[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 戯言のブログ記事をまとめ読み! 全1,422件の9ページ目 | JUGEMブログ

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戯言

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戯言
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明るく静かな部屋

JUGEMテーマ:戯言    明るく静かな部屋で、私は機械に計測される。私の一部が数字に置き換えられる。そうすることで私の一部が失われることはないけれど、かと言ってその数字は確実に私から取り出されたものだから、失われていないのだとしたらそれはコピーされたということなのだろうか。あるいはそれはDNAとRNAの関係のように、一瞬だけコピーされ、次の地図へと引き継がれたのかもしれない。すると私の一部は増殖したのだろうか。であるなら、不完全な私が私から独立して、その辺りを彷徨っているのかもしれない。...

pale asymmetry | 2025.07.18 Fri 20:16

雷雨は獣のように夢を見る

JUGEMテーマ:戯言    私たちは星を見たいだけなのだ。けれどそれすらも許されない。もちろん何者かに抑えつけられているわけではない。あるいはそうであるとしたら、それは途轍もなく巨大なシステムで、私たちには微塵も把握できない。だからそれが私たちに干渉しているとは言えない。その振る舞いの欠片さえ感じ取ることが出来ないのだから。つまり私たちはまだ未熟なのだ。未熟すぎるのだ。だから過剰に夢見てしまう。そしてその夢を咀嚼できないままに、泥のように眠ってしまう。もっと上手な方法があるはずなのに...

pale asymmetry | 2025.07.17 Thu 18:01

転がる石は纏わない

JUGEMテーマ:戯言    少年は追われている。壁際を東へと逃げる。逃げ切れないことは承知している。東の果ては袋小路だからだ。西の果てなら瀑布がある。果てしなく落下することになるけれど、捕まることはない。けれど西へと進路を転換することはできない。少年は東に逃げるしかない。世界は丸いことを彼は知らない。東へ向かえば、平らな地面が果てしなく東に続いているのだと思っている。少年は愚かなのではない。阿呆なのでもない。ただ世界を知らないのだ。そのことは決して罪ではない。しかしそのままでは淘汰さ...

pale asymmetry | 2025.07.13 Sun 18:09

不確かなラベル

JUGEMテーマ:戯言    無数に並んだ色とりどりのボトルに、その人は一つずつラベルを貼っていく。しかしそのラベルには適当な記号が書かれているだけで、ボトルの中身が何なのかを全く説明していない。それでもその人はひどく満足げだ。自分が大変な仕事をしているのだと自負しているように見える。そのラベルは不確かすぎて、誰もボトルに手を伸ばそうとしない。色とりどりで想像を刺激するボトルたちだったけれど、そのラベルのせいで、世界から乖離しているように感じられた。あるいはそのボトルたちを世界から乖離...

pale asymmetry | 2025.07.12 Sat 18:23

閉じきられた傘

JUGEMテーマ:戯言    海の向こうで誰かが首を傾げているのだそうだ。それはたぶん溢れかえる雨水のせいだろう。狂っている要素があるとするのならば、それは地上ではなく天上界にあるのだと思える。もちろんその流動性は天上界だけに留まらず、地上や黄泉をも行き来しているのかもしれないけれど、それを目にすることはできないから、海の向こうの誰かは首を傾げるしかないのだろう。 「明日になっても何も解らないよ」  そう呟く彼のことを私は責められない。その通りだと思えるから。むしろ今日よりも明日の...

pale asymmetry | 2025.07.11 Fri 17:49

Q&A&Q

JUGEMテーマ:戯言    遙かな先に目を見張りなさいと、誰かが言う。足下に目を凝らしなさいと、別の誰かが言う。私はそんなに器用じゃないから、遙かな先と足下を同時に見ることなんてできない。だから遙かな先を見ているときには足下を見失い。足下を見ているときには遙かな先を見失う。結果として両方を見失うことになるのだ。それでも私は問いに答えなければいけない。遙かな先の風景について。目指すべき風景について。足下に広がる風景について。自身を今取り囲んでいる風景について。それで私は耳を傾ける。誰か...

pale asymmetry | 2025.07.10 Thu 16:16

涙を弄ぶ

JUGEMテーマ:戯言    短い動画を見て、涙する。何か揺さぶられるものを感じてしまったようだ。ある出来事を解説した動画だった。その内容に強く惹かれたので、その出来事の映像を探し出して視聴した。そして、その解説が全て嘘だったことが解った。起こっていたことには、解説されていたような物語性は一切なく、ありきたりの出来事だったのだ。それで、私はまた感動してしまった。つまり、このありきたりの映像に、思わず涙してしまうような物語を付随させた動画の制作者に対して感動してしまったのだった。こういう...

pale asymmetry | 2025.07.09 Wed 17:49

波打つ外、波打つ内

JUGEMテーマ:戯言    見知らぬ言語ではない。それは私の慣れ親しんだ言語だ。けれど今のところ対話は満足に成立していない。それは暗号化されているからだ。しかも発信者にその意図はない。だから解読キーも存在しない。もし対話を成立させたいのならば、何としてもその暗号を解かなければいけないだろう。けれどちんぷんかんだ。いや複雑に折り重なっているのかもしれない。だから私は瓦礫の山の中から、必要なインフォメーションを探し出さなければいけないのだろう。あるいはそれは発掘に近い作業かもしれない。そ...

pale asymmetry | 2025.07.08 Tue 17:34

足りなくて過剰

JUGEMテーマ:戯言    取り敢えず駆けておく。そうすればまだ足りないような気分になれるから。そんな気分になりたいということは、すでに過剰なのかもしれないとも思う。でも躰が軽い。さらに加速して駆け回れるほどに軽い。過剰ならばもっと躰が重くなるはずだと自分に言い聞かす。言い聞かせている時点で何かがずれていることに気づかなければいけないのだろうけど、そういう細かなことは、取り敢えず振り切って逃げる。やっぱり軽やかに駆け続けることができて、疲れを感じることもない。そんんはずはないのだと心...

pale asymmetry | 2025.07.04 Fri 17:26

空転する痛み

JUGEMテーマ:戯言    泥濘に足を取られて倒れた人に出会う。手を差し出そうとするとその人は首を振る。「私は倒れたくて倒れたのです。足を取られてしくじったわけではありません」と泥を噛みながら言う。どうしてそんな嘘を吐くのか私には解らない。泥濘でのたうち、上手く立ち上がることができずに藻掻いている。それでも「これは楽しんでいるのです」と叫ぶ。その叫びが私を拒否していたから、私はその場を去るしかない。少し進んで振り返る。その人の姿が泥濘に沈んでいく。やわらかな溺死に包まれているのかもし...

pale asymmetry | 2025.07.03 Thu 17:16

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