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JUGEMテーマ:戯言 箱を閉じたければ、まずは開かなければいけない。箱を開きたければ、まず閉じなければいけない。閉じられた箱を閉じることは出来ないし、開かれた箱を開くことも出来ない。当たり前のことだ。閉じられた箱と開かれた箱が重なって存在していたら? その箱を開くことと閉じることを同時に出来るのだろうか。それとも全てが打ち消されて、全ての行為が対消滅してしまうのだろか。そんな箱は存在し得ないからと安心なんて出来ない。この世界に起こりえないことなど何もない。どんな事象も起こりえて...
pale asymmetry | 2021.12.24 Fri 21:59
JUGEMテーマ:戯言 「取り急ぎ、旗を立てろ」 誰かが私に言う。命令だったかもしれない。懇願だったかもしれない。求愛だったかもしれない。 「その旗を振り乱せ」 誰かが私に言う。それは命令ではなかった。懇願でもなかった。求愛の可能性は捨てきれない。 「旅をする旗は炎になびくものだ」 誰かが私に叫ぶ。私の心が旅に傾いていることを知っているのだ。それなのに炎という言葉を用いるのは、私の旅を肯定していないことの表れだろう。 「風は吹いていない。それどころか、空気が蹲って...
pale asymmetry | 2021.12.21 Tue 22:12
JUGEMテーマ:戯言 底のない世界には、闇は似合わない。だからそこには光が満ちているのだろう。それが見せかけの安穏であったとしても、そこに安穏の光が漂っていることが傷を癒すためには必要なのだろうと思う。綺麗な闇は、確かに進むための原動力になるかもしれない。それが四肢のネジを巻くという意味で。その四肢は私のそれであり、またあなたのそれであり、あるいは誰かのそれであり、そしてこの世界を外側から観測している高次の者のそれなのだ。 そういうわけで、私はシーラカンスを抱く。優しく抱く...
pale asymmetry | 2021.12.20 Mon 19:37
JUGEMテーマ:戯言 私には解らない。彼女は月と踊ったのだろうか。あの夜の冷たい月と。遠い月と。昏い月と。彼女が何を見て、何に誘われて、何と共に乱れたいと思ったのか、その真相に辿り着くことなど誰にも出来ないだろう。私にだって出来ないし、はなからそれに挑もうとも思わない。解らないままの命題は、解らないままに最適化するのが行儀の良い行為だと教えられたし、それに異論はない。想いを織り込み、その化学反応を感じることは出来るけれど、それを言語化することは不可能だ。絵にすることだって、音楽...
pale asymmetry | 2021.12.19 Sun 21:05
JUGEMテーマ:戯言 白と灰色が混ざり合った雲が空を支配していたけれど、隙間から見える僅かな青は、何だか高貴な青だった。でもそれは本当は青じゃない。青だと思っている私がいるだけで、見上げたそこに青があるわけじゃないんだ。知ってる。よく知ってる。青は私の頭の中にしかない。だから白だって灰色だって、そんな雲だって本当はないんだ。全部が、紐解かれたイメージに過ぎないんだ。もちろんそう感じたからといって、青がなくなるわけじゃない。私が感じている青はどこにも去りはしない。それはずっとそこ...
pale asymmetry | 2021.12.17 Fri 21:01
JUGEMテーマ:戯言 壁にへばりついているだけならば、何の意味もない。意味が必要なのかと自分に問うてみる。必要だよ。決まってるよ。それがないのならば、私は微睡んでいるのと同じじゃないか。微睡みは甘く、心地よく、恍惚に溢れ、浸れるのなら永遠にそうしていたいけれど、やっぱり私は意味を求めてしまうのだ。 私の螺旋がそれを求めているのだ。 意味がなければ、螺旋が成立しないと、他ならぬ螺旋が私に告げるのだ。 螺旋が解体されれば、お前は色彩に飲み込まれてしまうのだと。 だか...
pale asymmetry | 2021.12.14 Tue 22:01
JUGEMテーマ:戯言 同じ言語で対話しているようで、実際にはそうではないことが多すぎる。バベルのあと確かに言語は乱され、多くの地域に分断されてしまったけれど、いやそんなレベルではない。今や個のレベルでそれぞれが独自の言語を有しているため、エントロピーは増大していく一方だ。当たり前のことだけど。その上一見似かよった言語に思えてしまうので、ますます混乱してしまう。対話は成立しているように思えてしまうのだ。客観視したとしても。 騙されてはいけない。対話なんて微塵も成立していない。...
pale asymmetry | 2021.12.10 Fri 21:13
JUGEMテーマ:戯言 縁取ることは簡単だけど、そんな必要があるのだろうか。そこにはすでに距離があって、渡れない河があって、獣のような流れがあって、わざわざ二つの岸を別の色に塗り分ける理由が見当たらないのだ。私には。それでもこの世界にはそういう状況でも徹底的に塗り分けたがる人がいるようで、昨日までは同じ色だったそれらが、今日には全く異なる色をそれぞれに纏っていたりする。 怒りはなく、不快感もなく、けれど目が潤んだりする。 二つの色がかけ離れていても、あるいは似通っていても...
pale asymmetry | 2021.12.07 Tue 21:50
JUGEMテーマ:戯言 しゃにむに駆け回ろうという気持ちはあるけど、そんな日々ばかり過ごすことなんてできないよ。そんなにエネルギーが有り余っているわけではないし、そもそも私は怠け者なんだ。でも何もかも準備は整っていて、もうダッシュするしかない、というかいつだってダッシュ出来る状態なのに不可思議な眠気が私を躊躇させてしまう。それは空腹に似た眠気で、ただ温もりを求めてしまう眠気。本当は過剰に覚醒しているはずなのに。 『サ』の音と『シュ』の音が続くと、強く風が吹き抜けているような気...
pale asymmetry | 2021.12.02 Thu 21:04
JUGEMテーマ:戯言 私の肩甲骨は、あなたのそれのように綺麗かしら。私はそんなことを考えながら、あなたの肩甲骨を握る。 「痛くはないわ」 あなたは笑う。闇の夜を星が横切る。それは流星ではなくて、解けた星の余韻に過ぎない。そこには実態はなく、それは過去が私たちの目を誤魔化しているだけだ。けれどどんなにそれが解っていても、私たちは惑わされてしまう。何度でも。 「私は嘘が好きよ」 ただあなたに甘えたくて私はそう囁き、あなたの肩甲骨を千切る。鮮血は吹き上がることなく、それは...
pale asymmetry | 2021.12.01 Wed 21:36
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