JUGEMテーマ:戯言 もっと風が強く吹けば良いのに。そんなことを思う。もっと強く吹けば綻びがこんがらがって、わけの解らない紋様に包まれるかもしれない。そういうわけの解らない紋様が、私を転がしてくれるかもしれない。そんなことも思う。と言うことは、私は静止しているのだろうか。あるいは拘束されてしまっているのだろうか。もちろんそんなことはない。そう感じてしまうのは、少し退屈しているからかもしれない。いや、きっとそうなのだろう。スッキリと晴れ上がることのない今日の空模様のように、中途半...
pale asymmetry | 2024.11.28 Thu 21:27
JUGEMテーマ:戯言 はっきりと西から雨が迫っているのが見えたので、建物の中に飛び込む。アクションの優先順位を目まぐるしく組み替え、踊るようにこなす。スピードは苦手だけど風雨と戦うのはもっと苦手だから、出来うる限り加速する。間に合ったと言えるかは微妙なところ。まあ、許容範囲内といったところかな。 自由に不振る舞うことが好きな彼女は、独創的な組み立てで物事をこなしていく。それが理にかなっているかどうかは私にはよく解らない。そういうのはすべからず本人のスケールでしか測ることがで...
pale asymmetry | 2024.11.26 Tue 20:50
JUGEMテーマ:戯言 躰は安息を求めてはいない。それは確かなことだと思える。心はどうだろうか。それはよく解らない。躰の疲労度を知る目安は色々と把握しているけれど、心の疲労度を測る目安はいまだに解らない。この躰と同じ期間、この心とも付き合ってきているというのに。よく解らないから、色々なルーティンを試してみる。何だか日常から浮き上がっているような気がしたから。一つずつ、躰と心に尋ねるように積み上げていく。も一つ出来るかしら、あと一つ大丈夫かしら、と。そうやって積み上げていくと、結構...
pale asymmetry | 2024.11.24 Sun 18:59
JUGEMテーマ:戯言 本当の事象なんて、表層に現れることはない。水面は半分が凪で、半分が嵐に見えた。けれどそんなことはあり得ないから、それはきっと何かのメタファーなのだろう。飛び込んで沈めば、そう見える原因が解るかもしれない。けれどそのためには長く呼吸を止める必要がある。それが私の鼓動を止めてしまうかも知れないという恐怖から、飛び込むことは出来なかった。水面を見る限り、二つの領域は触れ合っていながら繋がっていない。でもおそらく水面下では某かの絆を結んでいる可能性が高い。私にはそ...
pale asymmetry | 2024.11.23 Sat 21:30
JUGEMテーマ:戯言 テレヴィジョンのモニターはいつだって奇妙なコードを吐き出している。でもそれが心地良いんだ。 「何も信用してはいけないよ」 妖精が顰めっ面で言う。けどその妖精だって、テレヴィジョンのモニターから吐き出されたコードだって事を僕は知っている。格好良いし綺麗な妖精だ。だからそれは紛い物で嘘なんだ。そしてそうであるから僕は心地良くなれる。僕らだけじゃない、僕らは皆気持ちよくなれる。 「真実はネイチャーの中にだけあるんだよ」 妖精が強い口調で言う。そういう...
pale asymmetry | 2024.11.21 Thu 18:41
JUGEMテーマ:戯言 寂しい図面だなと思った。とてもシンプルで、空白が多い。でもだから寂しいと思ったわけではない。その図面に導きが感じられなかったからそう思ったのだ。指し示すべき未来は、そこに向かうためのプランは無数にあるはずなのに、その図面には何も提示されていない。それならば私が記述しようか。いやその必要はないだろう。訳知り顔で遅れてきた彼が、何もかもを把握していますよという表情で、適当に記述するはずだから。それが正しかろうが間違っていようが構わない。どうせ導きとしては機能し...
pale asymmetry | 2024.11.20 Wed 19:04
JUGEMテーマ:戯言 あなたは眠っている。シロクマのようなソファーがあなたを抱きかかえている。窓の外から斜めに落ちてくる日差しは透明。それは少しだけ雨の気配を孕んでいる。私は何処にもいない。そんな嘘は通用しない。世界はやっぱり棘だらけ。でもあなたの横顔は穏やか。楽園の夢を見ているのかもしれない。それとも虚しい荒野で、あなたは微笑んでいるのかも。そういうことはあり得そう。しんしんと冷え切った荒野の夜。燃え上がるように流れ去る星を見つけて、あなたは微笑んだのかも。小さな火を熾し、世...
pale asymmetry | 2024.11.19 Tue 18:10
JUGEMテーマ:戯言 閑散とした空間に少し戸惑う。テレヴィジョンからは意味のないインフォメーション。手のひらのデバイスに逃げ込もうとしたけれど、そんな時間は与えてもらえなかった。すぐにコードが注入される。AとCのコード。痛みはごく僅か。変化はよく解らない。それは今すぐには発動しない。だから私はゆっくりとその瞬間を待つしかない。暦を手渡され、世界は止まってはくれませんよと促される。どうしたってそれは真実だから、私も頷かないわけにはいかない。受け取ったのは円筒形に閉じられた暦。パズル...
pale asymmetry | 2024.11.18 Mon 17:56
JUGEMテーマ:戯言 質量のない翼は、如何なるエフェクトも起こせない。私は怒っているわけではない。苛立っているわけでもない。憤っているわけでも戸惑っているわけでもない。あるがままを観測し、出来るだけ正確に記述しているだけだ。結論から言うと、質量のない翼には何の意味もない。その翼は無視されるか、踏みにじられるだろう。たぶん私もどちらかを選ぶだろう。そこには悪意はない。合理的な判断というわけでもないけれど、エモーションの入る込む余地はない。列車は常に前へ前へと進行し続けているので、...
pale asymmetry | 2024.11.16 Sat 18:56
JUGEMテーマ:戯言 カタツムリのように眠りたい。でもカタツムリがどんな風に眠るのかを私は知らない。カタツムリになりたいわけではない。カタツムリの眠りを得たいだけなのだ。その眠りは一見のんべんだらりとしていて、その実しっちゃかめっちゃかで、そして不可逆な暗号が組み込まれていると思える。私の勝手な想像だ。でもカタツムリの眠りを空想するのならば、その前に眠るカタツムリの形態を空想しなければいけないだろう。私が欲するカタツムリなのだから、それはありきたりな奴であってはいけない。世界中...
pale asymmetry | 2024.11.13 Wed 18:58
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