあまり覚えていなかった。京極堂シリーズはメモ取りながら読むようになったけど、だんだんメモの量が増えてきて、この本ではA4で6枚になった。メモ取りに忙しくて読書が進まんという本末転倒な話になりかけている。ただ、今回、関口の他に降旗という神経症気味の語り手がもう一人出てきたわりに全体像を見失わないで読めたのはメモのおかげだろう。榎木津がいつもほど難解じゃなかったのも助かった。骨に関するオカルトチックな所は苦手だったけどね。...
本、読みました。 | 2020.06.09 Tue 20:46
JUGEMテーマ:ミステリ 再読、と云っても読んだのは遥か昔なのでほぼ初読と同じ。合間に附記として何度も出てくる作者のコメントを楽しみながら、ゆったりとした気持ちで読める本格推理小説といえばいいのかな。本格物を読まなくなって久しいのでその系譜の中でこれをどう評価するかというのはわからないけど、袋小路に入り込むような感覚無しに楽しめる本格物。一番の仕掛けは冒頭に置かれた複数の男女が別れただ、いや、別れてこっちとくっついただという複雑な関係描写だね。それが目晦ましになっていた。でも、本...
本、読みました。 | 2020.06.06 Sat 23:22
JUGEMテーマ:ミステリ 支度編からメモ取りながらの読書になったけど、話が広がりすぎてメモを何度も読み返さないと筋を追えず、読み終えるのに苦労した。それにしても、みちの教え修身会だ、太斗風水塾だ、韓流気道会だ、条山房だ、成仙道だ、徐福研究会だと怪しい組織が次々出てくるは、催眠術だ、気功だ、占いだ、薬だと怪しい手段を操る人物も次々出てくるは、対する中禅寺サイドもいつものレギュラー陣に加え、これまでの作品の登場人物まで出てきて、さながら「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」的なオール...
本、読みました。 | 2020.06.01 Mon 23:18
JUGEMテーマ:ミステリ 再読だけど、これも前回読んでからずいぶん経っているので内容を覚えておらず、ほぼ初読のような感じ。お話は一部重なっている内容で六編。それぞれの話の中の謎が六つの話を読むことで結び付くような付かないような…。怪しい宗教団体のようなものが複数出てきたり、尾国とか華仙姑とか藍童子とか堂島とか名無しの謎の男とか、そいつら全員どんな関係なの?とか、伊豆の韮山の土地を狙って者たちが出てきたリ、そもそも住民消失だか皆殺しだか、一体何なの? まあ、この支度篇で...
本、読みました。 | 2020.05.28 Thu 21:05
JUGEMテーマ:ミステリ 再読。「邪魅の雫」の時に役立った関係図作成法を使って読み直そうとしたが、あそこまで人間関係が複雑じゃなかったので関係図は作らずに済んだ。十数年ぶりの再読なので内容は全く覚えておらず再読といいつつ実際は初読感覚。記憶力が衰えるというのも良いもんです。お話のキモは死に対する理解の食い違いか。知識すべてを社会性のない環境で身につけるというあり得ない状況での、かつ、幾つかの偶然が絡んでの悲劇ということかな。伯爵の館内に溢れるばかりの鳥の剥製が大いなる伏線なんだけ...
本、読みました。 | 2020.05.21 Thu 23:20
JUGEMテーマ:ミステリ 図書館本。新宿鮫シリーズの主人公は鮫島だが、各話に出てくる物語を背負った犯罪者がそのお話での主人公。今作にもそういう人物が何人か出てくるが、それぞれの背負っている物語の大小(強弱)が曖昧なために、各人の物語を消化しきれていない。シリーズ2作目のタイトルにもなっている「毒猿」のような際立たせ方がなかった。 新しい課長も、信念の強さはわかるが、鮫島の信念との対立の描き方が不十分なまま何となく同化してしまったように思えた。同じく新登場の若手刑事も、彼の本来の目...
本、読みました。 | 2020.05.20 Wed 20:31
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