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平成16。 「苑」同人。 初春の鏡に若さ訊ねけり お年玉ママに預けて無邪気なる 終点に客出迎への雪だるま 初心者のスキー止まらぬ叫び声 スケートの痣あちこちに風呂上り 山焼や北斗七つを染めて果つ 野を焼くを見し夜の夢の恐ろしさ みどり児の一歩に転ぶうまごやし 人形のやうに坐りてげんげ畑 印捺してすなはち他人鳥雲に 春光や轆轤に壺の伸び上がり 咲き満ちて夜も照らさるる桜かな 山越えて山越えて遇ふ遅桜 盆に発つ旅やちちはは赦されよ 利かぬ気は...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2021.12.14 Tue 23:34
JUGEMテーマ:俳句 開催日:令和3年12月5日(日) 場 所:本部道場 南寮 参加者:11名 投句者:4名 今回の特出事項は鈴木祖芳、久々の登場であった。摂心会準備、理事会もあって忙しく極月に相応しい句会となった。 最高得点者は ”眞澄さん” 今回の兼題は「師走」「冬麗」「塩鮭」 ------各自の高得点句を紹介します。-------- 極月や鳩居堂より流るる香 幽谷先生 (以下順不同) 妻...
座禅修行だより | 2021.12.14 Tue 08:26
1990年。 「雲母」同人。第2句集。 稲架木解くひとりの音の湖国かな 枯れてなほ枯るるもの音鎌倉は 梅挿してあり梅の木の下の墓 日論は睫毛に重し蕗の薹 巨木より苗木に春の隣りをり 初蝶や艦を真横に見てをれば 籾蒔いて夕べの空を広くしぬ 眼のとどく島より年のあらたまる どの鹿も伏せて地のいろ二月尽 竹の皮落ちしばかりの後光かな 鬼灯のいろや寝ぎはに見る月は 輪くぐりやきのふはただの坂のみち 越前は稲架の高さの風吹けり 朴の葉の枯れて石垣いろの...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2021.12.09 Thu 22:37
JUGEMテーマ:俳句 開催日:令和3年11月14日(日) 場 所:本部道場 南寮 参加者:11名 投句者:5名 雲ひとつなく晴れわたった小春日。寶鏡庵長野善光老師の十七回忌法要、宏道会創立記念式典も挙行された賑わいの道場での句会であった。常連のメンバーがほぼ揃った。 最高得点者は ”竜穏さん”だった。 今回の兼題は「初時雨」「落葉(籠)」「こぼれ萩」 ------各自の高得点句を紹介します。-------- ...
座禅修行だより | 2021.12.03 Fri 16:20
1989年。 「沖」同人。第1句集。 殺し場となる幕が開き蛙鳴く 芒野を行くやたやすく道生まれ むんむんと吾子の匂ひの蒲團干す 島の母起きる時刻の冬の星 枯山のすぐふところに突き當る まづ言葉あたためてをり朝焚火 蓬摘む吾子の故郷となる土手に 仕舞ふ時しばし向き合ふ女夫雛 ひとすぢに地の冷えのぼりさくら咲く ふたすぢのちから等しきさくらんぼ 口紅をおとして妻もおぼろめく 春星や嬰ははじめてのなみだ溜め 流燈に浮く父の山母の山 花の奥一枝ふしぎ...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2021.11.28 Sun 20:17
平成4。 「寒雷」同人。第3句集。 松飾立ちて図書館休館日 山ざくら奥多摩になお奥ありて 蟻の列の吾も一匹となり続く 折れし茎皮でつながり曼殊沙華 かぎりなく落葉流れ来流れ往く 冬霧や吐かねば怒り溜まるのみ 降りはじめの雪しばらくを舞いあそび 妻がつけ少し不満の子猫の名 梅一分窓なき仮設トイレ建つ 寝姿の佐渡置き秋の海たいら 大嚏に覚まされし猫大欠伸 浮寝鳥ねむれぬらしき二羽離れ 風よけに立ち迎火を子に焚かす 枯れはじむ蟷螂の目にうるみ見...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2021.11.24 Wed 00:03
令和1。 「春耕」「晨」同人。第1句集。 北窓を開きミシンの油差す 新涼の森へ押しゆく乳母車 産み月の牛に大型扇風機 重文となりたる東司小鳥来る 打ち鳴らす鐘に修二会の火の粉とぶ ひとときを水鉄砲の標的に 熱の子に白湯さましゐる大旦 牛の子に塩舐めさする夕薄暑 乳牛におからの届く寒露かな 冬の夜の魔女のとび出す子の絵本 樹木医の掌厚し小鳥来る 国学の大人(うし)の旧居や冬紅葉 囀の声入れ替はる楠大樹 水神も酒神もおはす穂懸かな 天河の風...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2021.11.13 Sat 21:29
平成20。 「京鹿子」同人。第1句集。 鞦韆や虹より高きとき得意 鹿走る朝霧の野の神代めく 四方の気を圧して泰山木ひらく 拾ひ進む木の実やなほも降る中に ずしり冷たき書をとき蔵書刻印す 枯苑となりたる日々の作務無沙汰 孫生るる天底抜けの冬日和 今浦島めきて知己無き秋の宴 炎天を来て立ち昏むゴッホの絵 モンゴルの星座地の果まで夜涼 坪庭の十歩の雪をいとほしむ みごもりて蟷螂斧を構へ得ず 梅一朶一朶万朶となり薫ず 藪からし枯れて枯れざる樹にま...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2021.11.06 Sat 21:08
昭和62。 「花」主宰。第3句集。 〜「あとがき」より〜 私にとって「俳句をつくる」ということは、「世界を新しくする」ことなのだ。すでに出来ている俳句的既成概念を一歩踏み出して、「ああ、、まだこんなに新鮮な世界があるのだ!」って、子供のように驚いていたい。 残り柿べたべた潰れ芭蕉庵 顔と顔くつつけてゐる鯰かな 涅槃図を見にゆけばもう仕舞はれし 死ぬるほど日焼恐るる女かな 目高すくふ折々乳房のぞかせて 月白の小口にゐたり聖書売 半纏の厚き薄きと売られを...
《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ | 2021.11.01 Mon 22:47
10月23日(土)の夜の新俳句大賞の結果発表ライブ・・・ 穴のあくほど見つめ、 最後の最後まで どこかに自分の名前が無いかと探し・・・ 無残にも(・・・当たり前だけど) どこにも見つけられず 6月から3ヶ月半、密かに心に秘めていた楽しみは 粉々に砕け散った・・・。 失意のうちに ↓一日を腑抜けになって過ごし http://americajijo.jugem.jp/?eid=1347 その夜のこと 奇跡が、・・・??? Eメールをチェックすると・・・ 新俳句...
アメリカから日本が見える?(アメリカ事情)from Mitsuko | 2021.10.28 Thu 13:41
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