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JUGEMテーマ:戯言 構築だと言いながら、彼らは破壊を繰り返している。何度も何度も日付を書き換えて、その期間を延長している。例えば正面突破して、その破壊を掻き乱すことは可能だと思えた。けれどそれをしたところで、彼らの破壊が止まることはない。本当の意味での構築が始まるわけでもない。そして彼らは私を睨む。私がその視界の内にいることが気に食わないのだ。もちろん拳を振り上げることはしない。大声で威嚇するようなこともしない。むしろ私を睨んだままニヤニヤと意味ありげな笑みを浮かべていたりす...
pale asymmetry | 2025.05.08 Thu 17:54
JUGEMテーマ:戯言 水面下で、甲虫は静かに考えている。呼吸を止め、その苦しさの裏側に答えを求めている。水面下に流れはなく、うねりもなく、濁りもない。それでも、甲虫の思考は妨げられている。時間が、甲虫の邪魔をしているのだ。それが甲虫に立ちはだかり、彼の思考を迷路に誘ってしまう。甲虫はきっとそれに気づいていない。だから自身が何故こんなにも惑っているのかを理解できないはずだ。私は水面下に飛び込んで、それを甲虫に伝えるべきなのだろうか。けれど水面下では言葉を発することは出来ない。それ...
pale asymmetry | 2025.05.07 Wed 18:39
JUGEMテーマ:戯言 痛みはすっかり去った。本当は違うのかもしれない。ただ私の奥深くに沈んでいるだけかもしれない。そうであったとしても、私の行動に干渉しないのであれば、それはもう去ったのと同じだ。それに私の奥深くに沈み落ちたのであれば、私と強く結びつき、もう私の一部になっているかもしれないではないか。それならもう気にする必要はない。残る違和感は背骨と指先。でもこれは焦らなくて良い。理由はないけれど何となくそう思える。今日の雨が私にそう告げているような気がする。多分間違っているだ...
pale asymmetry | 2025.05.05 Mon 18:24
JUGEMテーマ:戯言 どうしたものか、まだ微熱の水面を漂っている。さすがに医師を尋ねる。明日から何日か病院は閉まっているから。鼻の奥に綿棒みたいなのを突っ込まれてグリグリされて、尖った痛みにちょっとだけ涙が滲んだり。そうそう、あらかじめ熱があることを電話で告げていたから、車に乗ったままの検査。で、しばらくしたら「院内にどうぞ」って言われて、つまりはそういう感染症ではなかったってこと。じゃあ何なのか。医師が問診の後に私に言う。 「普通の風邪でもないね」 「じゃあ何でしょう?」...
pale asymmetry | 2025.05.02 Fri 17:53
JUGEMテーマ:戯言 変わらず微熱に抱きすくめられている。ただただ微睡む時間を空転させている。どんなに微睡んでも、それが満たされることはない。私の躰が無限の微睡みを欲しているのかもしれない。とすると、今のこの状態は何者かが私に告げているのだろうか。「あなたに今足りないのは微睡みなのですよ」と。そうなら私は浅い眠りにたゆたい続けなければいけないのだろうか。解熱薬は嫌いなので、苦いお茶を飲む。時間はかかるかもしれないけれど、その方が体の隅々まで染み渡りそうだ。全ての細胞の染み渡れば...
pale asymmetry | 2025.05.01 Thu 17:43
JUGEMテーマ:戯言 久しぶりの微熱。この一ヶ月間目まぐるしく過ごしたからだろうか。それが一段落したところで、突然微熱に浮かび漂うことに。躰はとても重いのに、頭はふわふわと漂っている。心地悪いような、心地良いような。今日の予定は取り敢えず全部キャンセル。微熱に浮かびながら漂流して過ごす。いずれ何処かに流れ着くかも。巨人の国か、小人の国か。あるいはこの世界の法則は全く通用しないような異世界にかも。この世界との繋がりが一切ないから、怖れを感じる必要さえない場所。あるいはそうであるが...
pale asymmetry | 2025.04.30 Wed 17:57
JUGEMテーマ:戯言 とくに何も得ようとはせず。時間の糸車を回す。意味を巻き取ることはせず、無意味だけを紡いでいく。小さな事象を、とても小さな事象ばかりを積み重ねて、漠然とした紋様を浮かび上がらせるために繕っていく。解れているわけではないけれど、繕わなければ何も見えてこないから。強い口調で否定することも出来たけれど、そんなことをしたって沈んでしまうだけだろう。浮かび上がることだけを求めているわけではもちろんないけれど、どうせなら沈むことなく漂っていたい。それが中途半端な時間を纏...
pale asymmetry | 2025.04.27 Sun 06:34
JUGEMテーマ:戯言 ポケットをひっくり返して、とにかく全てをはたき落とす。といってもたいしたものは入っていない。些末な事象が纏わり付いているだけ。全部捨ててしまって良い事象かと言えばもちろんそうではないけれど、でも必要ならまた拾い上げれば良いだけの話。それが出来ないのなら、再構築すれば良いだけの話。もともとの事象と全然違う様相になってしまったとしても、それはそれで愉しめるはず。だから躊躇する必要などないし、戸惑うなんて無駄なこと。遠慮なくぶちまけて、気ままに蹴飛ばしたり踏み潰...
pale asymmetry | 2025.04.24 Thu 18:02
JUGEMテーマ:戯言 もう何度も繰り返していたはずだ。何度も躓いて、擦り剥いて、泥にまみれて、けれど転がる感覚が気持ちよかったりした。声を上げそうになって、思いとどまって飲み込む。たぶんひっそりと進めた方が良いに決まってる。自分自身の翼を顕示したいわけではないのだ。それ以前に、私は翼を有していないのだから。例えば透明な翼を有していたとしても、それは小さく畳まれているべきだし、そうでなかったとしても私自身を抱き締めていればそれで良い。どうかすると不必要に翼を広げて尖った粒子を孕み...
pale asymmetry | 2025.04.19 Sat 20:40
JUGEMテーマ:戯言 ゆるやかなペースを心がけて、私は流れる。周りは忙しない速度で私を追い抜いていくけれど、気にはならない。その人たちは追い抜きざまに微笑み、一礼して去って行く。疑うべきだろうか、その笑顔を。笑顔の奥で私のペースを嘲笑っているかもしれない。あるいはそれは過剰な思考か。その笑顔を疑う必要などないだろう。何故なら、その人たちは嘲笑うほど私に興味がないはずだから。だって、私の方もその人たちに全く興味を持っていないのだから。多くの人たちが、不可思議なほどに速度を合わせよ...
pale asymmetry | 2025.04.18 Fri 17:57
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