[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 俳句のブログ記事をまとめ読み! 全1,991件の41ページ目 | JUGEMブログ

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俳句
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最果てと詠まれし街の寒さかな 光舟|四季折々(11)

JUGEMテーマ:俳句     最果てと詠まれし街の寒さかな   北川光舟   冬の釧路に降り立った時、かねて覚悟ではあったが、 今まで経験したことのない寒さに遭遇した。 本州の衣服では用をなさない。 そういえば、啄木の歌に 「さいはての駅に下り立ち雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」が あったと思い出し、寒さの中「俺は最果てに来たのだ。」と感じたのである。 現在の釧路は、道東最大の都市だが、それでも人の絶えた極寒の街路は、 最果てのもの悲しさを感じさせるのであ...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 10:51

冬晴れや山の後ろに山二つ 妙珠|四季折々(10)

JUGEMテーマ:俳句     冬晴れや山の後ろに山二つ 佐藤妙珠   遠くまで見通せる冬の空気、広がる澄み切った青空の中、 手前の山を眺めていた視線がそれに固定せず、 すうっと背後に移る様子が詠まれている。 作意がなく、句のもたらす雰囲気はゆったりとした静寂さであり、 作者の落ち着いた、こだわりのない気分が現れている。 まるで東山魁夷の絵にも出てきそうな風景。 (「俳林」16号より)   飯田幽水(中央支部)     にほんブログ村 &nbs...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 10:48

四季折々(10) 冬晴れ

JUGEMテーマ:俳句     冬晴れや山の後ろに山二つ  佐藤妙珠 遠くまで見通せる冬の空気、広がる澄み切った青空の中、 手前の山を眺めていた視線がそれに固定せず、 すうっと背後に移る様子が詠まれている。 作意がなく、句のもたらす雰囲気はゆったりとした静寂さであり、 作者の落ち着いた、こだわりのない気分が現れている。 まるで東山魁夷の絵にも出てきそうな風景。 (「俳林」16号より) 飯田幽水

My First JUGEM | 2020.03.11 Wed 10:33

藷つくる花壇のありて保育園 義幸|四季折々(9)

JUGEMテーマ:俳句    藷つくる花壇のありて保育園  戸塚義幸 散歩の途中芋畑を見つけた。 「おやこんな所に」と驚いてみると、 子供の声もあり、保育園だった。 この納得感を句とした。 花壇は四季折々の花の咲くのを楽しむところであるが、 この保育園では、子供たちの秋の芋ほり行事のため、 花壇にサツマイモを植えているのだ。 子供たちの事を考えると、トマトやキュウリでは駄目だ。 保育園と藷がマッチした句。 おいしい焼き芋が今年も食べられるぞ! (『俳林』15号よ...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 10:27

虫時雨嵯峨野の道の夜は深し 蕉山|四季折々(8)

JUGEMテーマ:俳句    寂庵  虫時雨嵯峨野の道の夜は深し  大熊蕉山   嵯峨野と言えば、渡月橋、天竜寺、平家物語の祇王、 定家の小倉百人一首、俳句の落柿舎など次々と思い出される。 ブラタモリ風に言えば京都の縁で、竹林と紅葉の名所だ。 しかし、現在、瀬戸内寂聴師が天台の僧侶として、活動する所でもある。 多くの人は昼間の観光で夜の嵯峨野を知らない。 作者の寂庵訪問の印象句だが、 夜、周辺を歩いて昼間との違いに驚き、 虫時雨に一層嵯峨野の闇の深さを感じたので...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 09:53

水空を空に湛へて大旱 智門|四季折々(7)

JUGEMテーマ:俳句    水色を空に湛(たた)へて大旱(おおひでり) 高橋智門   昨年の暑さは異常だった。   熱中症が多発し、毎日の日照りで、作物は枯れ、不作となった。 東京ではキャベツは四分の一に切って売られた。 一日でも早く、また少しでも雨が欲しい思いだ。 空は真っ青、水色の一色である。 この水色が田畑を潤す水であってくれたらと思ってしまう。 青空への恨みを、降雨の期待に変えた句であるが、 「水を湛える」という慣用句を「空に湛える」とひねった所が...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 09:49

風鈴に身に沁む一人住まいかな 慈光|四季折々(6)

JUGEMテーマ:俳句    風鈴に身に沁む一人住まいかな 中村慈光 軒端につった風鈴が音を奏でると、 「いい風が来たな」と、暑さが和らぐように感じるものだ。 ところが、作者は、一人住まいのわびしさを感じたというのである。 他の句から、夫が病気入院ということが判るが、 おそらく、この風鈴は、夫が夏の夜店などで買ってきて、 今までは一緒にその音を楽しみ、談笑したのであろう。 夫の不在のため、なお一層のこと、風鈴の音が身に沁みるのだ。 (「俳林」14号より) 飯田幽水(中央...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 09:43

早乙女も機械操る田植えかな 竜穏|四季折々(5)

JUGEMテーマ:俳句    早乙女も機械操る田植えかな 大谷竜穏 田植えは、かつては梅雨時に一家総出で、水を張った田んぼ横一列に モンペ姿で腰を屈めて苗を植え付ける重労働だった。 しかし、今の農村は違う。 早乙女といっても若い女性が、工場の作業服のような姿で、 区画された田圃でトラクターを運転し、 連結した自動の田植え機を操作する。 田植えをする早乙女だが、まるで機械の操作係だ。 語感と、現代の田園風景のずれをとらえた句。 (「俳林」14号より) 飯田幽水(...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 09:40

乙女らの合唱もれ来青葉陰 道妙|四季折々(4)

JUGEMテーマ:俳句    乙女らの合唱もれ来青葉陰  栗原道妙   青葉の季節、学校の音楽室から木漏れ日のように漏れ聞こえる 乙女たちの清らかな合唱が伝わってくるようだ。 合唱と言っても、声の高低を巧み織りなす二部、三部の合唱や 輪唱ではなく、晴明な斉唱である。 木陰を散歩する作者の気持ちも落ち着き、耳を澄ましている。 清々しい気持ちで帰宅したであろう。 句は、乙女の合唱の「音」に青葉の「色」を加え、 初夏の雰囲気を重層的に醸し出した。 (「俳林」14号より...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 09:29

焼酎と蛇味線「島唄」宵の春 大元|四季折々(3)

JUGEMテーマ:俳句    焼酎と蛇味線「島唄」宵の春  三浦大元   奄美は本州よりも日没が遅く、宵の時間が長い。 飲むのは、沖縄の泡盛でも、鹿児島の芋焼酎でもなく、黒糖焼酎だ。 そこへ蛇味線に合わせ情感溢れる「島唄」が実演されている。 視覚のみならず、聴覚、味覚と総動員だ。 作意なく開放感があふれ、晴れやかな、奄美の夕方の情景と共に、 作者の豪放な姿が伝わってくる。 島の居酒屋ですっかり寛いだ。 (「俳林」13号より)   飯田幽水(中央支部) &n...

坐忘会だより | 2020.03.11 Wed 08:57

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