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むかし、沖縄のある村に、若い男とその女房がいました。そして、男の家の裏には、何百年という年老いた大木があり、その根本に木の精のキジムナーが住んでいました。男とキジムナーは仲の良い友達でした。 キジムナーは夜になると、海に魚や貝を取りに行きました。雨が降ろうが風が吹こうがお構い無しです。 そのたびにキジムナーは男を誘って連れていきます。男はたまに行くの構わないのですが、嵐の日でさえ連れて行かれるので、いい加減うんざりしていました。 けれども不思議な力を持つキジムナーのことです。断ろうもの...
'ものがたり'散策 | 2017.08.10 Thu 19:02
JUGEMテーマ:昔話 あたかも宮殿のような雰囲気のゲートを挟んだ白壁の建物は。 カスバを囲む外壁を兼ねた商店街なのでございます。 あのゲートの向こうには。 異世界が両手を広げて待ち受けているのだと。 ついつい、妄想してしまうのでありますけれど。 良い子のみなさまにおかれましては。 魔物なんかにお眼に掛かることなんかなくて。 普通に歩けるのでございます。 あい? んだば、悪い子はドゲナゴドになるんだべが??????? と、よくぞ訊いてくださいました...
私立空想芸術館 | 2017.08.10 Thu 08:05
むかし、ある村に、ひとりの若者がいました。 ある日のこと若者が川のほとりを通ると美しい天女が水浴びをしていました。若者は天女を一目見るなり、なんとしても自分の妻にしたくなり、川岸に脱いであった天女の羽衣をそっと隠してしまいます。 やがて水浴びを終えた天女は天に戻ろうと羽衣を探しましたが見当たりません。途方に暮れていると若者が現れて、天女を家に招き、天女はいつの間にか若者の妻になりました。 ふたりは村人たちの誰もが羨むような夫婦になり三人の子どもにも恵まれました。 上の子が七つにな...
'ものがたり'散策 | 2017.08.09 Wed 18:32
短いお話です。むかし、山奥に、深い淵がありました。そこには大きな魚がたくさんいるので、村の男たちは、山仕事の合間、よくそこへ行って釣りをしました。 ある日のこと、ひとりの男が、その淵の岸に腰を下ろして魚釣りをしていると、たまらなく眠くなって、ついうとうととしてしまいました。 するとそこへ、蜘蛛が一匹水の中からやってきて、男の足の指に糸をかけると、つつうっと水の中へ戻っていきました。 そしてすぐまた水の中から出てきて、またしても男の足の指に糸を一本掛けたかと思うと再び水の中へ戻ってい...
'ものがたり'散策 | 2017.08.09 Wed 18:31
むかし、あるところに、大きな沼がありました。その東のはずれに、働き者の兄と、ずる賢い弟が、隣同士で住んでいました。 兄は毎日、沼のほとりへ行って、木を切ったり、かやを刈ったりして稼ぎ、弟は兄の稼ぎでぶらぶらと暮らしていました。 ある日のこと、兄が沼のほとりのかやを刈っていると、水の中から美しい娘が出てきます。そして毎日沼の周りをきれいにしてくれることへの感謝を述べました。 そしてその感謝の印に、沼の西にいる姉に手紙を持っていって、お礼をもらってくれと言います。そして、沼の淵で三回手...
'ものがたり'散策 | 2017.08.08 Tue 19:15
異類のものである蛇によって、家の田んぼが枯れそうなのを、三人姉妹の父親が、その蛇に娘を嫁に差し出すことで解決しようとします。 上二人の娘は、その話を断ります。父親は困りはて寝込んでしまいました。しかし、親孝行な三女は、自身が嫁に行くことでこの状況を打開しようとします。 そして異類のものから逃れられたのはいいとして、このまま家に帰ることをいとった三女は、自活のため世話になっていた、長者の家の若旦那と結ばれて、幸せな結末をむかえます。 最終的に、三人姉妹の三女が、幸せを手に入れる物語です。...
'ものがたり'散策 | 2017.08.08 Tue 19:12
JUGEMテーマ:昔話 場所は京都市上京区今出川通。 そこに『浄土院』という名のお寺があります。 このお寺、別称を『湯だくさん茶くれん寺』というのですが、 なぜそのように呼ばれるようになったのか? その所以がとても面白く、ご紹介したいと思います。 時は遥か昔、戦国時代。 豊臣秀吉が狩りへ出かけたその帰り、喉が渇き、あるお寺へ立ち寄りました。 その時小姓は、ぬるく薄めのお茶を、大きめのお茶碗にたっぷりと出しました。 一気に喉を潤した秀吉は、一息ついた後、またお茶を欲します。 すると今度は、...
主婦こまきがススム お茶への道 | 2017.08.08 Tue 15:04
短いお話です。鳥のあかしょうびんが水恋鳥と呼ばれることの由来譚になっています。 むかし、水恋鳥は博労のおかみさんでした。博労というのは馬を売り買いする商人ですから、馬屋には何頭もの馬を飼っていました。朝晩その馬たちに飼い葉をやったり水をやったりするのがおかみさんの仕事でした。 ところがおかみさんは、馬にやる水を、家の前の川からくんでくる仕事を苦にしていたため、ろくに馬たちは水がもらえず、始終切ない思いをしていました。 その罰が当たっておかみさんは、あかしょうびんになってしまったので...
'ものがたり'散策 | 2017.08.07 Mon 18:33
短いお話です。もぐらの生態、及び、ひきがえるの産卵じきの気候に関する由来譚になっているのでしょうか。 むかし、お日さまがあんまりじりじりと照りつけるので、もぐらは暑くて暑くてとうとう腹をたてました。そして弓を持って高い木に登り、お日さまを射落とそうとします。 これを見ていたひきがえるは、この一大事を、急いでお日さまに知らせます。 おひさまは、もぐらを懲らしめるために、地上を歩くことを禁止しました。そして忠義を尽くしたヒキガエルには、卵を産むとき寒くても、水をぬるくしてやることを約束...
'ものがたり'散策 | 2017.08.07 Mon 18:31
むかし、あるところに、弓の好きな兄と弟がいました。ふたりは、子供の頃から的を作っては弓を射る稽古ばかりしていました。 やがて兄弟は畑で仕事をするようになると、年取った父親は、毎日弁当をこしらえ畑に届けてやりました。 ところが兄弟は、父親が来る頃になるとせっせと働きますが、父親が帰っていくと仕事をやめ、弓の稽古に励みました。隣のおじいさんが、兄弟の父親に、そのことを告げ口しました。 父親はそのことを確かめると、畑仕事もろくにせず弓の稽古とは何事だと、兄弟を家から追い出してしまいます。 ...
'ものがたり'散策 | 2017.08.06 Sun 18:19
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