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JUGEMテーマ:戯言 箱の中には精霊がいる。箱の蓋はしっかりと閉じられている。けれど間違いなく精霊は内部にいる。それは確定されたことで、箱を開けない限りその確定が覆ることはない。もちろん私は決して箱を開けたりはしない。箱の中に精霊がいる限り、私は心地良い。それを自ら覆すことなんてしようとは思わない。箱の中の精霊は、やわらかな招待状だ。いずれは箱の蓋を開いて、その招待状を取り出さなければいけない。箱を開ければ精霊は消えるかもしれない。招待状は消えることはないけれど、硬く萎びてしま...
pale asymmetry | 2025.03.18 Tue 14:41
JUGEMテーマ:戯言 遠方から友が帰還した。変わらない雰囲気を纏って、誰彼ともなくじゃれ合っている。「この国は相変わらず寒いね」などと笑顔で愚痴る。土産の団子は大量で、今日それを食べることを少女は躊躇する。「でも私には明日はないの」と少し顔を陰らせたりする。だから僕はハサミを入れて、皆にその団子を振る舞った。「明日のことを考えるのはクソだよ」などと嘯きながら。帰還した友はそれに頷き、鷲掴みした団子を口に運ぶ。咀嚼しながら「確かにクソだな」なんてくぐもった声を零す。僕らの会話に耳...
pale asymmetry | 2025.03.17 Mon 19:01
JUGEMテーマ:戯言 壁の眼を見つけたとき、すぐにそれは私自身の眼なのだと確信した。けれど私の顔には二つの眼が二つともついている。だから壁の眼は私の右目でも左目でもない。とするとこの壁の眼は第三の眼だということになるだろう。きっと生まれる前には持っていて、生まれ出るときに失ってしまった眼なのだろう。胎内にいるときには、私はその眼を抱きかかえていたのかもしれない。あるいはしゃぶっていたのかもしれない。あるいは、心臓の内部に匿っていたかもしれない。つまり私は壁の眼をかつては庇護して...
pale asymmetry | 2025.03.14 Fri 18:33
JUGEMテーマ:戯言 こういう日もあるのだな、と素朴に思った。何の意味もない日。名前のない日。いや、そういう日は今までに数え切れないくらいに経験している。そうではなくて中間の日、みたいな感じ。つまり昨日は意味のある日で、明日もそう。けれど昨日から明日には直接的に繋がることはないから、今日を通過しなければいけない。だから中間の日。使命のない日、宿命を背負っていない日。だからひたすらに凪だったり。それを不自然に感じない日。本当は、こんな日を不自然に感じなければいけないのかもしれない...
pale asymmetry | 2025.03.12 Wed 20:11
JUGEMテーマ:戯言 時間は戻るはずがない。そんなことは承知のこと。だから私は宝石を見つめてぼんやりと時間を喰らっていた。純粋な味を愉しんでいれば、戻らない時間に気を取られることはなかった。微かに抉られたような感触が、胸の奥に残っていたけれど、それはすでに去った痛みの余韻で、放っておけば消える感触だった。だから私は存分に宝石を見つめて、時間を貪っていたのだった。けれど午後になって電子データが私に告げた。『少しだけ、時間を戻しておいたよ』と。ああ、魔法って案外そこら中に転がってい...
pale asymmetry | 2025.03.11 Tue 18:17
JUGEMテーマ:戯言 自動販売機に呼び止められたときに気づくべきだったのかもしれない。扉は決して私のために開くことはないのだと。散乱する花弁を踏みつけながら進むことは出来るけれど、その感触を愉しむほど私は悪趣味ではない。むしろこの場に腰を下ろして、花弁が描いているかもしれないコードを探す方が私の好みに合っている。そこにはどのような地図も隠されていないのかもしれないし、地図という概念さえ秘されてはいないのかもしれない。それでも散乱する無数の花弁の配置に意味を求めている自分気づく。...
pale asymmetry | 2025.03.10 Mon 22:01
JUGEMテーマ:戯言 呼吸を止めなければ明日は必ず来る。そう叫んでいた少女たちのことをふと思い出す。呼吸を止める予定はないので、私の明日も必ず来ることになる。その明日が温かな流れを纏うのか、凍り付いた花たちが散乱するのか、それは解らない。どちらでもないという可能性は極めて低いだろう。だから、明日になれば私はどちらかと対峙することになる。どちらかを希望しているわけではない。どちらでも良いというわけでもない。結局のところどちらも良くて、どちらも手に入れたいと思っているけれど、それは...
pale asymmetry | 2025.03.09 Sun 18:54
JUGEMテーマ:戯言 旅の支度をしている。でも旅が始まるのかどうかはまだ解らない。錆び付いた鍵を磨いている。でもその鍵に合う鍵穴を持つ扉はまだ世界に存在しない。その鍵は、扉に合わせて作られたのではないのだ。けれどその鍵に合わせて扉が作られるわけでもない。鍵は扉を求めているわけではなく、私だけが扉を探している。でも私は扉を求めているのだろうか。そこのところはよく解らない。扉を求めることが、世界との繋がりを強固にするだろうと思える。でも私は世界との繋がりを強固にしたいのだろうか。か...
pale asymmetry | 2025.03.06 Thu 21:24
JUGEMテーマ:戯言 微細な傷が微かに震えるから、今日のところは眠りに落ちるしかない。毛布に包まって、夢を遠ざけて、ただ呼吸のための呼吸を繰り返すしかないのだ。基底を感じさせるリズムを繰り返す呼吸が構築し始めたら、少しばかりは体温も上がるはず。熱を失いすぎているような気がする。右にも左にも景色が広がっているのに、後方ばかりが気になる。それはさっき通ってきたばかりの風景のはずなのに、無数の見落としがあるように思えてしまうのだ。いや見落としたのではなく、私が通過した直後に新しい事象...
pale asymmetry | 2025.03.04 Tue 19:50
JUGEMテーマ:戯言 場の雰囲気がギザギザに尖っていたのは、接続が不十分であったり、そもそも接続が存在しなかったりしたというわけではなく、その逆で、過剰な接続が構築されている性ではないかと、私には思えた。その接続があまりにも過剰だったせいで、それぞれのコミュニケーションが完璧に調わければいけないと、その場にいる誰もが思ってしまったのではないだろうか。もちろんそんな完璧に同調するコミュニケーションなどあるわけがない。皆それを十分に理解していたはずなのに、ついついそういうある種の幻...
pale asymmetry | 2025.03.02 Sun 20:15
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