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むかし、猿ときじが一緒に田んぼを持ち、寄り合い田にしていました。 やがて春になって、田の畦塗り(くろぬり)の頃になりました。田んぼのへりを土でかためる仕事です。きじは猿にいいました。「猿どん、猿どん。よそでは田の畦塗りを始めたからおれたちもやろう」 すると猿は、「さてさて、きじどん。おれは足が痛くて、とても畦塗りはできないんだが」といいました。するときじは、「ああ、いいとも、いいともだいじにしてくれ、おれが畦塗りをしておくから」といって、一人で田の畦塗りをしました。 日が過ぎてやが...
'ものがたり'散策 | 2018.08.07 Tue 18:24
むかし、ある山に、狐と熊が住んでいました。ところで、お人好しの熊は、いつも狐に騙され、得をするのは狐でした。 ある時、狐は熊に言いました。「熊さん、熊さん。山のものを取って食うのもいいが、たまには二人で畑を耕して、何か作って食べようではないか」 熊は賛成し、その気になって一生懸命畑を耕しました。そこへ狐が大根と人参と長芋の種を植え付けました。 そして狐は言いました。「熊さん、熊さん。これが取れたら土から上のものは、みんなお前さんにやろう。俺は土の下のものだけでいい」 やがて大根と...
'ものがたり'散策 | 2018.08.02 Thu 18:17
JUGEMテーマ:昔話 やはり「まんが日本昔ばなし」ですな。 これは、それをモチーフにしたCM映像ですが この独特の味わい深い語り口 まさに「ミスター昔ばなし」と言っていいでしょう。 あと、思い出すのは 伝説のコント番組「巨泉前武ゲバゲバ90分」 おとぼけキャラでコントを演じていました。 今でも覚えてるネタ 「大は小を兼ねる」というタイトル 富士男さん、耳掃除をしようとしてますが 手に持ってるのは「おたま」 いくら頑張っても耳掃除はできません。 一言「ことわざの嘘つき!」 ご冥福をお祈...
くじらいだー@の [わがまま勝手なことばかり](JUGEM版) | 2018.07.20 Fri 22:19
おなじみの物語です。 むかしあるところに、じいさまとばあさまがいました。 ある日じいさまは、山の畑へ豆まきに行きました。じいさまは、「ひと粒の豆、千粒になあれ。ひと粒の豆、千粒になあれ」といいながら豆を蒔いていました。 それを見ていた山のたぬきが、「じいの豆、片割れになあれ。じいの豆、片割れになあれ」とはやしたてました。 じいさまは怒って、たぬきめがけて鍬を投げつけると、たぬきはころっと倒れてしまいます。じいさまはたぬきを縛り上げて、担いで帰りました。 そして、「ばあさま、ばあさま...
'ものがたり'散策 | 2018.06.10 Sun 18:29
短いお話です。 むかし、あるところに、じいさんとばあさんがいました。 ある日じいさんは、いつものように山へたきぎを取りに行きました。ところがその日はどうしたことか、ちっともいいたきぎが見つかりません。 そこでじいさんは、段々と山の奥の方へ入っていきました。気づくと、まだ一度も訪れたことのない山奥まで来ていました。 じいさんは途方に暮れてあたりを見渡します。するときれいな池がありました。じいさんは早速そこへ行ってひざまずき、水をすくって飲みました。 その水の、なんと美味いこと美味いこ...
'ものがたり'散策 | 2018.06.07 Thu 18:25
短いお話です。 むかし、あるところに、父さんと母さんと男の子が暮らしていました。しかしやがて母さんが死んで、父さんと男の子だけになりました。 父さんはたいそうお酒が好きで、毎晩お酒を飲むことを楽しみにしていました。男の子は父さんのために、山へ行ってたきぎを集め、それを村の酒屋へ持っていってはお酒と取り替えてもらいました。 ある日のこと、男の子がいつものように山へたきぎを取りに行くと、賑やかな歌声が聞こえてきました。「親孝行、親孝行、ひやさっさ、よいさっさ、ひやさっさ、よいさっさ」 ...
'ものがたり'散策 | 2018.06.06 Wed 21:36
むかし、ある村に、大金持ちの家がありました。その家では広い庭に、実のなる木が色々と植えてあり、秋になると梨だの栗だの柿だのがたくさん実りました。 ところが、その隣の貧しい家では、庭が狭く実のなる木を植える隙間もありませんでした。貧しい家にはばあさんがいて、毎年秋になるといつも隣をうらやましく思いました。 ばあさんは、今年も色づいた柿を見て、「一度は味見をしてみたいものだ。しかし黙って取るわけにも行かないし」とただ黙って眺めていました。 ある晩のことばあさんは、遅くまで夜なべ仕事に藁...
'ものがたり'散策 | 2018.06.03 Sun 18:14
短いお話です。 むかし、ある山奥に、ばさまが一人で暮らしていました。ばさまの家には毎晩暗くなると、どこからか十七、八の若いきれいな娘達が遊びにやってきました。 娘達は夜遅くまで賑やかに騒ぎ、「碓氷峠の法覚坊に知らせたら、おいらの命はたまらない。碓氷峠の法覚坊に知らせたら、おいらの命はたまらない」と繰り返し歌います。そして娘達は帰るときも、「碓氷峠の法覚坊に知らせたら、おいらの命はたまらない」と歌いながら出ていきました。 ばさまは不審に思い、ある日とうとう碓氷峠の法覚坊のところへ話を...
'ものがたり'散策 | 2018.05.31 Thu 18:14
むかし山奥にじいさんと娘が暮らしていました。 あるときその山に、殿さまが家来をたくさん連れて狩にやってきました。ところで家来たちが獲物を追っている間、殿さまはつかれたので一休みしたくなりました。 すると古ぼけた小さな家があったので戸を叩くと、中からじいさんが出てきました。殿様はじいさんに、少しの間休ませてくれといいました。じいさんはこんな家で良ければと殿さまを迎え入れました。 殿さまが家に上がると、奥から美しい娘が出てきてお茶を出します。その時のお茶を出す仕草が、なんとも言えず美し...
'ものがたり'散策 | 2018.05.29 Tue 18:09
むかしある島に、船で荷を運ぶ商売をしている男がいました。ある時男は、島でできた鰹節を大きな船にいっぱい積んで出かけました。そして、たいそう栄えている港につきました。 初めての港でしたので、まず大きな問屋を尋ね、商売の話をしました。問屋の主人は「これはいい鰹節じゃ、うちで買い取ろう。ところで、おまえさんの島には、何か珍しい話がないか、何かあったら土産話に聞かせてくれ」と言いました。 男が「いや、島にはこれと言って珍しい話はない、ここではどうですか」と聞き返すと、問屋の主人はこんなことを言い...
'ものがたり'散策 | 2018.05.26 Sat 18:45
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