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むかしあるところに、ちょうふく山というそれは高い山がありました。そこには恐ろしい山姥が住んでいるとのことです。 ある十五夜の晩、山の麓の村の人々は、皆、外に出て月見をしていました。ところが天気が一変してあたりは暗くなり、強い風と激しい雨が降りだし、終いには雹まで降ってきました。村の人々は慌てて家に駆け込みます。 そのうち屋根の上に何かがやってきて暴れだし、ちょうふく山の山姥が子供を産んだから、もちをついてもってこい、持ってこなければ人も馬も食い殺すぞ、というお告げがされました。 しばら...
'ものがたり'散策 | 2017.08.13 Sun 18:21
短いお話です。むかし、あるところに、貧しいじいさんとばあさんがいました。じいさんは、毎日、山へ行って木を切り、ばあさんは家で機を織っていました。 ある日のことばあさんがいつものように機を織っていると、「馬の卵を売ろう、馬の卵を売ろう」と呼ばわりながら歩くものがいます。 ばあさんはかねてから、機織りでためたお金で馬を買い、じいさんの山仕事の手伝いをさせたいと思っていました。 そんなわけで丁度いいと思い、馬の卵売りを呼び止めます。そしてその馬の卵というものを見てみると、なんとすいかそっ...
'ものがたり'散策 | 2017.08.12 Sat 18:33
短いお話です。むかし、ひとりの旅人が、旅の途中、街道端の大きな木の陰で休んでいました。すると木の上からきれいな歌声が聞こえてきました。 旅人が見上げると、木の上の方に女の人がいます。女の人はうたいながらおりてきて、その姿は段々と小さくなり、旅人のそばまでおりてきたときには、手のひらに乗るくらいの女の子になりました。 不思議に思ってよくよく見ると、それは可愛らしく、上品な姿をした女の子だったので、旅人はその子を懐に入れ、また旅を続けました。 行くが行くが行くと、日が暮れてきました。そ...
'ものがたり'散策 | 2017.08.12 Sat 18:31
短いお話です。むかし、ある山の村に、若い馬方がいました。馬方は、毎朝早く起きて山へ行き、いい声で馬子歌をうたいながら、馬に食べさせるまぐさを刈り、そして、馬に荷を積んだり、客があれば客を乗せて、暮らしをたてていました。 ある晩のこと、馬方は一日の仕事を終えて家に帰り、晩御飯の支度の前に一服していると、そこへいとしげな娘がやってきて、一晩の宿を頼みました。 馬方は、自分がひとり者で、ろくなもてなしもできないから、泊めるわけには行かないと断ると、娘は、晩御飯の支度ぐらいわたしがやりますか...
'ものがたり'散策 | 2017.08.11 Fri 18:29
むかし、大和の国に、キーチャどのという若者がいました。キーチャどのは大変美しく、キーチャどのに見合う妻は大和の国にはおらず、那覇の王さまの美しい娘、タマノミシュダイ王女こそ妻にふさわしいと言われていました。 キーチャどのは、ぜひタマノミシュダイ王女を妻にしたいと思って、特別に選んだ馬に、月と太陽の模様の入った鞍をかけるとそれを走らせ、タマノミシュダイ王女をさらい妻にしました。 三日後のことです。軍船がやってきたので、キーチャどのは乗っているものを皆殺しにしました。 しかしひとりだけ...
'ものがたり'散策 | 2017.08.11 Fri 18:26
むかし、あるところに、ウーシどのという男の子がいました。この子は、すねには手斧が手にはかんなが生えていました。 ゆえに友だちは、彼と遊んでいると、それらがあたって怪我をしてしまいます。それを親がしかって止めようとすると、親も怪我をしてしまいます。本当に危ない子どもでした。 役所に相談しても手に負えず、父親はとうとう役所に山の松の大木の伐採の許可を得て、その木で船を作り、ウーシどのを流してしまうことにしました。 父親はウーシどのに船を作って魚取りに出かけようと誘います。ウーシどのは父親に...
'ものがたり'散策 | 2017.08.10 Thu 19:03
むかし、沖縄のある村に、若い男とその女房がいました。そして、男の家の裏には、何百年という年老いた大木があり、その根本に木の精のキジムナーが住んでいました。男とキジムナーは仲の良い友達でした。 キジムナーは夜になると、海に魚や貝を取りに行きました。雨が降ろうが風が吹こうがお構い無しです。 そのたびにキジムナーは男を誘って連れていきます。男はたまに行くの構わないのですが、嵐の日でさえ連れて行かれるので、いい加減うんざりしていました。 けれども不思議な力を持つキジムナーのことです。断ろうもの...
'ものがたり'散策 | 2017.08.10 Thu 19:02
JUGEMテーマ:昔話 あたかも宮殿のような雰囲気のゲートを挟んだ白壁の建物は。 カスバを囲む外壁を兼ねた商店街なのでございます。 あのゲートの向こうには。 異世界が両手を広げて待ち受けているのだと。 ついつい、妄想してしまうのでありますけれど。 良い子のみなさまにおかれましては。 魔物なんかにお眼に掛かることなんかなくて。 普通に歩けるのでございます。 あい? んだば、悪い子はドゲナゴドになるんだべが??????? と、よくぞ訊いてくださいました...
私立空想芸術館 | 2017.08.10 Thu 08:05
むかし、ある村に、ひとりの若者がいました。 ある日のこと若者が川のほとりを通ると美しい天女が水浴びをしていました。若者は天女を一目見るなり、なんとしても自分の妻にしたくなり、川岸に脱いであった天女の羽衣をそっと隠してしまいます。 やがて水浴びを終えた天女は天に戻ろうと羽衣を探しましたが見当たりません。途方に暮れていると若者が現れて、天女を家に招き、天女はいつの間にか若者の妻になりました。 ふたりは村人たちの誰もが羨むような夫婦になり三人の子どもにも恵まれました。 上の子が七つにな...
'ものがたり'散策 | 2017.08.09 Wed 18:32
短いお話です。むかし、山奥に、深い淵がありました。そこには大きな魚がたくさんいるので、村の男たちは、山仕事の合間、よくそこへ行って釣りをしました。 ある日のこと、ひとりの男が、その淵の岸に腰を下ろして魚釣りをしていると、たまらなく眠くなって、ついうとうととしてしまいました。 するとそこへ、蜘蛛が一匹水の中からやってきて、男の足の指に糸をかけると、つつうっと水の中へ戻っていきました。 そしてすぐまた水の中から出てきて、またしても男の足の指に糸を一本掛けたかと思うと再び水の中へ戻ってい...
'ものがたり'散策 | 2017.08.09 Wed 18:31
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