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JUGEMテーマ:戯言 アラベスクの紋様が、私の心臓から滲み出す。これは昨日の水彩の熱のせいだ。きっとあの熱が、私の心臓を裏返してしまったのだろう。そのせいで私の時間はすっかり停滞している。あるいは私を取り囲む世界も、奇妙に凝固してしまっているかもしれない。だから今日の空は計略を隠しているように見えるのだろうか。 とにかく呼吸を調えなければ。鼓動はもはやしっちゃかめっちゃかだから、せめて呼吸だけでも世界との整合性を保たなければいけないだろう。それが凝固してしまった世界でも。不...
pale asymmetry | 2023.08.27 Sun 09:30
JUGEMテーマ:戯言 水彩の熱が、私の筋肉を震わせる。水彩の熱が、私の骨を軋ませる。水彩の熱が、私の内臓を揺さぶる。水彩の熱が私の芯を解き放つ。滲んだ無数の色が私の螺旋に絡みつき、私を世界に溶かそうとする。世界の裾に、世界の袖に、世界の襟元に。あがなっても無駄なこと。私の存在は世界という法則の末端とリンクしているのだから。 夢を見たような気がする。滑空している夢だったような気がする。あるいは私は静止していて、滑空していたのは取り囲む風景の方だっただろうか。その加速は先鋭的で...
pale asymmetry | 2023.08.26 Sat 19:43
JUGEMテーマ:戯言 恐れなければいけないとしたらそれは異星人そのものであるはずなのに、皆が恐れているのは異星人の気配だと思えた。それをどんなに恐れてもそこに実体はないのだから、具体的にどんな対策をすることも出来はしないだろう。それなのに執拗に恐れ、不必要に後ずさりし、疑心暗鬼に陥るなんて愚かだと言わざるを得ない。 私たちは繋がり合うことを必要とする生命体なのだから、疑うことにより分断されてしまえば脆く崩れるほかはない。本当にあっけなく塵となって風に舞うことになるだろう。そ...
pale asymmetry | 2023.08.25 Fri 20:59
JUGEMテーマ:戯言 私は旅をしていて、その途中で何の気なしに立ち寄った。入館料は無料。ただし、退館時に切なさを少しだけ奪われるのだという。そういう説明に胡散臭さを感じなかったのかというと、まあ少なからず感じはした。けれどそれでも魅力を感じたのだ。螺旋博物館という奇妙な郷愁を誘う名称に。 館内は虹の七色に満ちていた。そういう照明だったのだ。けれど見回しても光源が見当たらない。照明設備がないのに館内の空気が七色に色づいている。まるで空気そのものが発光しているかのように。 「...
pale asymmetry | 2023.08.24 Thu 19:41
JUGEMテーマ:戯言 風のない空を見上げて探す。自分が探したいものがなんなのかを。空は銀色を従えたブルー。高貴な色だと思えるし、傍若無人な色彩だとも思える。そう感じてしまう私の奥底に、そういうものに繋がる要素が目覚めようとしているのかもしれない。それは忌むべき事だろうか。でもそれを抑えつけてしまえば、大事な事象を見失ってしまうと思えてならない。 旅立ってしまった友達のことを考える。その友達の旅立ちを嘲笑った人のことを考える。友達は順調に旅を続けているだろうか。嘲笑って人が嫉...
pale asymmetry | 2023.08.23 Wed 19:14
JUGEMテーマ:戯言 私は蝶だった。人並みが折り重なる駅のホームをゆらゆらと漂っていた。ホームにさす光は鋭く、でも空気は陰の隠ったざらつきに満ちていて、午後の遅くなのだろうなと思った。多くの人が声を荒げていた。どうやら電車が遅延しているようだ。何が原因なのかは解らないが、険悪な雰囲気がホームのあちらこちらで波打っていた。 人々の頭のすぐ上を漂っていると、いきなり誰かの腕が伸びてきて私は握りつぶされた。一瞬の闇、けれど次の瞬間には私はホームに立つ人間の一人になっていた。長身で...
pale asymmetry | 2023.08.22 Tue 21:12
JUGEMテーマ:戯言 私が犯した罪は、うねりを起こさなかったことだ。起伏をしっかりと捉えていたにもかかわらず、そこに流れを這わさなかったことだ。走り出すはずだった事象を阻害して、表面的な凪だけを優先してしまったことだ。結果として暗黒が滲み出したとしても、私にはそれをどうすることも出来ない。どうすることも出来ないからこそ、それは私の罪なのだ。 取り敢えず眠る。鋭すぎる日差しが私の体力を奪っていたから。エアコンの効いた部屋で、毛布に包まって眠る。夢は即座に噛み砕いて、泥に沈んで...
pale asymmetry | 2023.08.21 Mon 20:37
JUGEMテーマ:戯言 青空を見上げながらシャワーを浴びれば、私の表層に纏わり付く濁りを洗い流せるのではないかと思った。それで、海を見下ろす国道沿いのパーキングで、ポータブルシャワーを浴びてみる。髪も、水着の全身もすっかり濡らしきってから、どうも私の表層はそんなに濁っていないようだと気づく。ではどうして濁っているのではなどと思ってしまったのだろうか。 一筆書きの天使の白日夢を見る。世界は都合良く揺らいで、その揺らぎは凶悪なほどに強く、私はすっかり魅了されてしまう。その天使が短...
pale asymmetry | 2023.08.18 Fri 21:06
JUGEMテーマ:戯言 ヒツジの代わりにキツネを数える。安らかに眠りたいわけではないから。このまま消えてしまっても良いと思う。溶けてしまえたら良いのにと思う。そうならないことは十分に承知しているけれど。痛みを和らげるためにキツネを数えてみるけれど、頭の中のキツネはにへらにへらと笑うばかりで、一向に痛みを和らげてはくれない。裏切られたような気分になる。裏切っているのは私の方なのに。 あなたの手を離してしまったから、こんな風になってしまったのだろうか。いっそのこと気の病に倒れてし...
pale asymmetry | 2023.08.17 Thu 21:40
JUGEMテーマ:戯言 私は別荘に向かって歩いていた。街は多層構造のようで、長閑な田園風景の上に複雑に入り組んだ高架の道路が縦横無尽に走っていた。ちぐはぐな風景だけど、とくに違和感を感じることなく私は歩いていた。道は上り坂で、そろそろ別荘が近づいた頃に上の方から知り合いが歩いてくる。よく見知った人のはずなのに、顔が解らなかった。 「久しぶりですね」 私が手を上げると、相手も手を上げる。 「本当に。こんな所で会うなんて」 相手は嬉しそうに微笑んでいる。顔は解らないままだ...
pale asymmetry | 2023.08.15 Tue 21:14
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