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JUGEMテーマ:ノンフィクション ある日の午前11時ごろ、昼食を摂りに出かけようとしていると、カークが部屋から出て来た。 「なあ、リュウ、桂林路で買い物したいんだけど、付き合ってくれないか?」 「いいよ。いつごろ行く?」 「午後なら何時でもいいよ。」 「わかった。」 と言うわけで、カークと二人で、桂林路に行く事に。バスに乗って桂林路に着くと、カークが最初に向った場所は、マクドナルドだった。アメリカ人だけあって、ハンバーガーが恋しいらしい。彼は、ビッグマックとフラ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.11 Fri 12:53
JUGEMテーマ:ノンフィクション 日曜日の昼、久し振りにパク先生と会い、「八八八(はちはちはち)」という北海道ラーメンの店で昼食をともにした。 「鷹野先生は、いつ日本に帰りますか?」 「6月下旬に帰国する予定です。」 「あと、一ヶ月くらいですね。」 「そうですね。思ってたより早かったですね。」 「私は、このまま中国に残るか、日本に帰るか、迷ってます。」 「ああ、日本にお帰りになるとすれば、どこになさるおつもりですか?」 「福岡もいいかなあと考えてます。福岡は...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.11 Fri 07:38
JUGEMテーマ:ノンフィクション 4 昼寝をしていると、電話が鳴り、3時頃起こされた。 「もしもし、パクですー。」 「アー、朴先生、お久し振りです。」 「良かったら、今から私の宿舎に来て、飲みませんか?」 「ああ、いいですよ。」 「ここから、どう行けば、いいですか?」 「306番のバスに乗れば、来れますよ。」 「で、なんというバス停で降りればいいですか?」 「華・・・・・・」 と、ここで、通話が突然切れた。携帯を見ると、電池切れである。暫く、充電してから、パク先生...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.10 Thu 09:32
JUGEMテーマ:ノンフィクション 6 昨日の晩、私が共用部に出ると、ドアを開けっ放しにしたままベッドでパソコンを見ているカークが部屋の中から話しかけてきた。 「よう、リュウ。例のロシア人の女の子なんだけど・・・・・・」 「ああ、あの水着の写真送って来た女の子。」 「そう。彼女、さっき旅費が足りないから、お金を貸してくれって言って来たよ。」 「やっぱりね。変だと思ってたんだよ。」 「彼女は、間違いなく詐欺師だ。」 「なんで、そんな事するのかね?手口が見え見えなのに...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.09 Wed 08:10
JUGEMテーマ:ノンフィクション 夕方、仕事から帰って来ると、共用部でスーツ姿のロンに会った。 「おお、ロン、どうしたんだ、今日は?随分、決めてるじゃないか。」 「ああ、これか。今日は、子供向けの英会話スクールで公開授業をしたんだよ。スクール側が、俺の授業の腕を見たがったからな。」 「で、どうだった?うまくいったか?」 「どうもこうもないよ。2,3歳の子供ばかりだから、走り回る。洟は垂らす。泣き喚く。一人かなりの悪ガキがいて、こいつが、イスの上に立ち上がっ...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.08 Tue 08:03
JUGEMテーマ:ノンフィクション 夕方、L君から電話が入り、彼が私の部屋まで来ることに。 5時半ごろ、やって来た彼の日本語に関する質問に答える。L君は、かなり仕事の疲れが溜まっていたので、今日の稽古は中止して、互いに整体をし合う。背骨を伸ばして、互いにスッキリとする。 今日は、月に一度のカークとの食事会の日である。L君も誘って、三人で近くの偽イスラム教徒の店に行く。料理が運ばれてきて、食事を始めると、カークは、5年前から始まった彼の不運について話し始めた。 「5年...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.07 Mon 11:57
JUGEMテーマ:ノンフィクション 今朝、台所で朝食を作っていると、カークがやって来て、私にパソコンの中にダウンロードしたロシア人の女の子の写真を見せてくれた。彼女は、美しいとは言えないまでも、可愛いと言っても差し支えないルックスをした女の子だった。最近カークは、ネットでこの女の子と交流しているのである。 彼女が送って来た計23枚の写真を全て見せてもらったが、その中に何枚かビキニ姿の写真があった。それを見て、私は少し怪しいと感じた。 「最初は、例の詐欺師かと思ったけど、...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.06 Sun 10:05
JUGEMテーマ:ノンフィクション 中国に来てからというもの、色んなところで、いろんな人から「韓国人ですか?」と言われた。日本人は、一般的に背が低いと思われているせいで、長身の私は、韓国人と勘違いされ易いらしい。 私の父は純粋の日本人だったが、子供の頃、悪さをする度、先生に「オイ、この毛唐!」と怒鳴られていたくらい、バタ臭い顔をしていた。父は、祖父が朝鮮で小学校の校長職にあったため、現地で生まれた。朝鮮語は、話せなかったが、聞いて理解する事はできると言っていた。また、父は、現地の子供たちと遊びなが...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.05 Sat 18:09
JUGEMテーマ:ノンフィクション f え 英語に "The last straw which breaks the camel's back."と言う言葉がある。ラクダの背中にワラを積んでいって、最後に積んだワラ一本がラクダの背骨を折ってしまうという意味である。日本語で言うところの「堪忍袋の緒が切れた。」と言う言葉に当たる。 金曜日の出来事は、まさにそれだった。昨日の朝、台所で食事を作っていると、カークがやって来た。 「リュウ、昨日は凄かったな。」 「え?何の事だ?」 「君が、あんなに怒ったのを初めて見...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.04 Fri 09:40
JUGEMテーマ:ノンフィクション 結局、洗濯機は、それから更に二度修理に来てもらったが、直らなかった。 昨日の朝、昼寝をしていると、表のドアをドンドン叩く音が聞こえた。出ると、J と修理屋さんとフィリピン人らしき男性が廊下に立っていた。 私は、J と口を聞きたくなかったので、ドアを開けて、すぐ部屋に戻った。暫くすると、私の部屋のドアをJがノックした。 「リュウ、手伝って欲しいんだけど。」 「何を?」 「一階に、新しい洗濯機があるから、古い洗濯機を持っていくのを手...
無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2014.04.03 Thu 09:24
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