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言葉はそのまま心だろう。人が人であるかぎり、言葉は心だ。言葉はとりあえず現実に合わせてこんなものを使っていますが、恋愛のための心はどこか別のところにちゃんとあります、というような言い訳は成立しない。この文章に長いこと立ち止まった。さらさらと深く印象に残った。窓の外の2月の陽射しを微かに憶えている。しばらくして恋人と手紙をやりとりするようになってから、もうすこし長く引用して送った。出逢いまで、背中を押してくれた一文だったように思う。ふたり向き合い言葉をかわす日まで、もうすぐ1年です。JUGEMテーマ:...
星の合図 | 2010.02.09 Tue 10:40
JUGEMテーマ:Book review 「銀河鉄道の夜」宮沢賢治(著) 子供の頃に読んだことがあるのかないのかさえ忘れてしまったが、ひょんなことから読んでみた。表題作のほかに数多くの短編童話が収められているのだが、どれを読んでも本当に心が洗われる想いがした(最後の『ビジテリアン大祭』だけはちょっと毛色が違う気がしたが)。殊に中原昌也を読んだ後だけにその想いは格別である。そして宮沢賢治を読まずして死んでいくのはあまりにももったいないと思った。骨の折れる大作と違って簡単に読めるものなので、まだ読んだこと...
2σの向こうに | 2010.02.08 Mon 07:47
JUGEMテーマ:Book review 「病院はもうご臨終です」(ソフトバンク新書):仁科桜子病院の現状と言うのを楽しいタッチで描いたなかなか面白い本でした。毎日、携帯をオープンにしておかないといけないと言うことの苦しさと言うのはよくわかります。徐々に活動が苦しい状況に陥っていると言う事も・・・。やっぱり効率化を求められた時にどこかでひずみが出てしまうと言うのは仕方がない事なのかも知れません。軽い気持ちで、病院や医者の現状を知る為にはなかなか有意義な本だと思います。
パパの105円で読書 | 2010.02.07 Sun 09:19
JUGEMテーマ:Book review 「KKKベストセラー」中原昌也(著)朝日新聞社、2006年 あまりのくだらなさに唖然としてしまった。こんなもの単行本にして売るなよ、まったく、という感じ。「人に伝えたいことがあるような振り」をして文章を書かねばならない作家という職業を売春婦以下とこき下ろし、銭のためにそういう職業についている自分を徹底的に卑下する文章が延々と続くのである。まずこういう本を書く意図を否応なしに考えさせてしまうところがまずもって嫌だし、これを小説として評価できないのはもしかして読解...
2σの向こうに | 2010.02.07 Sun 06:21
JUGEMテーマ:Book review 「多読術」松岡正剛(著)筑摩書房、2009年 多読家として知られる松岡正剛が読書について語った本である。ちょっと前にショウペンハウエルの「読書について」を読んで、本ばかり読んでいると思考することができなくなるという考えに染まってしまった僕にとって、この本はちょっと斜に構えて読まざるをえないものとなった。確かにこの人の膨大な読書量からくる知識は幅広く、そこからなにがしかの自分のアイディアみたいなものも導き出されているのだけれど、人生にとって何か大きな意味を持つよう...
2σの向こうに | 2010.02.06 Sat 00:52
JUGEMテーマ:Book review「天国で君に逢えたら」飯島夏樹(著)新潮社、2004年 若くしてガンのためにこの世を去ったプロ・ウィンドサーファーが亡くなる直前に書いた小説である。余命僅かと宣告された著者が綴る物語だけあって、ストレートに胸に迫ってくるものがある。「死を前にした人間の心の中には、二つの感情しか湧き出して来ない。あらゆるものへの感謝とすべての人に対する共感」とか「結局自分が死んでから残るものって、『人に与えたもの』それだけだ。その中でも大事なことは『目に見えないもの』だっていうことに気...
2σの向こうに | 2010.02.05 Fri 00:49
JUGEMテーマ:Book review「ヴィヨンの妻」太宰治(著) またまた太宰を手にしてしまった。やはりいい。重くて苦しいことが書かれているのだけれど、軽妙にユーモア感たっぷりに書かれているので、どんどんページが進んであっという間に読み終わってしまう。これこそが名作家たる所以であろう。新潮文庫版には表題作のほかに戦後に書かれた短編が8篇収められている。「パンドラの匣」を読んだ時にも感じたのだが、太宰は「死への欲望」みたいなものをなんとか戦後という新しい時代にすがって振り払おうとしたに違いない。結局、それ...
2σの向こうに | 2010.02.04 Thu 07:23
JUGEMテーマ:Book review 「論争 格差社会」(文春新書):文春新書編集部格差社会についての論文を集めたものなので、色々な角度から格差社会のことが語られていて面白かったです。参加している人は有名どころを多岐にわたって集めていて、賛成するところもあるし、反対したい人もいると言う感じです。もう少し分厚い本を読みたくなりますが、それはそれぞれの人が書いている本を読むべきということなのだと思います。
パパの105円で読書 | 2010.02.03 Wed 22:52
JUGEMテーマ:Book review「本が崩れる」(文春新書):草森紳一本が崩れると言うのは・・・現実としてサラリーマンの私なんかには考えられない状態です。その他にも色々と共感できるような事の描かれている随筆です。新書で随筆???と言う感じもする本でしたが、まあそれなりによかったなと思います。で・・・草森紳一って、自分は有名人みたいな書き方をしているけど、誰なの???
パパの105円で読書 | 2010.02.03 Wed 22:47
JUGEMテーマ:Book review 「兵士に聞け」(小学館文庫):杉山隆男私自身は特に自衛隊に関しては、賛成でも反対でもないちょっといい加減な人間なのですが・・・。この本は面白かったです。自衛隊の色々な問題が描かれていることも確かに面白いのですが、自衛隊の中で日々厳しい訓練に耐えている若者達の青春群像です。さりげなく、著者の青春の思い出も少し織り交ぜられています。結構、お勧めです。
パパの105円で読書 | 2010.02.03 Wed 22:42
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