[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 戯言のブログ記事をまとめ読み! 全1,422件の13ページ目 | JUGEMブログ

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戯言

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戯言
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濃密な血と希薄な気持ち

JUGEMテーマ:戯言    指先から膨れ上がる血を見つめる。紅玉のような鮮血を舌先で舐め取ると、綺麗に錆びた歯車の味がした。それは噛み合ったまま軋むだけで、回転を生み出すことは出来ない。生み出されない回転は、何を踊らせることも出来ないから、私の血はただ濃密な記号とかして無闇矢鱈に私の奥底に滲み広がるだけだ。この場合の無闇矢鱈というのは、濃密な血の意志ではなく、もちろん私の意志でもなく、傍若無人なあの人の我が儘のことだ。あるいはあの人は甘えているだけかもしれない。あるいは自分に都合の良...

pale asymmetry | 2025.05.20 Tue 18:16

Fはフラジャイルのf

JUGEMテーマ:戯言    取り敢えず、庭の一角を掘ってみる。けれどそこにFを発見することは出来なかった。そこにFが眠っていたという形跡もなかったし、これからそこにfが芽生えそうな気配もなかった。だから私は海辺まで歩いた。波打ち際で、濡れた砂を掬ってFを探してみる。指の隙間からボサボサと落ちる砂に、Fが混じっているような感じはしなかった。足下に落ちて散らばる砂がfを放つような様子もなかった。きっとこういうことではないのだ。そう私は思い直す。私が世界の何処に意識を向けても、そこにはFはない...

pale asymmetry | 2025.05.19 Mon 17:56

箱の内外、そして端

JUGEMテーマ:戯言    彼が何をしたいのか、私にはよく解らなかった。多分彼自身にも、よく解ってはいないようだった。混乱していたのかもしれない。そして混乱している自分が嫌いで、その感情がさらに混乱を増幅させていたのかもしれない。事態はとてもシンプルだった。彼は探していたのだ。探し物は小さな箱の中にあるはずだった。けれど彼がどんなに目を凝らしても、箱の内には何も入っていなかった。箱は空っぽだったのだ。でも彼は諦めることなく、箱の内を凝視し続ける。もちろんそうし続けていれば、いつか探し...

pale asymmetry | 2025.05.18 Sun 17:35

やわらかな枷

JUGEMテーマ:戯言    自由にやって良いのだよとその人は言うけれど、明確なルールがそこには存在するのだとも言う。それはつまりどういうことなのだろう。自由ではないと言うことなのか、ルールはあるけれど自由だと言うことなのか、それともルールがあるから自由に振る舞えるのだと言うことだろうか。「君たちは、ルールがなければ自由に振る舞うことが出来ないだろう?」と問われているようだ。ルールの枠の中にだけ自由が存在するのならば、それはきっと不細工なルールだろうなと思ってしまった。もちろんそういう...

pale asymmetry | 2025.05.17 Sat 20:28

ちぐはぐなtick-tack

JUGEMテーマ:戯言    疲れている人たちは、色々な事象を色々な対象に捧げているから疲れているようだった。捧げる対象が色々とある人たちを、私はうらやんだりした方が良いのだろうか。そういう想いは全く湧き起こらない。もちろん疲れている人たちの、色々な事象や色々な対象を否定したりはしないし、それを不気味だと思ったりもしないし、それに対して恥ずかしくなったりもしない。ただ私とは繋がらない事象や対象ばかりなので、戸惑うことしか出来ない。しかも戸惑いながらも惑うことが出来ないので、私とその人た...

pale asymmetry | 2025.05.16 Fri 18:24

立ち止まり、青を吸い込む

JUGEMテーマ:戯言    黄金を求める人たちは、足下ばかりに目を向けている。そして泥にばかり手を伸ばして、爪を汚しているのだった。ときどき顔を上げて、「どうしてお前は泥にまみれないのか」と叱責する。はて。どうして私が泥にまみれなければいけないのか。泥が嫌いだというわけではなく、泥の奥に様々な事象を見いだすことも出来るけれど、私はそこに黄金を求めたりはしない。そんなところに黄金を求めたところで、際限なく泥にまみれることになり、挙げ句の果てには泥から抜け出せなくなって、泥を食むことにな...

pale asymmetry | 2025.05.14 Wed 18:01

斑な青と濁った水たまり

JUGEMテーマ:戯言    小夜啼鳥の声を聴いたような気がして縁側に出る。小夜啼鳥などここにいるわけはないけれど、庭のあちらこちらに視線を彷徨わせる。庭の空気はひんやりとしていて、それが片隅に小夜啼鳥を閉じ込めているかもしれないなどと考えて隅々まで注視したけれど、小夜啼鳥の姿は見いだせない。当たり前なのにがっかりする。縁側は乾いていないから、そこで落ち着くことが出来ずに庭に下りる。花もまだ濡れそぼっていて、早朝まで雨が降っていたのだろうと思った。今はただ雨の余韻が漂うだけで、見上げれ...

pale asymmetry | 2025.05.12 Mon 16:57

雫と銀猫

JUGEMテーマ:戯言    それでも私は探している。小さな違和感を見過ごすことが出来ずに。あるいはそれは過剰な装飾で、私の汚れた手で触れば、なお汚れてしまうかもしれない。触れることなく、そっとしておく方が良いのかもしれない。それでも私は汚れた手で触れずにはいられない。そのために探さずにはいられない。私には触れる資格があるのだという根拠のようなものを。もちろんそれを外側に求めてはいけない。全ては私の内側にすで積もっているのだから。信じようが信じまいが、その起伏は確かにある。私の血流に紛...

pale asymmetry | 2025.05.11 Sun 18:07

千年の雨、錬成の果て

JUGEMテーマ:戯言    強い雨に倒れた人が伝言を残している。 『この雨は千年続く。だから私たちは雨上がりを知ることは出来ない』  私は思う。千年続くのなら、千年と一日生きれば、雨上がりを目にすることが出来るだろう。倒れた人は倒れてしまったから、諦めてしまったのかもしれない。でも私は諦めたりしない。だらだらと千年過ごそうと思う。私の螺旋がそれを許さないとしても、それで構わない。私という形が失われて、私という想いも拡散してしまっても、それでもぐうたらしながら時間を折り重ねていけば...

pale asymmetry | 2025.05.10 Sat 18:03

シリウス、カノープス、氷菓

JUGEMテーマ:戯言    私が探しているのは星ではない。だから私は夜を見上げる必要などないのだ。私が見なければいけないのは足下。暗い足下をしっかりと見つめていなければ躓いてしまう。けれどどんなに明かりに乏しくても、目を見開いているれば風景は見えてくるものだろう。怖じ気づいて目を閉じなければ、世界をトレースすることだって出来るはずだ。あれはシリウス、あれはカノープス。そう言って指差し、それを導標として進もうとすれば、数歩も進まぬうちに転んでしまう。そして奈落に落ちてしまうのだろう。そ...

pale asymmetry | 2025.05.09 Fri 18:23

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