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JUGEMテーマ:ミステリ シリーズ2冊目。中年男への覗き魔、模造宝石、男性の連続尻出し死体が一つに事件に繋がっていく。今回は多々良先生と薔薇十字探偵社の益田も登場。二人とも相変わらずで可笑しい。一方で差別に触れた部分は痛いし切ない。ただ、謎という面では今ひとつ。1作目に比べて終点が予測しやすかった。意外性に欠けると云ったほうが良いか。また、これも1作目に比べて…になるが、美由紀の啖呵めいた正論の部分が短すぎて取って付けた感が大。このシリーズ、敦子が推測だけで解決しないのだから、...
本、読みました。 | 2020.07.29 Wed 20:19
JUGEMテーマ:ミステリ 京極堂シリーズのスピンオフ作品。京極堂の妹の中禅寺敦子と「絡新婦の理」に出てきた呉美由紀がコンビとなって事件解決にあたる。シリーズ1冊目の本作では、学校の先輩を連続辻斬り事件の犯人に殺された美由紀がその経緯に納得がいかずに中禅寺敦子に相談を持ちかけたことから物語が始まる。その先輩の家は代々女が斬り殺されている家系だという祟りを想定させる内容に、これは京極堂にピッタリの話だと思ったが本人は全く登場せず、他の榎木津や関口、木場といった本編レギュラー陣も全然登...
本、読みました。 | 2020.07.29 Wed 18:30
JUGEMテーマ:ミステリ シリーズ1冊目と同じく京極堂シリーズのサイドストーリーとして10の短編を収録。ただ「墓の火」と「蛇帯」は未刊の長編「鵺の碑」の登場人物を主人公にしている。こんなのを読むと、発行見込みの立たない「鵺の碑」を何とか出してくれないかと思う。また、各長編の脇役が主人公となっている他の話と違い「目競」だけは長編のメイン登場人物の一人である榎木津が主人公で、他作品では伺い知れない彼の「相手の記憶が視える能力」に関する彼の内面と探偵になることを決意するまでが描かれてい...
本、読みました。 | 2020.07.25 Sat 12:52
JUGEMテーマ:ミステリ シリーズ2冊目で1冊目と同じく中編を三作収録。二作目の「雲外鏡」だけ、シリーズ恒例の京極堂脚本演出による榎木津一座のドタバタ芝居が無かった。代わりに敵役の神無月鏡太郎演出の陰謀芝居があったが、敵役だけに、案の定、榎木津によってドタバタにされてしまった。1作目では「僕」の苗字が例によって榎木津に散々間違われた挙句、最後に「本島」と明かされたが、今回は下の名前が、散々間違われる。権太郎、文左衛門、文吉、馬之進、牛五郎、弦之丞、健十郎、挙句に五十三次だと。本島...
本、読みました。 | 2020.07.21 Tue 20:43
JUGEMテーマ:ミステリ 図書館本。シリーズ三作目。あれ、死んだはずの大上が出てる? と思ったら設定が「孤狼の血」より前の昭和57年だった。やっぱり大上が出てくると骨太感が増すね。その辺が二作目との違いか。ただ、この物語の主人公は今でいう「半グレ」の沖。舞台が平成16年に移ってからは日岡も出てくるけど、大上も日岡も沖を見守ったり追ったりする役割。その沖が切ない。 大上がいた頃には暴力団に対して一歩も引かないカリスマ性があったのに18年の刑期を終え出所後は時代の変化に対応できなかった...
本、読みました。 | 2020.07.16 Thu 20:42
JUGEMテーマ:ミステリ 4つの中編を収録。妖怪伝承を探訪している多々良・沼上コンビが遭遇する事件で披露する推理はどれも見当違いなのだが、なぜか犯人の心根には刺さり自白をもたらすというユーモアミステリー…かな? 4作のうち書下ろしの「古庫裏婆」には京極堂と里村医師が登場するが、内容的には4つとも京極堂シリーズとは全く別の(つまりスピンオフでもサイドストーリーでもない)小説。あえて元のシリーズとして位置付けるとすれば、箸休め的な存在か。気楽な気分で読めばいいんだろうが、その分...
本、読みました。 | 2020.07.15 Wed 20:31
JUGEMテーマ:ミステリ 再読。中編を三つ収録。いつもの京極堂シリーズに比べユーモア要素が強い。例えば三作とも狂言回し役になっている「僕」の名前を榎木津がしつこく間違えた挙句「君はいつかの何とか云う人」と云うに至っては大笑い。また、三作とも最後に榎木津たちがひと芝居打つのがドタバタで笑える。いずれも副題に「薔薇十字探偵の〜」とあるので榎木津が主人公なのだろうし、実際いつもより榎木津の出番は多いが、京極堂は京極堂の役割を果たすし、いつものメンバーが大騒ぎするのを初登場の「僕」が戸惑いな...
本、読みました。 | 2020.07.10 Fri 20:32
JUGEMテーマ:ミステリ 再読だが、例によって内容は全然覚えていなかった。10編からなる短編集で、いずれも京極堂シリーズのサイドストーリー。「姑獲鳥の夏」、「魍魎の匣」、「鉄鼠の檻」、「絡新婦の理」、「塗仏の宴」といった長編の登場人物などを登場させ、本編では語られなかった彼らや事件の一面を描いている。サイドストーリーと書いたけど、これはスピンオフというよりサイドストーリーと云った方がピッタリすると思ったから。本編から派生独立した話ではなく、本編に沿いながら厚みを与えているという点...
本、読みました。 | 2020.07.06 Mon 20:50
JUGEMテーマ:ミステリ 「点と線」同様、何十年ぶりかの再読。三原が峰岡に当たりをつけるのも単なる勘だし、その峰岡がカメラ好き&俳句好きの梶原と接点と持つ辺りも今ひとつ。それと動機が取ってつけた感強い。でも、トリックは面白かった。男2人と女1人だと思っていた加害者側が男2人だったとか、定期券は身分証明に使ったとかね。後半のキーパーソン梶原が関係している俳誌のことを前半で何気なく出しておく構成はさすが。何より、互いに信頼し合っている三原と鳥飼の姿を見ているとホッとする。「点と線」と...
本、読みました。 | 2020.07.05 Sun 17:47
JUGEMテーマ:ミステリ 再読だけど全然覚えていなかった。シリーズ一番の傑作は「鉄鼠の檻」だと思っていたが、これもなかなかの物。連続目潰し殺人と女子中学生売春グループの結びつき。憑き物も落とし甲斐があったけど、「蜘蛛」の正体について最後の最後にひと捻りあったのには唸った。これ映画化してほしいな。市川崑の金田一シリーズみたいにならんかな。絵になりそうな女性がたくさん出てくるでしょ。で、ギャラの一番高そうな女優が真犯人…なんてね。2時間ちょっとじゃ収まらないけど、前後編2本立てでも...
本、読みました。 | 2020.07.03 Fri 21:28
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