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JUGEMテーマ:ノンフィクション ノックの音がした。リリーは、行く用意が出来たようだ。 「どこに食べに行く?」 「あなたが、いつも食べに行くところでいいわ。」 「じゃあ、このビルの一階にある食堂に行こう。」 「オーケー」 と言うわけで、私の行きつけの店に行くことに。店に入ると、店員たちは、笑顔で歓待してくれた。いつも一人でやって来るか、二人連れで来るとしても男としか来た事の無い私が、初めて女の子を連れて来たので、皆、興味津々の表情をしている。壁に貼ってある料理...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.29 Thu 17:26
JUGEMテーマ:ノンフィクション セリーナたちと会った翌日、昼間、部屋で寛いでいると、ノックの音がした。ドアを開けると、息を弾ませながらリリーが立っていた。 「どうしたんだ、リリー?息が切れてるよ。」 「外を走って来たの。ついでだから、4階からここまで走って上がって来たわ。」 「君は、随分アクティヴなんだな。そんなに体を動かすのが好きだとは知らなかったよ。」 「体を動かすのは、大好きよ。こう見えても、キックボクシングの経験もあるのよ。」 「へーー、そら、凄い!良...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.28 Wed 22:33
JUGEMテーマ:ノンフィクション 夕食から帰って来ると、マークが私の部屋にやって来た。自分の言った事が、実にバカげたことだと気付いたようだ。部屋に入ってイスに座っても、目を伏せたまま私の方を見ようとはしなかった。 「さっきの君のセリフは、どういう意味だい?」 「僕は、君が僕の事を裏切ってるって思ったんだ。」 「君がどうして、そう思ったのか分からないでもないけど、俺は君を裏切っていないよ。」 「・・・・・・」 「第一、セリーナは僕の好みじゃないよ。これは、ホントだ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.28 Wed 00:07
JUGEMテーマ:ノンフィクション 大マークの姿が見えなくなってから、セリーナが私を振り返って言った。 「ところで、領事館までの案内人は見つかった?」 「それが、まだなんだ。 君が紹介してくれるって言ってた人はどうなった?」 「ああ、あの人も学生なんで、もう故郷に帰っちゃったわ。」 「えー、そうなのか。どうしよう?困ったな。瀋陽の地理は、全く分かんないし。かと言って、書類を取りに行かないってわけにもいかないし。」 「あなたさえよければ、私が連れて行ってあ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.27 Tue 01:41
JUGEMテーマ:ノンフィクション セリーナとの待ち合わせの場所は、私たちが住んでいるアパートの裏だった。 裏に行くと、二人の女の子がこちらに向って手を振ってきた。一人は、セリーナで、もう一人は猫を持って来た女の子Bである。私は、二人に手を振り返した。声が届く距離まで来た時、私は、女の子Bに向って、 「よお。久し振りだね。ところで、君の名前は何ていうんだい?」 と聞いた。彼女は、ニコニコ笑いながら、 「呂秀玲よ。」 と答えた。よく見ると、彼女はとてもチャーミングだ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.23 Fri 16:29
JUGEMテーマ:ノンフィクション セリーナと話し合う日がやって来た。その日は、午前中、大学で授業があったので、彼女と会うのは午後1時過ぎにしてもらった。 急いで帰って来て、着替えを済ませてから、共用部に出ると、何とマークが私が会った事のない若い女性を二人連れて帰って来た。選りにも選って、何も今日と言う日に、連れて来なくてもよさそうなもんなのに・・・・・・。もし、彼女たちと一緒にこのビルに入って来るところをセリーナに目撃されたりしたら、大ごとだ。 私は文句の一つも言...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.22 Thu 16:13
JUGEMテーマ:ノンフィクション エイミーとリリーに中国語の授業を始めた日の夜、マークが帰って来て、私に自分の携帯を手渡しながら、中国語でメールを打ってくれと頼んできた。 「いいけど、誰に打つんだ?」 「セリーナに。」 「え?彼女とは、もう別れたんじゃなかったのか?」 「そうだけど、やっぱり彼女の事が忘れられない。」 「そうか。で、何て打てばいいんだ?」 「『まだ、君の事を愛している。君は、今、僕の事をどう思っているんだ。正直な気持ちを聞かせて欲しい。...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.21 Wed 22:29
JUGEMテーマ:ノンフィクション 基礎的な発音練習を終えると、二人はすぐに質問してきた。 「ねえ、『これいくら?』って、中国語でなんて言うの?」 やっぱり、生活に一番直結する買い物の表現を聞きたいらしい。 “这个 多少钱?”Zheige duoshaoqian?(チェイカ ドゥオシャオチェン?) 二人は、一生懸命発音して、この表現を覚えた。昔、日本のコマーシャルに「食べたい時が、うまい時」というキャッチフレーズがあったが、まさに「知りたい時が、覚える時...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.20 Tue 18:18
JUGEMテーマ:ノンフィクション ※この記事には、やや性的な記述が含まれています。 先ず、私はエイミーとリリーの二人に中国語の声調について説明した。具体的な母音や子音の発音は二の次である。 この声調が、実にややこしい。同じ子音でもちょっと言い間違えると、とんでもない意味になってしまう。ある日本人の男性が、中国人の女の子に、「ペンを貸してくれ。」と言いたくて、 请借给我你的笔。(Qing jie gei wo nide bi.) と言った。正確には、と言...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.19 Mon 17:24
JUGEMテーマ:ノンフィクション リリーが引っ越してきてから、一週間ほど経ったある日、リリーとエイミーが私の部屋にやって来た。 「ねえ、リュウ、エイミーに聞いたんだけど、中国語話せるってホント?」 と、リリーが笑顔で尋ねてきた。 「え?まあ、そんなに上手じゃないけど、こっちの人たちと軽い世間話が出来る程度には、話せるよ。こっちに5年近く住んでるからね。」 「私達に、教えてくれない?」 そう言えば、前にエイミーから中国語を教えてくれって頼まれた事があったっけ?&nb...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.05.18 Sun 19:11
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