[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
JUGEMテーマ:Book review「売れる小説の書き方。」林真理子、大沢在昌、山本一力、中園ミホ(著)エンジン01新書 現在、売れている上記4人による公開対談をまとめた本である。薄っぺらくて簡単に読み終わってしまうのだが、なかなか参考になることが書いてある。これから作家になりたいと思っている人は一度読んでおいても決して損はしないだろう。大沢氏による「小説家なんて、なるのは簡単だよ。あり続けるのが大変なだけで」という言葉は、まだ小説家になっていない人にとってはスタート台まではなんとか立てるのではないかと...
2σの向こうに | 2009.12.24 Thu 07:57
JUGEMテーマ:Book review 内容(「BOOK」データベースより) 合併でできた地方都市、ゆめので暮らす5人。相原友則―弱者を主張する身勝手な市民に嫌気がさしているケースワーカー。久保史恵―東京の大学に進学し、こ の町を出ようと心に決めている高校2年生。加藤裕也―暴走族上がりで詐欺まがいの商品を売りつけるセールスマン。堀部妙子―スーパーの保安員をしながら新 興宗教にすがる、孤独な48歳。山本順一―もっと大きな仕事がしたいと、県議会に打って出る腹づもりの市議会議員。出口のないこの社会で、彼らに未来は...
ものモノmono | 2009.12.23 Wed 18:11
JUGEMテーマ:Book review 内容(「BOOK」データベースより) 合併でできた地方都市、ゆめので暮らす5人。相原友則―弱者を主張する身勝手な市民に嫌気がさしているケースワーカー。久保史恵―東京の大学に進学し、こ の町を出ようと心に決めている高校2年生。加藤裕也―暴走族上がりで詐欺まがいの商品を売りつけるセールスマン。堀部妙子―スーパーの保安員をしながら新 興宗教にすがる、孤独な48歳。山本順一―もっと大きな仕事がしたいと、県議会に打って出る腹づもりの市議会議員。出口のないこの社会で、彼らに未来は...
ものモノmono | 2009.12.23 Wed 18:11
JUGEMテーマ:Book review「介護入門」モブ・ノリオ(著)文藝春秋、2004年 ギョエーッという感じでまた新たな奇才の誕生なのであろうか。インパクトは十分である。次から次へと溢れ出てくる的確な言葉がヒップホップのラップのようなノリでまさに壮大な叙事詩を形作っているのだ。そしてそこに語られているのは、インチキや欺瞞に対する作者の強い憤りである。と、一見すると鋭い社会批判がそこには確かに存在しているのだが、実はよく目を凝らしてみると自己正当化という作業を通じて、何者でもない自分に対する作者の強い苛立...
2σの向こうに | 2009.12.23 Wed 09:35
JUGEMテーマ:Book review 「野垂れ死に」藤沢秀行(著)新潮新書、2005年 今年5月になくなった無頼派囲碁棋士、藤沢秀行による自叙伝のような本である。先日NHKでこの人を特集したドキュメンタリーを見て、僕はこの人の魅力に一気に取り付かれてしまったのである。酒、女、博打、と確かにすごい。だが確かに凄いのだが、この本を読むとそれが神経の図太さというのとはちょっと違うということがわかってくる。本人も書いているように、逆に神経が細かすぎるゆえにそういうことをしないと心のバランスを保てなかったのだ...
2σの向こうに | 2009.12.22 Tue 08:37
JUGEMテーマ:Book review 「つばさよつばさ」浅田次郎(著)小学館、2007年 寝る前にウイスキーのグラスでも傾けながら気軽に読めるのはやはりエッセイだろうということで、寝る前の友として幾晩かを一緒にすごした本である。この作家の小説を一冊も読んだことがないのにもかかわらずこの本をチョイスしたのは、昔から旅の話が好きだからである。基本的にエッセイというのは読んだその場限りで内容など忘れてしまい、なんとなく雰囲気のようなものだけがしばらく残って、その雰囲気のようなものさえいつの間にか消えてしま...
2σの向こうに | 2009.12.21 Mon 07:58
JUGEMテーマ:Book review 「八月の路上に捨てる」伊藤たかみ(著)文藝春秋、2006年 何年か前に芥川賞を受賞したらしい、ということで読んでみた。この作家についても全く知らなくて、読んでいるうちに、文体が醸し出すやさしい雰囲気やデリケートな感性から「ひょっとしてこの人女性なのか?」と勝手に想像してしまい、「たかみ」という名前からもいよいよその想像は確信に近いものになったのだが、後で調べてみたらやはり男性だった。というわけで非常に女性的な文章を書く人である。小説自体は余りずしりとくるものでは...
2σの向こうに | 2009.12.20 Sun 08:16
JUGEMテーマ:Book review 「変身」カフカ(著)、高橋義孝(訳)新潮文庫 余りにも有名な小説である。当然ながらこの歳になって初めて読んだ。こういう名作をどういう風に解釈すればよいのか僕はわからないし、そういうものは評論家に任せておけばよいだろう。ただ感じたことを書くならば、まったく古臭さを感じさせない普遍性に満ち溢れた作品である。まさに保坂和志の言う社会性を脱ぎ捨てた人間の個が描かれている。生きるために何かを見捨てるのは、生物が本来持つストレス排除機能であり、倫理という社会性によって通常は隠さ...
2σの向こうに | 2009.12.19 Sat 08:12
JUGEMテーマ:Book review「乳と卵」川上未映子(著)文藝春秋、2008年 この作家も初めて読んだ。意外と普通だったので驚いた。写真などから想像するにもっとぶっ飛んだものを書く人かと思っていたのである。「乳と卵」とはすなわち「豊胸手術と月経」であり、この小説はそれをモチーフにして、姉妹と親子の危そうに見えながらもしっかりとした結びつきを描いた見事な短編である。読み始めはなんとなく暗い方向に導かれそうで読者も不吉な予感みたいなものを感じずにはいられないのだが、最後はどんでん返しの明るさでほっとさせ...
2σの向こうに | 2009.12.18 Fri 00:58
JUGEMテーマ:Book review 「好き好き大好き超愛してる。」舞城王太郎(著)講談社、2004年 恥ずかしながら僕はこの5年間ぐらいほとんど小説など読んでなくて、今年、村上春樹の「1Q84」を読んでみたのをきっかけに最近また読み始めたのだが、こんな変な、でも凄い作家が存在していたなんて全く知らなかった。最近の文学界はもしかして結構大変なことになっているのかね。それにしても、この人の文章力、凄すぎね? 感性も鋭すぎね? という感じである。2篇収められているうちのこの表題作は、僕にはまったく隙のない完...
2σの向こうに | 2009.12.17 Thu 10:08
全1000件中 691 - 700 件表示 (70/100 ページ)