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短いお話です。むかし、あるところに、娘がひとりで暮らしていました。娘は寂しくていつもおじいさんおばあさんがほしいと思っていました。 ある日のこと、娘がかぼちゃ畑に立っていると、突然裏の崖から大きな鬼が、どすんと落ちてきました。鬼は腹を打ったようです。 鬼は涙を流して伸びてしまいました。近くの畑の人たちは何事かと集まってきましたが、鬼を恐れて誰も近づきません。 ところがこの娘だけは、自分の赤い帯をびりびりと裂いて、鬼の腹に巻いてやりました。そして自分の粗末な家に連れていき、休ませたり...
'ものがたり'散策 | 2017.08.17 Thu 18:33
むかし、あるところに、じいさまとばあさまがいました。 ある日のことじいさまは山へ木を切りに行き、ばあさまは川へ洗濯にいきました。 ばあさまが洗濯をしていると川上から瓜が流れてきます。拾って食べてみると、それは大変美味しい瓜でした。そこでばあさまは、じいさまにもともうひとつ願いました。すると大きな瓜がもう一つ流れてきます。 ばあさまは瓜を拾って持ち帰り、おひつの中にしまっておきました。 夕方になってじいさまが帰ってくると、ばあさまは瓜の話をし、早速包丁で割ろうとしました。ところが瓜はひ...
'ものがたり'散策 | 2017.08.16 Wed 18:40
むかし、あるところに、狩人がいました。 ある日狩人が仲間と山奥に入ったときのことです。体の大きさが山小屋ほどもある、火車という化けものに出会いました。仲間の男は肝をつぶしたけれども狩人は平気です。火車は相撲を取って力くらべをしようといいます。狩人はひるまずに、今日は都合が悪いから、明日にしようと言いました。火車も承知しました。 狩人は早速、明日の身支度を初めました。釜のつばを落として被り物を作り、鍛冶屋に頼んで特別大きなやっとこに、鉄のすね当てを作ってもらいました。 明くる日狩人は...
'ものがたり'散策 | 2017.08.16 Wed 18:39
むかし、あるところに、狩人がいました。ある日、狩人は、いつものように、犬を連れて山へ狩りに行きました。ところが、どうしたわけか道に迷い、だんだん山の奥へと入ってしまいます。 そのうちにあたりは暗くなり、戻ることもできず困っていると、はるか遠くに明かりが見えます。狩人は、犬に話しかけながら、明かりを頼りにそこへ向かいました。行ってみると一軒のあばら家がありました。 一晩泊めてくれと尋ねてみると、やたらと人を泊めるところではないのだがと中から年寄りの声がして、恐ろしげなばあさんが出てきます。...
'ものがたり'散策 | 2017.08.13 Sun 18:22
むかしあるところに、ちょうふく山というそれは高い山がありました。そこには恐ろしい山姥が住んでいるとのことです。 ある十五夜の晩、山の麓の村の人々は、皆、外に出て月見をしていました。ところが天気が一変してあたりは暗くなり、強い風と激しい雨が降りだし、終いには雹まで降ってきました。村の人々は慌てて家に駆け込みます。 そのうち屋根の上に何かがやってきて暴れだし、ちょうふく山の山姥が子供を産んだから、もちをついてもってこい、持ってこなければ人も馬も食い殺すぞ、というお告げがされました。 しばら...
'ものがたり'散策 | 2017.08.13 Sun 18:21
短いお話です。むかし、あるところに、貧しいじいさんとばあさんがいました。じいさんは、毎日、山へ行って木を切り、ばあさんは家で機を織っていました。 ある日のことばあさんがいつものように機を織っていると、「馬の卵を売ろう、馬の卵を売ろう」と呼ばわりながら歩くものがいます。 ばあさんはかねてから、機織りでためたお金で馬を買い、じいさんの山仕事の手伝いをさせたいと思っていました。 そんなわけで丁度いいと思い、馬の卵売りを呼び止めます。そしてその馬の卵というものを見てみると、なんとすいかそっ...
'ものがたり'散策 | 2017.08.12 Sat 18:33
短いお話です。むかし、ひとりの旅人が、旅の途中、街道端の大きな木の陰で休んでいました。すると木の上からきれいな歌声が聞こえてきました。 旅人が見上げると、木の上の方に女の人がいます。女の人はうたいながらおりてきて、その姿は段々と小さくなり、旅人のそばまでおりてきたときには、手のひらに乗るくらいの女の子になりました。 不思議に思ってよくよく見ると、それは可愛らしく、上品な姿をした女の子だったので、旅人はその子を懐に入れ、また旅を続けました。 行くが行くが行くと、日が暮れてきました。そ...
'ものがたり'散策 | 2017.08.12 Sat 18:31
短いお話です。むかし、ある山の村に、若い馬方がいました。馬方は、毎朝早く起きて山へ行き、いい声で馬子歌をうたいながら、馬に食べさせるまぐさを刈り、そして、馬に荷を積んだり、客があれば客を乗せて、暮らしをたてていました。 ある晩のこと、馬方は一日の仕事を終えて家に帰り、晩御飯の支度の前に一服していると、そこへいとしげな娘がやってきて、一晩の宿を頼みました。 馬方は、自分がひとり者で、ろくなもてなしもできないから、泊めるわけには行かないと断ると、娘は、晩御飯の支度ぐらいわたしがやりますか...
'ものがたり'散策 | 2017.08.11 Fri 18:29
むかし、大和の国に、キーチャどのという若者がいました。キーチャどのは大変美しく、キーチャどのに見合う妻は大和の国にはおらず、那覇の王さまの美しい娘、タマノミシュダイ王女こそ妻にふさわしいと言われていました。 キーチャどのは、ぜひタマノミシュダイ王女を妻にしたいと思って、特別に選んだ馬に、月と太陽の模様の入った鞍をかけるとそれを走らせ、タマノミシュダイ王女をさらい妻にしました。 三日後のことです。軍船がやってきたので、キーチャどのは乗っているものを皆殺しにしました。 しかしひとりだけ...
'ものがたり'散策 | 2017.08.11 Fri 18:26
むかし、あるところに、ウーシどのという男の子がいました。この子は、すねには手斧が手にはかんなが生えていました。 ゆえに友だちは、彼と遊んでいると、それらがあたって怪我をしてしまいます。それを親がしかって止めようとすると、親も怪我をしてしまいます。本当に危ない子どもでした。 役所に相談しても手に負えず、父親はとうとう役所に山の松の大木の伐採の許可を得て、その木で船を作り、ウーシどのを流してしまうことにしました。 父親はウーシどのに船を作って魚取りに出かけようと誘います。ウーシどのは父親に...
'ものがたり'散策 | 2017.08.10 Thu 19:03
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