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中山七里 境界線

JUGEMテーマ:ミステリ   宮城県警シリーズ第2弾のこの作品。震災がテーマで、地元の石巻の町名が出て来ると、昔の記憶、子供時代に遊んだ場所の記憶が蘇る。今となっては本当につらい話なのだが、10年も経つと記憶は徐々に和らいでくる。人間が忘れる動物で本当に良かったとつくづく実感する。   やはり、第1弾の「護られなかった者たちへ」を読んでおいて良かった。勿論、どちらもミステリー作品なのだが、犯人が誰か推理することよりも、このシリーズに共通している「震災が人間に与える痛み」を実感・共...

 vivahorn の図書館  | 2021.01.14 Thu 17:37

中山七里 護られなかった者たちへ

JUGEMテーマ:ミステリ   宮城県警シリーズの新作「境界線」を読むにあたって、前作である本作品を再読してシリーズの背景を思い起こそうとして再読した。勿論、犯人が誰かは知っているので、専らストーリの把握と登場人物の特徴を捉えることが主となった。   震災の復興が厚労省の壁に阻まれ、その下部組織の福祉保健事務所がまた人々を苦しめる。本当に厚労省をまともに叩き直さない限り日本に平和は訪れない。今後、南海トラフが起こった場合、本当に恐怖恐怖恐怖でしかない。   震災後に石巻...

 vivahorn の図書館  | 2021.01.08 Fri 18:11

冬の狩人(大沢在昌)

JUGEMテーマ:ミステリ ※ネタバレあります。  図書館本。3人が殺された3年前の料亭殺人事件で、事件後姿を消した重要参考人から出頭するとのメールが県警に届いた。管轄の違う警視庁新宿署の佐江の同行を条件に…。佐江が同行を求められた理由、重要参考人の正体、3年前の殺人事件の真相等、幾つもの謎を孕みながら物語は進む。  このあたりは面白いが、後半が雑。県警の捜一課長が殺された2日後に次の課長が決まってるって、早すぎるんじゃね? 学生時代に暴力団と知り合った真犯人が、その力を借りて会社...

本、読みました。 | 2021.01.05 Tue 21:27

さらば長き眠り(原?)

JUGEMテーマ:ミステリ ※ネタバレあります。  11年前の甲子園八百長事件。当該球児の嫌疑は晴れたものの、その姉が飛び降り自殺。だた、弟の疑惑を苦にしての自殺だったのか。その真相を沢崎が探ることになるが…というお話。面白かった。途中、沢崎が弟に、八百長を頼んだのが姉だと指摘した時には「おおーっ!?」となったよ。  結局、この八百長ルートと、それとは別の能宗家のルートが交差して起きた悲劇と事件ということかな。1995年の作品なので、今読むとさすがに古いと思う箇所もあった。「駄弁...

本、読みました。 | 2020.12.15 Tue 20:30

漂砂の塔(大沢在昌)

JUGEMテーマ:ミステリ  図書館本。日中露三国合弁の会社のある北方領土の離島で日本人職員が殺された。しかも、その島では90年前に大量殺人があり、今回殺された日本人もその犠牲者の子孫だったらしい。怯える日本人スタッフ達を安心させるために島に派遣された警視庁職員の主人公は、やがて日本人殺人と島の秘密が関係しているらしいことに気づく。秘密めいたロシア人女性医師や中国公安職員らしい中国人スタッフ、それに主人公に大きな恨みを持つロシアマフィアなどを登場させながら話は進んでいく。大沢在昌らしいと...

本、読みました。 | 2020.11.29 Sun 11:20

中山七里 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2

JUGEMテーマ:ミステリ   静と玄太郎のコンビ、この上なく推理がうまくかみ合って無駄なく問題を解決に導いてくれた。歯に衣着せない玄太郎のセリフが痛快・爽快で、このキャラクターに憧れる。   二人の結末が既に判っているだけに、命の灯が消える前の煌めきに複雑な気持ちを感じる。短編であるため、謎解きが最後の部分に圧縮されるため、他の作品より犯人当てが容易になるのは否めない。その点、毎回気分良く作品を読むことができた。それでも、最後の「復讐の女神」は当てるのは無理。偽名を使う犯人を...

 vivahorn の図書館  | 2020.11.26 Thu 06:44

中山七里 静おばあちゃんと要介護探偵

JUGEMテーマ:ミステリ   香月玄太郎ってどこかで聞いた記憶があると思ったら、遥とルシアで、さよならドビュッシーのメンバーじゃないか!中山七里の場合、シリーズの壁を越えて出演する登場人物が多く、その点でも楽しめる。刑事、探偵、学校の先生、その他登場人物の相関図をどなたか作って欲しい。 本作では頑張りに頑張っている玄太郎は、さよならドビュッシーでは冒頭であっさり焼死している。静おばあちゃんシリーズが今後も続くのであれば、中山作品で思う存分長生きして欲しいものだ。 さて、本作品...

 vivahorn の図書館  | 2020.10.31 Sat 16:41

中山七里 夜がどれほど暗くても

JUGEMテーマ:ミステリ   偶然にも息子が死ぬ作品を連続で読んだ。息子の回想シーンでは殆ど同じアプローチだったのが興味深い。もしかしたら、この主人公の心理的な変化は、何か特定の実例に基づいているか、または何かインパクトのある実例に基づいているのかもしれない。 また、個人的にはICレコーダーの文字起こしにトラウマがあるので、ここの描写は胸に突き刺さった。整文が一番大変で、特に議事録作成をすることを知らずに勝手に発言する人の意図を忖度して纏めるのが大変だった。 話は逸れたが、殺人の...

 vivahorn の図書館  | 2020.10.17 Sat 02:08

数えずの井戸(京極夏彦)

JUGEMテーマ:ミステリ ※ネタバレあります  お馴染み「番町皿屋敷」を基にした作品。これも「一枚足りない、うらめしや〜」は知っていてもお話全体を知らないので、ひとつの物語として楽しんだ。数や誉め言葉など何かの不足に不安を感じる登場人物たち。有るから不足を不安に感じる、いっそ全部無くしてしまえば不安も消える…確かにそうかもしれない。だから最後、ほとんど皆が死んでしまうのか。  この怪談の肝は皿ではなく人の感情。愛と憎しみ、それに底なしの井戸のように何も見えてこない「無」の感情。だ...

本、読みました。 | 2020.10.14 Wed 18:22

覘き小平次(京極夏彦)

JUGEMテーマ:ミステリ  山東京伝の「復讐奇談安積沼」を基に書かれた作品だが、ここでは、小平次は命を救われ死んではおらず、その姿を見て、殺したと思っていた側の人間たちが自滅していくという形になっている。詳しいあらすじを云えといわれても言いづらい。どの登場人物もキャラが立っていて、おかげでずっと夢を見ているような気分で読み終えた。  巷説百物語シリーズからは又市、治平、徳次郎の3人が出てくるが、特に治平は、要所で話を回す役割。それにしても、運平と多九郎とが兄弟だったエピソードは必...

本、読みました。 | 2020.10.05 Mon 21:03

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