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JUGEMテーマ:戯言 強い風に煽られて、蝶が空に消える。きっと蝶は空に喰われてしまったのだろう。あるいは空のマテリアルである純粋な青に喰われてしまったのかもしれない。どこかに綻びがあるかもしれないと空を見回す。眩しすぎて目眩がした。これは綺麗な目眩だ。私の芯を揺さぶる目眩だから。どうしたって汚れていく私の芯を、細かく震わせて祓ってくれる目眩だと思えるから。 この空のように蝶をはめば、どんな味がするだろうか。ひたすらに甘い渦巻き星雲の味がするだろうか。どうしようもなく苦い太陽...
pale asymmetry | 2023.07.30 Sun 21:27
JUGEMテーマ:戯言 小さなうねりが気になるのは、私の悪いところだと思う。周囲は幸せで満ちているのに、その端っこにある微かなひびが気になってしまう。そこからあるとき致命的な決壊が起こるのではないかとか想像してしまうのだ。そんなことを考えても無駄で、ただ時間を浪費しているだけなのに、それを解っていても止められない。 久しぶりにスッキリと晴れた午後に、フクギ並木のトンネルを歩く。木々が遮る陽光は、散けたパズルのピースのように地面に浮かんでいる。いくつかを避け、いくつかを踏み潰す...
pale asymmetry | 2023.07.29 Sat 19:51
JUGEMテーマ:戯言 嵐はまだ遠いのに、雨は少しひんやりしている。ではこの雨は興ざめているのだろうか。真夏の慌ただしさに飽きてしまったのかもしれない。まあ、飽きているのは私の方だろう。人いきれを嫌って、隠っているくらいだから。だから嵐が気になるのだ。テレヴィジョンを見つめることもないから、嵐くらいしか世間の動きを知らない。 どうせ剣呑な事象に満ちているだろうから、テレヴィジョンを灯そうとも思わない。世界の全てから目を背けたいわけではないけれど、見つめたいものだけを見つめて生...
pale asymmetry | 2023.07.27 Thu 18:54
JUGEMテーマ:戯言 おしゃべりなイタチたちは、突然降り出した雨にも構わず話し続けている。雨宿りも必要ないみたいだ。私は軒先に逃げ込み、湿っていく地面を眺めながら、イタチたちの言葉を拾い上げたりしている。イタチたちは彼らの日常を斜め上から分析し、それを適当に歪めて笑い合っている。少し空虚な笑いだなと思えた。リズムが私とずれているからだろうか。 私とイタチたちとのリズムは、どちらが正しいのだろうか。あるいはどちらも正しかったり、どちらも間違っていたりするのだろうか。イタチたち...
pale asymmetry | 2023.07.25 Tue 21:46
JUGEMテーマ:戯言 逆さまの風景を弄んでみる。全ては結構ぎりぎりだ。それでも遊んでみたくなる。許された時間には限りがあるのに。自分を許すことから始めなければいけないらしい。許される私はどこにいるのだろう。まずはその辺りから探求しなければいけないのだろうか。肩の力を抜いて、呼吸は控えめにして。 とにかく暑い空気を、ただ闇雲に掻き混ぜてみる。意味がないように見えるけれど、効果が現れるのは千年後だろう。そのときに私はもういないけれど、私ではない誰かがそれを感じ取るだろう。そして...
pale asymmetry | 2023.07.24 Mon 21:08
JUGEMテーマ:戯言 夜になって思い返せば、彼は私を攻撃していたのかもしれない。昼間の記憶の細部を紐解けば、そうだったと思える要素が幾つもあるような気がした。ただ私は傷つくことがなかったので、そうであったとしても全く気づくことが出来なかった。そしてそもそも彼は私にとって取るに足らない存在だったので、興味が希薄すぎたのだ。 彼の方は傷ついただろうか。私が鈍感すぎて苛立っただろうか。あるいは私が彼に怯えて、反撃できなかったと都合良く思ったかもしれない。平静な顔を装うことに必死で...
pale asymmetry | 2023.07.22 Sat 21:07
JUGEMテーマ:戯言 あなたが置いていった残り香は、不可思議に波打ち私を揺する。それは果実のような匂いだったけれど、私が見知った果実のどれとも違っていた。この世の果てを感じさせる匂いだった。来世の終焉を感じさせる匂いだった。太古の黎明を感じさせる匂いでもあった。つまり私はただただ惑わされていた。 夜の裾と朝の襟が擦れ合う時間に、あなたは静かにしとねから立ち上がった。私の背中を見つめ、長い息を吐き、賢者の予言のようにぽつりと言った。 「souvenir」 私はあなたをぼんやりと...
pale asymmetry | 2023.07.21 Fri 21:21
JUGEMテーマ:戯言 あなたは水なのかと問われれば、否定するしかない。私は水に溶けることは出来ず、水を受け入れることも出来ない。水の内部に自身を織り込むことも出来ないし、私の内部に水を張り巡らせることも出来ない。では私と水は相容れない関係なのかと言えば、決してそうではない。私は水の中で、藻掻くことなく荷重を移動させることが出来るのだから。 大切なことは重心の位置を制御することと、そこから合理的に荷重を移動させることだと思う。つまり絶対的な力など必要ないのだ。だからそういうも...
pale asymmetry | 2023.07.20 Thu 21:22
JUGEMテーマ:戯言 すれ違った少年たちは笑っていた。でもそれは凶悪な笑顔だった。何に対する凶悪さなのかは重要だ。きっと世界に対する凶悪さなのだろう。それならばその笑顔は綺麗だと思えた。私もその笑顔を纏いたいと思った。それは無理なことだと解っていたけれど。私は少年たちのように世界と正対していないから。そういう時代はとっくに過ぎ去っていたから。 いつの間にか、灰色の狼が私の傍らにいる。孤高の狼であるはずなのに、私のふくらはぎにすり寄ってくる。甘えているわけではなく、身体から滲...
pale asymmetry | 2023.07.16 Sun 21:07
JUGEMテーマ:戯言 起こるべくして起こったことの理由を私は知っている。それはそうだ。起こるべくして起こったことなのだから。けれどその理由の根は深い。深すぎるのであの人たちは目を向けようとしない。そこに目を向けることに労力を使うくらいなら、もっと浅い理由に頷くことで事を前に進めたいのだ、たぶん。 右を向けと言われたら、思わず左を向いてしまう。膝をつけと言われたら背伸びしてしまい、悲しめと言われたら笑ってしまう。それは私が天邪鬼だからではない。単に阿呆なだけだなのだ。でも阿呆...
pale asymmetry | 2023.07.15 Sat 21:16
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