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むかし、あるところに、長吉という男がいました。長吉はいつも有りもしないほら話をしては面白がっていました。人々は長吉のことをほら吹き長吉と呼んでいました。 あるとき長吉は村で一番の分限者の旦那にほらを吹くようにせがまれます。しかしそんなとっさにはほらは吹けないと長吉がいうと、その分限者はそれなら明日わたしの家に来てくれと言いました。 そして、もしわたしに、「それは嘘だ」と言わすことができたなら小判を山ほどやると言うのです。長吉は翌日、旦那の家を訪ねました。そしてほら話が始まります。 ...
'ものがたり'散策 | 2017.07.27 Thu 18:51
むかし、あるところに、物好きな殿さまがいました。ある日殿さまは早わざ比べをして、一番早いものに褒美を与えるというお触れを出しました。 まずはひとりの男がきて、わたしは三本の梅の木に、三人の男がそれぞれの木に登って、同時に梅の落としても、ひとつも残さず拾うことができると言いました。そしてその通りのことをやってのけました。殿さまは感心しました。 しかしまた別の男がやってきて、その話を聞くと、殿さまに、その際に、おすの実とめすの実をより分けたかと尋ねました。殿さまはいやと言うと、それで...
'ものがたり'散策 | 2017.07.27 Thu 18:49
むかしあるところに、「分別八惣(ふんべつやそう)」という男がいました。何か面倒なことがあると、うまく知恵を出してくれるので、村の人からは頼りにされていました。 ところでこの村には八惣(やそう)と名のつくものが他に四人いました。そしてそれぞれ「ばくち八惣」「金貸し八惣」「田作り八惣」「ぬすっと八惣」と呼ばれていました。 さて、「ばくち八惣」は、ろくに働かず、ばくちばかり打って、親から譲り受けた田畑を次々に無くしていました。あるとき、「ばくち八惣」は、「金貸し八惣」にお金を借りに行きます...
'ものがたり'散策 | 2017.07.26 Wed 18:38
むかし、あるところに、怠け者の若者がいました。若者は村の氏神様にお参りをして、働かなくても毎日うまいものが食べられるところを教えてくださいと願掛けをしました。 三、七、二十一の満願の日がきて、氏神様のお告げがありました。それによるとわらじが擦り切れるまでどこまでも歩いていくと、大きな門構えの家があるから、そこへいけということでした。 若者は喜んでお告げのとおり、どこまでも歩いていきました。そしてお告げの通り、その場所にたどり着きます。それからというもの、若者には夢のような毎日が続きます。...
'ものがたり'散策 | 2017.07.26 Wed 18:35
むかしあるところに権兵衛という鉄砲打ちがいました。権兵衛はとても腕が良く、狙ったかもは逃しません。村の人からは、かも取り権兵衛と呼ばれていました。 ある日のこと権兵衛はいつものように、鉄砲を持って川にかもを撃ちに行きました。そして川の淀みにかもがたくさんいるのを見て、今日は手づかみしてやろうという気になります。 権兵衛はふんどし一丁になり、水に潜って、こっそりかもたちのいる方へ泳いでいきました。そして水中からかもの足を引き込み、かもの首をふんどしにはさんでいきました。そしてとうとう、...
'ものがたり'散策 | 2017.07.25 Tue 18:13
短いお話です。 むかしある男が隣り村に用を足しに行きました。その帰り道のこと、遅くなって暗い山道を歩いていると、いつの間にか送り狼が一匹ピッタリと後ろにくっついてきました。 男は、これは物騒なものにつけられたと思い、歩いていると、とうとう狼は男をお寺へ引きずり込みました。 男は諦めて死を覚悟をします。ところが狼は男を寺の本堂の縁の下に隠すと、入り口に座って外を眺めていました。 すると大きな唸り超えが聞こえてきて、狼の千匹もの群れが走り抜けていきました。 狼の群れが過ぎ去ると送り狼は...
'ものがたり'散策 | 2017.07.25 Tue 18:10
短いお話です。 むかしあるところに木こりのおじいさんがいました。ある日のこと、おじいさんは、山に入って木を切っていると、向こうの山から「ウォーン、ウォーン」と狼の吠える声が聞こえます。 おじいさんは狼を恐れて、帰り支度をしようと思うのもつかの間、狼の声はどんどん近づいてきて姿を現しました。 おじいさんは慌てて逃げようとしましたが、その大きく開けられた口に異変を感じて、口の中に骨でも刺さっているのかと思い覗いてみると、案の定、狼の口の中には骨が刺さっていました。 おじいさんは、狼を気の...
'ものがたり'散策 | 2017.07.25 Tue 18:09
むかしあるところにじいさんとばあさんがいました。じいさんは毎日一生懸命稼ぎましたが、ばあさんは邪険な人で、じいさんはご飯もろくに食べさせてもらえませんでした。 じいさんはほとほと嫌になって、自分の老い先短い人生を思い、いっそのこと狼にでも食われてしまったほうがいい、と思うようになります。 そこでじいさんは、東の山に行って、東の山の狼に、どうかわたしを食ってくれと叫びました。ところが、何も悪いことをしていない人間を、とても食うわけには行かないと断られます。 そこでじいさんは、西の山の狼に...
'ものがたり'散策 | 2017.07.24 Mon 19:42
むかし、あるところに、権兵衛という働き者がいました。権兵衛さんは畑仕事の合間に時々畑の脇の庚申塚のそばに腰を下ろして、たばこを吸って一休みしました。 庚申塚の祠には穴が空いていて、もう長いことねずみの親子が住んでいました。権兵衛さんは弁当を食べるとき、いつもねずみ親子に自分の弁当を分け与えました。 そんなわけでねずみ親子とは仲がよく、権兵衛さんが休んでいると、ねずみがお茶を出してくれるのでした。 あるとき、親ねずみが重い病気にかかり、子ネズミが悲しんでいるのを、権兵衛さんが見つけて...
'ものがたり'散策 | 2017.07.24 Mon 19:37
むかし、あるところに、貧乏な若者がいました。毎日山から花を切っては町で売り、ほそぼそと暮らしをたてていました。 若者は、花を売った帰り道、決まって川のそばを通り、竜宮の乙姫さまに、使ってもらうよう、売れ残った花を川に流していました。 ある日のこと、海辺を通りかかった若者は、後ろから美しい娘に声をかけられます。 彼女は竜宮の乙姫さまの使いのものといい、乙姫さまが毎日いただくお花のお礼に、竜宮へお連れするようにとの言いつけに従って、若者のもとにやってきたのでした。 若者は毎日の花売り...
'ものがたり'散策 | 2017.07.23 Sun 18:35
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