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むかし、ある寺に、和尚さんと小僧さんがいました。暑い夏の盛りのことです。そこへ風売りが涼しい風を売りに来ました。和尚さんは早速小僧さんを使いに出し、涼しい風を買ってこさせると、壺の中にしまっておきました。 そして暑い日になると壺を出してきてふたを開け、和尚さんは一人で涼んでいました。小僧さんはそれを見てうらやましくてなリませんでした。 ある日和尚さんが法事に出かけていきました。小僧さんはここぞとばかりに、こっそり壺を出してきてふたを開け、たっぷりと涼しい風に当たりました。 ところが...
'ものがたり'散策 | 2017.09.07 Thu 18:38
むかし、ある寺に、和尚さんと三人の小僧さんがいました。和尚さんは毎日押入れから水飴の入った壺を出しては、一人で舐めていました。 小僧さんたちは、和尚さんが何を舐めているのか知りません。そこである日、和尚さんに聞いてみました。 すると和尚さんが、あれは青とかげのはんみょう石と言って、大人が食べる分には薬となるが、子どもが食べると大変な毒となるから手をつけてはならないと言いました。 ところが小僧さんの中にひとり賢い者がいて、あれは飴に違いないと思い、なんとかして舐めてやろうと思っていました...
'ものがたり'散策 | 2017.09.06 Wed 18:33
むかし、あるところに、たいへんけちな夫婦が住んでいました。隣がうなぎ屋なのをいいことに、いつもその匂いをおかずとして、ご飯を食べていました。夫婦は、うなぎなど一度も買ったことがありません。彼らには、どんどんお金がたまりました。 これを聞いたうなぎ屋は、たいへん怒りました。人のうちのうなぎの匂いをかいで、飯を食うなどけしからんと言って、うなぎ代を払わせようとすごみます。 ところがけちな夫婦は、ならばうなぎ代を払ってやろうと答えます。そして竹の筒にお金を入れて、うなぎ屋の耳元でちゃらんちゃら...
'ものがたり'散策 | 2017.09.06 Wed 18:31
むかし、あるところに、とてもあわて者の男がいました。明日はお盆でお寺にまいろうとして、女房に暗いうちに家をでるから、握り飯を作ってくれと頼んで、早めに寝ました。 さて男は、暗いうちに起きて、支度を始めます。女房に握り飯のありかを聞くと、布団の中から声がして、握り飯は囲炉裏端にあるし、それを包む風呂敷は、わたしの布団の足元にあると答えが返ってきます。男は女房の足元から風呂敷を取り上げそれに握り飯を包み背負いました。 それから戸口に立てかけてあったはしごに腰掛けて、脚絆を巻きました。とこ...
'ものがたり'散策 | 2017.09.05 Tue 18:52
むかし、あるところに、なんとも不精な息子がいました。ともかく不精なのです。父親はそんな息子を見るに見かねて、旅にでも出せば変わるどろうと思いそうとしました。 母親は握り飯をたくさんこしらえて、息子に持たせてやります。息子はそれをどっこいしょと背負って、どこに行くという宛もなく、なんになるという宛もなく、ぶらあーと出かけていきました。 行くが行くが行くと。息子は腹が減ってきました。けれども息子は何しろ不精ですから、背負っている握り飯を下ろすのさえままなりません。 誰か腹を透かしたやつ...
'ものがたり'散策 | 2017.09.05 Tue 18:51
むかし、ある男が、江戸へ出て十年間一生懸命働き、十両のお金をためました。これだけのお金があれば、村に帰って女房と楽に暮らしていけると思い、主人に暇乞いをして江戸をたちました。 さて、男が町外れまで来ると、とある家の前に、”命売ります”という看板を見つけ、なんのことだろうと不思議に思い、その家に立ち寄ります。 その家の主人に話を聞くと、どうやら命が助かる話を売るということらしいのです。男は興味を持って、その話はいくらですかと聞くと、三つで十両だといいました。この話を聞けば三度命拾いできる...
'ものがたり'散策 | 2017.09.04 Mon 18:25
注目すべきは、グリム童話(KHM32)『ものわかりのいいハンス』との相似性です。もちろん語られるエピソードは、まったく別ものですが、グリム童話のハンスと、このお話の婿どのは生き写しと言っていいでしょう。また登場する主人公以外のキャラクターの役割もほぼ同じで、結果として同じような構造の物語を形作っています。 婿どのは、その時その場ですべきことには、おおよそ頭が反応しません。それを嫁さんに指摘されるのですが、その指摘は、もうすでに終わったことに対するものであるにもかかわらず、婿どのは、次の行動で、そ...
'ものがたり'散策 | 2017.09.04 Mon 18:24
むかし、ある村に、とても臆病な亭主がいました。どこへ行くにも女房について来てもらいました。とりわけ夜は、外にある雪隠に行くのに、必ず引っ張り出されるので、女房は困り果てていました。 そのうち女房は、いいことを思いつきます。雪隠にひょうたんをぶら下げ、暗闇で亭主の額にあたるように仕掛けておきました。 その晩、女房は亭主に、ひとりで雪隠に行かせます。案の定、亭主は、雪隠の中でひょうたんに額をぶつけ、お化けが出たと騒ぎます。 しかし女房に提灯を持って、ついてきてもらうと、それはひょうたんだと...
'ものがたり'散策 | 2017.09.03 Sun 18:29
むかし、ある村に、化けもののでる古寺がありました。この寺は、和尚さんが住み着いたとしても、すぐに化けものに食われてしまうということでした。そのため誰も近づかなくなり、寺は荒れ放題になりました。 ある日、強そうな侍が、この寺の化け物を退治するために村にやってきやってきました。侍は、寺に着くと囲炉裏に火をたいてあたっていました。 すると夜中に、不思議な音をたてて、一つ目の座頭がやってきて泊めてくれと言うのです。侍は退屈しのぎにちょうどいいと思い、座頭を囲炉裏端に座らせてやりました。 や...
'ものがたり'散策 | 2017.09.03 Sun 18:27
むかし、あるところに、ひとりの博労(馬を売り買いする商人)がいました。ある時、但馬の国に、たくさんの馬を持っているばあさんがいると聞いて見に行きました。ばあさんの家は馬を商う人々が泊まる馬宿になっていました。博労はそこに泊まります。 博労は宿の様子を見ていると、ある不思議なことに気づきます。自分と同じように馬を買いに来るものが十人あまり泊まっていますが、馬を買いに来るものばかりで、売りに来るものがいないのです。それなのに馬屋にはたくさんの馬がつながれていました。 そのうち夕ごはんがすんで...
'ものがたり'散策 | 2017.09.02 Sat 18:23
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