[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""] 戯言のブログ記事をまとめ読み! 全1,048件の19ページ目 | JUGEMブログ

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戯言

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戯言
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cold amber color

JUGEMテーマ:戯言    その旗がはためいていることを確かめるためには、窓を開け放って顔を出さなければいけない。そうすれば私は無数の礫を受け、血を流すことになるだろう。それでも私は確かめなければいけないのだろうか。確かめたいのだろうか。本当のところはよく解らないけれど、たぶん窓を開くのだろう、私は。  許された時間は短いかもしれない。世界はしばらくの間不安定だろうから。尊いものは何なのかを噛みしめて、地獄の花見を愉しむしかないのだろう。それでも最悪の渦は離れつつある。再びの不安を...

pale asymmetry | 2023.08.02 Wed 19:13

百年の嵐

JUGEMテーマ:戯言    じわじわと、心が締め付けられる。眩しい闇に苛まれている。病んでいるわけではなく、むしろ過剰な健全さに落胆している。星に手を伸ばしても届かないことは自明のことなのに、手を伸ばすことに意味があるような妄想に囚われているのだ。そしてそんな自分を愛おしく思ってしまうが故に、ともすれば世界の方を呪いそうになってしまう。  そういう危うさを抱えながらそれでも罪を犯さないのは、私が怠け者だからだ。つまり私はどうしようもない怠け者なのだろう。けれど今はそのことが私を安堵...

pale asymmetry | 2023.08.01 Tue 18:43

花が誘う

JUGEMテーマ:戯言    花が揺れる。この時期には珍しく、ひんやりとした風が吹いている。その風の素性はよく解らないけれど、渇いていて、素っ気なく、少し傷ついているように感じる。そう感じてしまうのは、私の内側がそんな感じだからだろうか。身体は怠く、眠気が拭えない。眠ってしまえば良いのに、そうすれば多くの事象を失ってしまいそうで、怖くて眠れない。  花が揺れる。空は澄んだライトブルー。陽光は鋭いけれど、風とのバランスであどけなく感じる。決して薄められているわけではないけれど、濃密な熱...

pale asymmetry | 2023.07.31 Mon 21:29

蝶をはむ

JUGEMテーマ:戯言    強い風に煽られて、蝶が空に消える。きっと蝶は空に喰われてしまったのだろう。あるいは空のマテリアルである純粋な青に喰われてしまったのかもしれない。どこかに綻びがあるかもしれないと空を見回す。眩しすぎて目眩がした。これは綺麗な目眩だ。私の芯を揺さぶる目眩だから。どうしたって汚れていく私の芯を、細かく震わせて祓ってくれる目眩だと思えるから。  この空のように蝶をはめば、どんな味がするだろうか。ひたすらに甘い渦巻き星雲の味がするだろうか。どうしようもなく苦い太陽...

pale asymmetry | 2023.07.30 Sun 21:27

before the storm

JUGEMテーマ:戯言    小さなうねりが気になるのは、私の悪いところだと思う。周囲は幸せで満ちているのに、その端っこにある微かなひびが気になってしまう。そこからあるとき致命的な決壊が起こるのではないかとか想像してしまうのだ。そんなことを考えても無駄で、ただ時間を浪費しているだけなのに、それを解っていても止められない。  久しぶりにスッキリと晴れた午後に、フクギ並木のトンネルを歩く。木々が遮る陽光は、散けたパズルのピースのように地面に浮かんでいる。いくつかを避け、いくつかを踏み潰す...

pale asymmetry | 2023.07.29 Sat 19:51

Distant Storm and Sleeping Watermelon

JUGEMテーマ:戯言    嵐はまだ遠いのに、雨は少しひんやりしている。ではこの雨は興ざめているのだろうか。真夏の慌ただしさに飽きてしまったのかもしれない。まあ、飽きているのは私の方だろう。人いきれを嫌って、隠っているくらいだから。だから嵐が気になるのだ。テレヴィジョンを見つめることもないから、嵐くらいしか世間の動きを知らない。  どうせ剣呑な事象に満ちているだろうから、テレヴィジョンを灯そうとも思わない。世界の全てから目を背けたいわけではないけれど、見つめたいものだけを見つめて生...

pale asymmetry | 2023.07.27 Thu 18:54

おしゃべりなイタチとにわか雨

JUGEMテーマ:戯言    おしゃべりなイタチたちは、突然降り出した雨にも構わず話し続けている。雨宿りも必要ないみたいだ。私は軒先に逃げ込み、湿っていく地面を眺めながら、イタチたちの言葉を拾い上げたりしている。イタチたちは彼らの日常を斜め上から分析し、それを適当に歪めて笑い合っている。少し空虚な笑いだなと思えた。リズムが私とずれているからだろうか。  私とイタチたちとのリズムは、どちらが正しいのだろうか。あるいはどちらも正しかったり、どちらも間違っていたりするのだろうか。イタチたち...

pale asymmetry | 2023.07.25 Tue 21:46

upside down landscape

JUGEMテーマ:戯言    逆さまの風景を弄んでみる。全ては結構ぎりぎりだ。それでも遊んでみたくなる。許された時間には限りがあるのに。自分を許すことから始めなければいけないらしい。許される私はどこにいるのだろう。まずはその辺りから探求しなければいけないのだろうか。肩の力を抜いて、呼吸は控えめにして。  とにかく暑い空気を、ただ闇雲に掻き混ぜてみる。意味がないように見えるけれど、効果が現れるのは千年後だろう。そのときに私はもういないけれど、私ではない誰かがそれを感じ取るだろう。そして...

pale asymmetry | 2023.07.24 Mon 21:08

雨が降らなければ傘を開かない

JUGEMテーマ:戯言    夜になって思い返せば、彼は私を攻撃していたのかもしれない。昼間の記憶の細部を紐解けば、そうだったと思える要素が幾つもあるような気がした。ただ私は傷つくことがなかったので、そうであったとしても全く気づくことが出来なかった。そしてそもそも彼は私にとって取るに足らない存在だったので、興味が希薄すぎたのだ。  彼の方は傷ついただろうか。私が鈍感すぎて苛立っただろうか。あるいは私が彼に怯えて、反撃できなかったと都合良く思ったかもしれない。平静な顔を装うことに必死で...

pale asymmetry | 2023.07.22 Sat 21:07

しとね……souvenir

JUGEMテーマ:戯言    あなたが置いていった残り香は、不可思議に波打ち私を揺する。それは果実のような匂いだったけれど、私が見知った果実のどれとも違っていた。この世の果てを感じさせる匂いだった。来世の終焉を感じさせる匂いだった。太古の黎明を感じさせる匂いでもあった。つまり私はただただ惑わされていた。  夜の裾と朝の襟が擦れ合う時間に、あなたは静かにしとねから立ち上がった。私の背中を見つめ、長い息を吐き、賢者の予言のようにぽつりと言った。 「souvenir」  私はあなたをぼんやりと...

pale asymmetry | 2023.07.21 Fri 21:21

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