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子どものいない、じいさまとばあさまに、ある日きじの卵から生まれた子供が授かります。じいさまとばあさまはその子に、きじない太郎と名付けました。 きじない太郎は食べれば食べるだけ育ち、やがて力の強い子どもになりました。彼はある時、鬼の目玉を取ってくると言い出し、両親の制止にもかかわらず鬼ヶ島に向かいます。 きじない太郎は途中で出会う、いわない太郎と、たけない太郎を引き連れて、鬼ヶ島に向かい、そして着きました。 鬼ヶ島では、早速、鬼とすもうを取ることになります。しかし、いわない太郎とたけ...
'ものがたり'散策 | 2017.07.15 Sat 18:31
むかし、あるところに、働き者の優しい娘がおりました。娘は朝早くから晩まで真っ黒になって働き親を助けました。 夜は夜で、よそから麻糸の束を預かり、遅くまで起きて、糸をつむぎ、暮らしの足しにしていました。 ある晩、娘は、いつものようにカラカラと糸より車を回して糸をつむいでいましたが、そこに鬼婆が現れます。 娘は怖くて震えていると、鬼婆は麻糸を奪うなり、それを大きな口に放り込んで、もりもりと食べてしまいました。 娘はよそから預かった大事な麻糸を食べられて泣いていると、鬼婆は泣いていない...
'ものがたり'散策 | 2017.07.14 Fri 18:28
むかしあるところに大きな淵がありました。その近くの村にたいそうお金持ちの家があり、美しい娘がおりました。娘にはあちらこちらに縁談がありましたが、娘はどこへも嫁ぎませんでした。 ところがその娘、突然、姿を見せなくなってしまいます。両親は嘆き悲しみ、ほうぼうに人をやって娘を探させましたが見つかりません。やがて、誰が言うともなく、娘は淵の主になったと言われるようになりました。 それから長い年月が経ちました。ある日のこと、村の木こりのじいさんが、淵のほとりで木を切っていると、手を滑らせてしま...
'ものがたり'散策 | 2017.07.14 Fri 18:27
むかし、早池峰山(はやちねやま)の麓に、磐司(ばんじ)という腕利きの鉄砲打ちがいました。 ある晩遅く磐司の小屋に、ずしんずしんと地鳴りを響かせながら訪れるものがいます。それは、この山にずっと住む、背の高さが一丈もあり、顔が二つで、目が一つ、足が一本という山じいと呼ばれる恐ろしい化け物でした。しかし、あらんことか、山じいは磐司の鉄砲打ちの腕を見込んで助けを求めにきたのです。 山じいによると、この美しい早池峰山を乗っ取るために別の山から乗り込んできた山じいがいるというのです。そいつを磐司の鉄...
'ものがたり'散策 | 2017.07.13 Thu 19:03
むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。彼らは、この年になるまで子どもに恵まれず、ふたりだけの暮らしです。 ある日おばあさんが、お倉にお米を出しに行ったところ、お倉の中に青蛇の子が一匹入っていました。おばあさんはそれを退治してもらおうとおじいさんを呼びますが、おじいさんは、お倉の蛇は殺してはならないとの、むかしからの言い伝えを思い、殺さず追い出そうとします。 しかし蛇の子は、倉の隅で小さなとぐろを巻いて座り込んでしまいました。しかたなく、ふたりは、米をやって飼うことに...
'ものがたり'散策 | 2017.07.13 Thu 19:02
むかし、ある金持ちの商人の家に、ひとり娘がいました。父親も母親も、それは娘を大変可愛がり、寝るときはいつも二人の間に寝かせていました。 ところが娘が十七、八になった頃のある朝、家の裏口のくつぬぎの石の上に、娘の濡れた草履を見つけて、両親は不審に思います。娘は夫婦ふたりの間で寝ていたはずです。 女中たちに聞いても知るものはおらず、とうとう娘本人に聞いてみましたが、知らないというばかりです。 けれども、それからというもの、朝になると決まって、娘の濡れた草履がくつぬぎにありました。 母...
'ものがたり'散策 | 2017.07.11 Tue 18:31
むかし、あるお百姓の家に、働き者の若者がいました。忙しい田植えが終わると、お百姓は若者に三日の間休暇を与えます。どんな贅沢も許しました。 そこで若者は、酒を一升飲みたいといったので、お百姓のおかみさんは、ふくべにお酒をいっぱい入れて、若者に持たせてやりました。 若者は景色のいい原っぱに出かけると、そこに腰掛け、スルメをかじりながら酒を飲み始めました。 やがて酔いが回って、踊りでもおどろうと立ち上がると、何かが足にまとわりついてきます。何かと思って足元を見るとそれは骸骨でした。 若...
'ものがたり'散策 | 2017.07.11 Tue 18:28
むかし、あるところに、若者がいました。ある時、若者は、畑仕事から帰る途中、一匹の鯉が川からはねて、道端に落ちて苦しんでいます。若者は鯉を川に戻してやりました。 それから何日か経ったある晩のことです。若者の家に、一人の娘がやってきました。そして一晩の宿を頼みます。若者はひとり者だから、飯の支度もろくに用意できないといいました。すると娘は食事の支度なら自分でするというので娘を泊めてやりました。 翌朝、若者は、娘が出ていくとばかり思っていましたが、一向にその気配がありません。それどころか、...
'ものがたり'散策 | 2017.07.10 Mon 18:30
むかし、大山(だいせん)お山の麓の村に大きな寺があり、その寺の裏には池がありました。そこにはさんしょううおの母と娘が住んでいました。 あるとき大きな山崩れがおき、池の水がすっかり濁ってしまいます。さんしょううおは、きれいな水の中でしか住むことができません。すると池のそばに住む若者が泥をすくって、またきれいな水が出るようにしてくれました。 さんしょううおの母親はとても喜んで、あの若者に恩返しをしなくてはならないと思い、そして若者はまだ嫁さんをもらっていないようだからと娘を嫁に出します。 ...
'ものがたり'散策 | 2017.07.10 Mon 18:29
むかし、あるところに、ものを食わない女房がほしいと言っている若者がいました。するとある日、美しい娘が訪ねてきて、私はものを食べません。女房にしてくださいというのです。若者は娘を女房にしました。 ところがおかしな出来事が起こります。家の中の食料が目に見えて減っていくのです。若者は山仕事をしに行くふりをして、家の様子をうかがいました。 するとなんと女房が髪の毛をざんばらととくと、頭のてっぺんに大きな口を開けて、そこへ食べ物を放り込んでいるではないですか。娘は鬼婆だったのです。 若者はと...
'ものがたり'散策 | 2017.07.09 Sun 18:20
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