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JUGEMテーマ:戯言 取り敢えず微笑んでおく。それで事態が停滞しないのであれば、容易いことだ。微笑の仮面を被るようなイメージで、私は笑う。もっと苦痛を伴う作業かと思ったけれど、案外容易いことだった。私はもう無意識に諦めてしまっているのだろうか。それとも何も、完成された事象を何も期待していないから、苦痛を伴わないのかもしれない。だから傷つくこともなく、冷静に観察し、必要ならば暗躍し、必要ないのならば飄々と転がっていけば良いのだろう。実際には転がるわけではなく、よじ登っていくのだけ...
pale asymmetry | 2024.02.22 Thu 18:49
JUGEMテーマ:戯言 テレビジョンはがなり立てていたけれど、私はずっと黙っていた。朝からずっと、窓からのやわらかい日差しにときどきうとうとしながら、ずっと沈黙していた。テレヴィジョンから流れる映像は私の応えを求めてはいない。当たり前だ。それが解っていても、何か応えなければいけないのではと思ってしまうのは、純度の高い孤独を抱えているからだろうか。歌を歌ってみようか、などと考えて口を開く。でも今の私に相応しい歌が浮かばなくてまた口を閉じる。テレヴィジョンは変わらずがなり立てているか...
pale asymmetry | 2024.02.21 Wed 18:45
JUGEMテーマ:戯言 眠っても眠っても、眠気を拭うことが出来ない。身体は重く、思考は浮遊している。気持ちが沈んでいるというわけではない。むしろ気分は清涼で、淀みを感じることはない。ただ行方が解らないのだ。私自身の行方。見当たらないのだ。自分が今どこにいるのかが。哲学的な疑問というわけではなく、単純に今日の過ごし方を考えたときに、私にとっての今日がどういう意味を有しているのかが解らなくなってしまうのだ。そんことはどうでも良いことなのかもしれない。それよりももっと具体的な事象を考え...
pale asymmetry | 2024.02.20 Tue 18:54
JUGEMテーマ:戯言 恰幅の良い南風に吹かれる。人影のないビーチでのこと。細い林道を脱けて辿り着いたから、私は世界の外側に来てしまったのかも知れない。そんな空想を弄ぶ。それが出来るくらいに牧歌的な水面だ。上空の薄雲は速いスピードで流れていき、私を誘ってはくれない。彼らが目指すユートピアには、私の居場所はないらしい。すると私はこの世界の外側で、ずっと孤独と踊らなければいけないのだろうか。そんなことを考えながら立ち尽くす。ダンスは苦手だから。南風は水平線へと吹いていく。風景の色彩か...
pale asymmetry | 2024.02.19 Mon 19:10
JUGEMテーマ:戯言 凪の水面を眺めているような気分。それをとても不可解に感じてしまう。荒くささくれ立つような水面を求めているわけではない。希薄な繋がりで会話する人々との、深い絡まりを求めているわけでもない。傷つきたいわけでもないし、争い合いたいわけでもない。それでも、この凪の気分には不可思議さを抱かずにはいられない。変化が緩慢なことが原因なのだろうか。でも変化など探せばいくらでも見つけ出せる。むしろ維持されている事象の方が遙かに少ないだろう。だってそもそも維持しようと思ってな...
pale asymmetry | 2024.02.18 Sun 19:13
JUGEMテーマ:戯言 背中に犬の温もりを感じながら横たわる。胸元に猫の温もりを感じながら横たわる。これは結末だ。犬と猫と横たわるためには、双方と出会わなければいけないし、何かを通わせなければいけないはずだから。その何かが何なのか、実はよく解らない。よく解らないまま、私は犬と猫と横たわる結末にいる。出会いはもう遠い昔で、どんなだったか忘れてしまった。通わせている事象は確かに存在するのだけれど、その姿形を目にしたことはない。いや、姿形なんてないのだろう。透明で、掴むことも出来ない。...
pale asymmetry | 2024.02.15 Thu 18:25
JUGEMテーマ:戯言 放つべき言葉はあったような気がするけれど、私は沈黙を纏うしかなかった。言葉を放つ前に、考えなければならないことがたくさんあったから。考えて考えて、展開しなければならないことが確かにあって、それが私たちの周囲に無意味なくらいに転がっていて、そちらの方を先になんとかしなければ、言葉は虚しく崩れるだけだったから。それは誰かが身勝手に作ったルールで、だから私たちはそれに従う必要はない。それでもそのルールに引き摺られてしまうのは、私たちが弱いからだろうか。スキルや心...
pale asymmetry | 2024.02.14 Wed 18:52
JUGEMテーマ:戯言 扉の向こう側から黒い犬が扉を叩く。前脚で世界を黙らせるように叩く。冷静に、少し控えめに、けれど確信的に叩く。私の心に深く突き刺すように。ソファーに沈む私は浅い眠りの底で夢を見ている。溺れる夢だ。心地良く溺れる夢だ。温い液体に沈み、身体中を弛緩させて、楽園を纏う夢だ。そういう夢を根底から否定するように、黒い犬が扉を叩く。そして私の夢は折り畳まれ、気怠い身体を引き摺って扉を開けるしかない。でもこれは理不尽ではない。黒い犬は私の夢を否定することで、私を世界に繋ぎ...
pale asymmetry | 2024.02.13 Tue 21:04
JUGEMテーマ:戯言 怒り蟲は怒っているわけではなくて、自分のアイデンティティーを信じているだけなんだ。つまりそれは信じなければいけないほど揺らいでいるということなんだ。でもその揺らいでいる自身を恥ずかしいと思っているんだ。だから、自然と怒ってしまうんだ。そういう感情をエネルギーにして振り返ってしまいそうになる自分を誤魔化しているんだ。振り返ってしまえばそこには不細工な軌跡が刻まれているから、そんなものは決して見たくないし、そんな過去の自分を認めたくもないんだ。もっと肩の力を抜...
pale asymmetry | 2024.02.11 Sun 18:55
JUGEMテーマ:戯言 終末から四半世紀過ぎていることに気づく。私は相変わらず石を噛んで生きている。大半は濁った石だけれど、時折は煌めく石を噛み砕けることもある。いやそれは逆か。噛み砕くと煌めく石に出くわすこともあるということ。もう世界は終わるのだと疑わなかった四半世紀前、あの子と二人で引きこもって期待していた。けれど待てども待てども世界は終わらず、終末は幻影に過ぎなかったと知る。もちろんひどくがっかりした。それから暮らしに塗れている。平坦で簡素な暮らし。それを心がけているけれど...
pale asymmetry | 2024.02.10 Sat 18:38
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