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戯言

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戯言
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識らないことを識らない子ら

JUGEMテーマ:戯言    識らない子らは、自分たちが識らないのだということを識らない。でも満足な振る舞いを纏えていないから、そのことに薄々気づいているはずなのに、その自分の直感に目を向けようとしていないのだろう。識らない自分を自覚することは恥ずかしいことだと考えているようだ。けれど識らないことを識らない方が恥ずかしいことなのに、それは気にならないらしい。たぶん、教えられることに慣れ過ぎているのだろう。導かれることが当たり前のことなのだと思い込んでいるのだろう。世界はそんなに親切では...

pale asymmetry | 2025.08.11 Mon 18:15

The lost piece

JUGEMテーマ:戯言    失われた一片を自覚しているのも関わらず、それを探し出そうという気にはなれない。それはその一片が失われているにもかかわらず、日常は何の影響も受けることなく流れているからだ。私は何者でもなく、何者かになる兆候もない。そのせいで、きっと失われた一片に対して無頓着になれるのかもしれない。でもそれで良いのだろうか。何者でもないということを免罪符にして、私はただ漂っているだけなのだ。そんな暮らしは気楽だし、浮遊する感覚を愉しむこともできている。それでも心の片隅に、退屈...

pale asymmetry | 2025.08.09 Sat 18:00

過去の風に零れ落ちる

JUGEMテーマ:戯言    いつか吹かれた風に出会う。どうしてまた出会ってしまったのかは解らない。不可思議な結び目をほどくのではなく、もっと強く結びつけようとしたら、その結び目の向こう側からその風が私の頬を撫ぜたのだった。それが何を意味しているのかは解らない。単なる偶然かもしれないし、だから意味はないし意味を見いだす必要もないのかもしれない。でも私はいつの間にか涙していたのだ。その風に吹かれながら。私はどうして泣いてしまったのか。零れ落ちた雫は何を含有しているのか。私には何も見いだせ...

pale asymmetry | 2025.08.07 Thu 18:21

Non-replica events

JUGEMテーマ:戯言    これはレプリカではないのだ。そう思った。だからぞわぞわするのだ。そうも思った。頭の中を無数の数式が駆け回る。けれどこれは私の頭の中なのか解らない。あるいは別次元の誰かの思考回路かもしれない。私はハックされているのかもしれない。それともハックししているのは私の方か。知らぬ間にバックドアを開いてしまったのかも。それならもう後戻りはできない。このまま数式を潰すしかないのだ。片っ端から破壊して、その破片で思考回路を傷だらけにするのが正しい振る舞いのように思えた。誰...

pale asymmetry | 2025.08.06 Wed 18:03

インデックスに溺れる

JUGEMテーマ:戯言    入力に餓えていたから、コンテンツを貪ってやろうと思って探る。でも世界にはそれこそ無数のコンテンツが犇めくように散らばっていて、いや散らばっているなら犇めいていないのかもしれないけれど、だからそれは散らばっていて犇めいている感じで、地獄のような混沌がそこにあるのか、そう見えるだけで銀河のような秩序があるのか、さっぱり解らなくなり、際限なく混乱したり。しかもそれはコンテンツの波に飲まれて溺れるのではなく、そのインデックスの波に飲まれて溺れているのだった。だから...

pale asymmetry | 2025.08.03 Sun 20:58

翻るということは入力するということ

JUGEMテーマ:戯言    つまり駆け出す前に翻らなければいけない。それが解っていても駆け出したくてうずうずしている。でも駆け出したところでどの方向に向かえば良いのかも解っていないし、それだとすぐに足が縺れて転んでしまうだけだろう。必要なのは入力なのだ。入力からしか翻りは生まれない。恍惚に沈んでいるだけでは駄目なのだ。それなのに退屈するとすぐ恍惚を纏ってしまう。装飾は必要だし、それが私を傷つけることはないけれど、それだけでは蹲る一方で、翻るためのエネルギーは逃げてしまう。どこか解らな...

pale asymmetry | 2025.07.30 Wed 18:22

渦の連舞

JUGEMテーマ:戯言    風は淑やかに狂っている。それが私のこめかみを締め付ける。不快だけどフワフワする。私は漂っていて、その上沈んでいる。そんな心持ちに囚われる。窓硝子を叩く雨滴は踊っている。乱れた群舞から秩序を見いだすことは難しいけれど、だからといってそこに秩序がないはずがない。それはきっと高次の秩序なのだろう。人間ごときの私には、触れることのできない秩序なのだろう。あるいは私が人間になる前の、もっと宇宙的な存在であったときには、その秩序と親しかったかもしれない。けれど世界の枠...

pale asymmetry | 2025.07.24 Thu 18:04

死角の核

JUGEMテーマ:戯言    それは決して見えない部分ではなかったはずだ。けれど私には見えてはいなかった。見えない要素を含んでいたのだろうか。いや、対象がそれを含んでいたわけではなく、私自身の視覚がそれを含んでいたのだ。だから見えていたはずなのに、見逃してしまったのだろう。ただ、見えていたとしたら、つまり認識できていたとしたら、違う結果になっただろうか。それは難しいかもしれない。その本質は余地にあるのだろう。つまり遊びだ。遊びが少なすぎたのが、最大の反省点。自覚していたはずなのに、ギチ...

pale asymmetry | 2025.07.23 Wed 18:08

上下する層の蠢き

JUGEMテーマ:戯言    ゆっくりと水面は上下している。それが山と谷を形成し、緩やかに岸壁にあたる。どこか戯れ合っているようにも見える。いや、岸壁は微動だにしないから、水面が一方的に戯れついているのだろうか。私は岸壁に立っているから、動かない方に属する者なのだろうか。あるいは私も水面と同じように、動かない者に戯れついているのかもしれない。いいえ、戯れつきたいと思っていながらその勇気がないから、ただ立ち尽くしているのだ。早朝の青空は、何となく沈んでいるように見える。あるいは何処までも...

pale asymmetry | 2025.07.22 Tue 18:22

潜めることには慣れている

JUGEMテーマ:戯言    大きな獣が頭上を通過していたから、私は息を潜める。蹲り、影の動きにだけ注意を払う。巨大な獣のほうに目を向ける事など出来ない。目を向けたから気づかれるわけではないし、目を向けたから襲われるというわけでもない。けれど息を潜めてやり過ごすことが重要な儀式なのだ。明日も日が昇り、暑い日になるだろうから、私は今夜そうやって息を潜めなければいけないのだ。波は高くはないし、流れもない。そんな水面を漂っている自分をイメージして、朝まで半睡の夢を弄んだりして、時間を空転させ...

pale asymmetry | 2025.07.19 Sat 20:02

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