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昔話

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昔話
このテーマについて
 日本の昔話から外国の昔話まで。子どものころに、両親やおじいちゃん、おばあちゃんに話してもらった、懐かしいお話。
 「むかし、むかし、あるところに……」で始まり、「めでたし、めでたし」で終わる昔話は、時代を超えて語り継がれてきた奥の深いお話。
 お気に入りの本やお話しを教えて下さい。
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日本の昔話 2 より 『かくれ蓑笠』 日本の昔話に多用される下ねた

むかし、あるところに、怠け者のばくち打ちがいました。ある日、彼は、ばくちに負けて、有り金全部取られてしまいました。 ばくち打ちは、ぶらぶら帰ってくると、道端に古いお堂があります。そこで、彼は、お堂の脇の大きな杉の木の根元に腰を下ろして、今日の失態を嘆き、ため息をつきました。 そこへ天狗が八人舞い降りてきて、お堂の前で踊り始めます。ばくち打ちはびっくりして、お堂の影に隠れ、そっと覗いて見ていました。 天狗たちは歌いながら楽しそうに踊っています。「はあ、八天狗、八天狗」 その様子があまり...

'ものがたり'散策 | 2017.07.29 Sat 19:19

日本の昔話 2 より 『どうもこうも』 「どうもこうもならん」という言い回しの由来譚

短いお話です。 むかし、中国に、「どうも」と「こうも」というふたりの剣の達人がいました。 ある日のこと、どうもがこうもの家を訪ね、どちらが剣の腕が優れているか手合わせをしてみようと申し込みました。 こうもはよかろうとうなずいて、それではどんな方法で手合わせをするのだと聞き返しました。 どうもは答えるに、ひとりずつ順番に、相手の首を切り落とし、それを素早くまた胴体にくっつけられたほうを勝ちとしようといいました。 こうもはそれは面白いと承諾します。 そこでまずは、どうもがこうもの首...

'ものがたり'散策 | 2017.07.28 Fri 18:31

日本の昔話 2 より 『知ったかぶり』 知ったかぶりと揶揄される男の昔話

短いお話です。 むかし、ある海辺の村に、物知り自慢の男がいました。けれども村の衆は、それが知ったかぶりだといっています。 ある日のこと海辺にやかんが流れ着きました。村の衆はやかんなど見たことがなく、よってたかってこれはいったいなんだろう、なにに使うものだろうといい合いました。 そこへ物知り自慢の男がやってきて、これは戦のときに頭にかぶる、かぶとというものだといいました。 すると村の衆は、やかんのつるをいじって、これはなんだと物知り自慢の男に聞きました。物知り自慢の男はあごひもだと...

'ものがたり'散策 | 2017.07.28 Fri 18:29

日本の昔話 2 より 『仁王と賀王』 仁王門、賀王門の由来譚、昔の人と神様の関係性

むかし、日本には仁王、唐の国には賀王という、たいへん力持ちの男がいました。 あるとき、仁王は、賀王と力くらべをしたくなり、船に乗って、はるばる唐の国に渡り、賀王の家を訪ねました。 すると賀王の母親が出てきて、賀王は今山へたきぎを取りに行って留守だけれど、じき帰ってくる頃だから、たばこでも一服しながら待ちなさいと言いました。賀王の母親はそういうと、片手でたばこ盆を持ってきて上がり口に置きました。 ところがこのたばこ盆、何でできているのか知りませんが大変重く、仁王の力では引き寄せること...

'ものがたり'散策 | 2017.07.28 Fri 18:28

日本の昔話 2 より 『ほらふき長吉』 漫才のような昔話

むかし、あるところに、長吉という男がいました。長吉はいつも有りもしないほら話をしては面白がっていました。人々は長吉のことをほら吹き長吉と呼んでいました。 あるとき長吉は村で一番の分限者の旦那にほらを吹くようにせがまれます。しかしそんなとっさにはほらは吹けないと長吉がいうと、その分限者はそれなら明日わたしの家に来てくれと言いました。 そして、もしわたしに、「それは嘘だ」と言わすことができたなら小判を山ほどやると言うのです。長吉は翌日、旦那の家を訪ねました。そしてほら話が始まります。 ...

