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JUGEMテーマ:戯言 賢い鳥は夜色を纏っている。それは知性の色だから、それに相応しいコードが織り込まれている。降下し、翻り、急上昇する。その振る舞いにも賢いコードが織り込まれている。ひっそりと朝が始まろうとしている時刻に、そのコードは無色のまま煌めいて、私の気持ちを擽る。西の雲が茜に染まっている。だからあの雲は賢くはないのだろう。あるいは全てを悟っていて、その上で阿呆を演じているのだろうか。それならば憧れてしまう。私もそういう阿呆になりたいのだ。賢い鳥が鳴く。私の考えに賛同して...
pale asymmetry | 2026.02.22 Sun 20:30
JUGEMテーマ:戯言 繭の純白がまだ汚れていないことが気になった。いや、正直に言うと気に入らなかった。もっと正直に言うと嫌悪感すらあった。それが汚れていないことが、私と直接的な繋がりはないはずなのに、それでもそんな感情がわき上がってくるのは、私は繭に対する憧れがあるのだろうか。その繭に包まれて禁じられた夢を見たいと思っているということなのだろうか。自分の気持ちなのに、自分では解らない。自分の気持ちだからこそ、自分では解らないのだ。私たちは穢れていて、だから繭が純白であることに安...
pale asymmetry | 2026.02.21 Sat 19:32
JUGEMテーマ:戯言 短い旅から家に戻る。全身砂埃まみれだったから、まずはシャワーを浴びて着替えなければいけないのだろうけれど、躰がひどく重くとりあえずリビングのソファーに身を沈める。午後はまだ途中で、太陽も高い位置にあったけれど、あるいは高い位置にあったからこそなのか、リビングは薄暗かった。乾いた薄暗さが独特のリズムでしなっているように感じた。すぐにでも次の旅へと身を投じろと、急かしているようにも感じた。 「ただいま」 控えめに囁く。思ったよりもしわがれた声になった。僅...
pale asymmetry | 2026.02.19 Thu 17:29
JUGEMテーマ:戯言 その惑星は月よりも小さく、それなのに五つの衛星を従えているのだという。なんて贅沢なのだろうと思った。早朝の闇のせいで指先を裂いてしまったとき、私は得体の知れない怒りに抱きすくめられていた。だから指先を裂いたわけではない。その指先から一滴の血も滴らなかったことに怒りを感じたのだ。それを無意味な傷だと直ぐさまカテゴライズすることは可能だったけれど、それでは少しもったいないような気がして、私はその傷に覚醒という意味を与えた。もちろん傷だから痛みを発していた。その...
pale asymmetry | 2026.02.18 Wed 17:42
JUGEMテーマ:戯言 夜の内から降り出した霧雨は、朝になっても止むことはなく降り続けた。白と黒の斑の猫は、すっかり濡れそぼってアスファルトの路面を横切っていく。その歩みは全てを悟っているように感じられる。ヘッドライトの浮かび上がった世界において、その悟りはきっとなくてはならないものなのではないだろうか。どうしたって生命は穢れていく一方なのだから、何処かの段階で悟らなければ、その生命を燃やし続けることなど出来ないのではと思えたりもする。あるいは白黒斑猫は、すでに不燃性を手にしてい...
pale asymmetry | 2026.02.17 Tue 16:52
JUGEMテーマ:戯言 不確かな熱に纏わり付かれている。不確かで、不可思議な熱に。言の葉を放つと痛みが絡みつく。強烈で耐えられないというほどの痛みではないけれど、もちろん心地良くはない。けれど言の葉は止めどなく内部に湧き上がってきて、それを止めることは出来ない。無理矢理に止めたりすれば、私はきっと破裂してしまうだろう。たぶんその痛みが、熱を発してるのだと思う。だからこの痛みが去らない限り、不確かで不可思議な熱は私から離れることはなく、いつまでも私の思考をぼやけさせているのかもしれ...
pale asymmetry | 2026.02.14 Sat 17:56
JUGEMテーマ:戯言 ぼやけた人と出会う。ひどく輪郭がぼやけた人。けれど一生懸命虚勢を張っている。少し気の毒になる。最新の暗号解読キーを持っていないのだ。でもそれを隠そうとしている。隠そうとしているけれど、周囲にはとっくにバレている。それがバレていることにも薄々気づいている。気づいているけれど虚勢を張り続けるしかないようだ。暗号は次々に襲いかかってきて、それに翻弄されている。何とか体裁を保ちながら、時々不細工になるときも、あたかもそれがわざとであるかのように振る舞っている。こう...
pale asymmetry | 2026.02.12 Thu 18:21
JUGEMテーマ:戯言 いくつかの物語に埋もれながら、次の物語を浮かび上がらせる。少し温かな街角で、小さなタブレットのなかの物語に埋もれる。部屋のソファーに寝そべって、テレヴィジョンのなかの物語に埋もれる。窓を開け放って、文庫本のなかの物語に埋もれる。国道を走る車中から、流れ去る風景のなかの物語に埋もれる。ときどき息苦しくなりながら、大きく深呼吸。でもその息苦しさにどこか気持ちよさを感じたりもしている。埋もれて、沈み続けて、体内の全てに入力されるインフォメーションが私の全ての細胞...
pale asymmetry | 2026.02.11 Wed 18:30
JUGEMテーマ:戯言 昨日までの鬱陶しい空模様が嘘のように、空は鮮やかな青一色だった。きっと昨日までの空模様は嘘だったのだろう。世界はそういう嘘を平気で吐く。そういう嘘を吐くことで、嘲笑っているのだ。世界と噛み合っていると信じている人たちを。でもそう人たちこそ世界の嘘を感じたりはしないから、たぶんいつまでも嘲笑われることになる。そうであったとしてもそういう人たちは傷ついたりしないから良いのだろう。だって気づいていないのだから傷つきようがない。だから世界は存分に嘘を吐き、存分に嘲...
pale asymmetry | 2026.02.10 Tue 15:55
JUGEMテーマ:戯言 JV先生の誕生日に、私はフリンジサイエンスのことばかり考えている。 「沢山の位相があればそれだけ長い語りを放つことが出来るのですよ」 メンターは穏やかな表情でそう言う。だから、様々な位相について考えている。私が蒐集できる位相は全部フリンジサイエンスに関するものばかりだから、自然とフリンジサイエンスのことばかり考えることになる。他の位相を拾い上げることも可能だけれど、拾い上げたところで持て余してしまうのが目に見えている。純粋なサイエンスを綺麗だと思えない...
pale asymmetry | 2026.02.08 Sun 19:31
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