'ものがたり'散策 | 2017.07.27 Thu 18:51

日本の昔話 2 より 『早わざくらべ』 昔話において尊重される三番目

むかし、あるところに、物好きな殿さまがいました。ある日殿さまは早わざ比べをして、一番早いものに褒美を与えるというお触れを出しました。 まずはひとりの男がきて、わたしは三本の梅の木に、三人の男がそれぞれの木に登って、同時に梅の落としても、ひとつも残さず拾うことができると言いました。そしてその通りのことをやってのけました。殿さまは感心しました。 しかしまた別の男がやってきて、その話を聞くと、殿さまに、その際に、おすの実とめすの実をより分けたかと尋ねました。殿さまはいやと言うと、それで...

'ものがたり'散策 | 2017.07.27 Thu 18:49

日本の昔話 2 より 『分別八惣』 知恵者が村を一両日中に良くしてしまう笑い話

むかしあるところに、「分別八惣(ふんべつやそう)」という男がいました。何か面倒なことがあると、うまく知恵を出してくれるので、村の人からは頼りにされていました。 ところでこの村には八惣(やそう)と名のつくものが他に四人いました。そしてそれぞれ「ばくち八惣」「金貸し八惣」「田作り八惣」「ぬすっと八惣」と呼ばれていました。 さて、「ばくち八惣」は、ろくに働かず、ばくちばかり打って、親から譲り受けた田畑を次々に無くしていました。あるとき、「ばくち八惣」は、「金貸し八惣」にお金を借りに行きます...

'ものがたり'散策 | 2017.07.26 Wed 18:38

日本の昔話 2 より 『あぶら取り』 突拍子もない展開を物語るための夢という仕掛け

むかし、あるところに、怠け者の若者がいました。若者は村の氏神様にお参りをして、働かなくても毎日うまいものが食べられるところを教えてくださいと願掛けをしました。 三、七、二十一の満願の日がきて、氏神様のお告げがありました。それによるとわらじが擦り切れるまでどこまでも歩いていくと、大きな門構えの家があるから、そこへいけということでした。 若者は喜んでお告げのとおり、どこまでも歩いていきました。そしてお告げの通り、その場所にたどり着きます。それからというもの、若者には夢のような毎日が続きます。...

'ものがたり'散策 | 2017.07.26 Wed 18:35

日本の昔話 2 より 『かも取り権兵衛』 寝小便の昔話

むかしあるところに権兵衛という鉄砲打ちがいました。権兵衛はとても腕が良く、狙ったかもは逃しません。村の人からは、かも取り権兵衛と呼ばれていました。 ある日のこと権兵衛はいつものように、鉄砲を持って川にかもを撃ちに行きました。そして川の淀みにかもがたくさんいるのを見て、今日は手づかみしてやろうという気になります。 権兵衛はふんどし一丁になり、水に潜って、こっそりかもたちのいる方へ泳いでいきました。そして水中からかもの足を引き込み、かもの首をふんどしにはさんでいきました。そしてとうとう、...

'ものがたり'散策 | 2017.07.25 Tue 18:13

日本の昔話 2 より 『送りおおかみ』 日本に広く伝わる送り狼、送り犬の物語の一類型

短いお話です。 むかしある男が隣り村に用を足しに行きました。その帰り道のこと、遅くなって暗い山道を歩いていると、いつの間にか送り狼が一匹ピッタリと後ろにくっついてきました。 男は、これは物騒なものにつけられたと思い、歩いていると、とうとう狼は男をお寺へ引きずり込みました。 男は諦めて死を覚悟をします。ところが狼は男を寺の本堂の縁の下に隠すと、入り口に座って外を眺めていました。 すると大きな唸り超えが聞こえてきて、狼の千匹もの群れが走り抜けていきました。 狼の群れが過ぎ去ると送り狼は...

'ものがたり'散策 | 2017.07.25 Tue 18:10

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