[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]

JUGEMテーマ:戯言 見知らぬ都市で目を覚ます。光の色が違うことに戸惑う。夜の間に辿り着いたので、陽光に照らされた都市の方も私に戸惑っているようだ。窓を開ける。空気の熱が違う。気温と言うより、そのマテリアルが違うのだろう。思い切り息を吸い込んでもすんなりと入ってこない感じ。私の身体が、その細胞が、まだこの都市に馴染んでいないのだ。 心の底に眠気がまだ積もっていて、これを取り除くことが出来ない。だから私は立ち尽くしながら彷徨っている。覚醒しながら熱にうなされているようだ。誰彼...
pale asymmetry | 2023.06.27 Tue 21:21
JUGEMテーマ:戯言 鳥の声だったかもしれない。神様の呟きだったかもしれない。それとも透明なダイヤルが一メモリ回転した音だったかも。そのどれかで、あるいは全部で私は目覚めた。心がどうしようもなくサワサワしたから、ベランダに飛び出す。早朝の街は銀色の光に満ちていた。尖っていて涼しい光。黎明の振る舞いで、踊るように小走りする光。そんな光が街路を煌めかせていた。 「どうしても、ここから始めたかったんだ」 囁き声。私の足下から。ベランダの片隅で、小さな銀色の玉が震えていた。 「...
pale asymmetry | 2023.06.26 Mon 20:53
JUGEMテーマ:戯言 重い眠りに沈む。薬のせいだ。宇宙の果てに転がっていくような高揚とブラックホールに落ちてしまったような失墜感。眠りの底は見えない。抱えているのは私の身体だけ。流れるものは何もない。さりとて闇ばかりというわけでもない。光は纏わり付いてくるけれど、その熱を感じることは出来ない。私自身の熱さえ曖昧だ。そして曖昧なまま沈んでいく。 疲れ果てているのかもしれない。でもよく解らない。そういうことが記述された地図があれば良いのに。私は彷徨うしかない。いや彷徨うと言うよ...
pale asymmetry | 2023.06.25 Sun 21:35
JUGEMテーマ:戯言 小さな欠片を隠す。それを完璧にするために別の小さな欠片を顕わにする。本当に隠したいものがあるならば、デコイが必要だ。それは私が学んだこと。デコイは半分だけ隠しておくこと。するとそれを見つけた者が満足するのだ。自分が優位に立っていると誤解してくれるから、隠した欠片が暴かれることはない。 どうして誰もが優位性を気にするのか。そういうものは幻でしかない。自身が手にしている視界が世界の全てだなんて、どうして信じられるのだろう。世界はそんなに狭くない。世界はそん...
pale asymmetry | 2023.06.24 Sat 20:51
JUGEMテーマ:戯言 川の流れがどこに向かっているのか、私は知りたいのだろうか。自分に問い掛けてみても答えは見当たらない。川が流れ着く場所が楽園であろうと戦場であろうと、私はその川に飛び込み流れに身を任そうと考えている。それは確かなことで、別の選択肢はない。その川がとても濁っていて、不穏な色を放っていても、私はその速い流れに寄り添いたいと思っているのだ。 その流れは果てしなく、じつはどこにも辿り着けないのかもしれない。私はただ流れに翻弄されて、水を飲み、苦しさに怯え、為す術...
pale asymmetry | 2023.06.22 Thu 18:58
JUGEMテーマ:戯言 夏至の午後は長すぎる。時間を持て余して、私はアンテナを磨く。一瞬の陰りに不安になる。情動をコントロールし切れていないのだ。南風が私に汗をなすりつける。私は夏の袖を掴んでいるだろうか。掴んでいたとしても、その袖の中には腕はないかもしれない。どんなに強く袖を引いても、全ては擦り抜けていくだけだろう。 鋭すぎる陽光を浴びてアンテナは熱い。私の指先を痺れさせ、重要な何かを奪われているような気分になる。それはきっと夏を過ごすために欠かせない何かで、だから私はこの...
pale asymmetry | 2023.06.21 Wed 21:46
JUGEMテーマ:戯言 仄暗い流れが私を揺さぶる。油断すると私はあっけなく転がされる。厄介なのはその転がりが心地良いことだ。けれどそれに翻弄され続ければ、やがて私は自分を見失うだろう。二つの音を私は見つめる。それは聞き取るべき音ではないからだ。二つの音が一つのコードを生み出すために、私は幻想に浸るしかない。 心の何処かで雨を求めていることに、私は薄々気づいている。けれどそれが何に起因する欲求なのかが解らないから、戸惑うしかない。これは嫉妬だろうか。あるいは諦めだろうか、それと...
pale asymmetry | 2023.06.19 Mon 22:10
JUGEMテーマ:戯言 「まだ何も終わってはいないと思っているのでしょう?」 幼い私がそう言う。雨上がりの空は少し憂鬱なブルーグレイで、それは約束の地を隠す色彩に見えた。 「何もかもを欲しいと思っているのでしょう?」 少女の私が、私に問う。聡明な眼差しが私を貫く。高いビルディングの屋上庭園で、私はベンチに腰掛けている。空気はたっぷりと水分を含んでいて、油断をすると溺れてしまいそうだ。 「きっとずっと、あなたは欲張りなままね」 隣に腰掛けていた小さな私が跳ねるように立...
pale asymmetry | 2023.06.18 Sun 21:05
JUGEMテーマ:戯言 白いカイトが流されていく。川の流れは速く、川原を走る私はカイトに追いつくことが出来ない。遠ざかっていくカイトに手を伸ばす。掴むことが出来るのは透明な粒子だけだ。それは想いに似ている。白いカイトが銀河に向かって伸びやかに躍動していたときの、それを見つめる私の想いとよく似ている。 もちろん透明だから、その粒子を私の手の中に保存することは出来ない。零れ落ちたと感じることさえ出来ない。そんなものは最初からなかったのかもしれない。それとも掴んだ瞬間に失ってしまっ...
pale asymmetry | 2023.06.17 Sat 19:54
JUGEMテーマ:戯言 濡れた椅子に腰を下ろせば、私自身も濡れてしまう。当たり前のことだ。でもその椅子に腰掛けることで見えてくる風景があり、その風景から学ぶ事象があるのなら、私は濡れなければいけないだろう。雨が降り出して、椅子と共に私自身もずぶ濡れになってしまうとしても、私はそこに留まり続けるだろう。 温い雨が私に問い掛ける。「どの方向に進めば良いと思う?」と。もちろん私には解らない。道は全方位に延びていて、そのどれも私を拒んではいない。好きなタイミングで好きな方向に私は走り...
pale asymmetry | 2023.06.16 Fri 21:41
全1000件中 591 - 600 件表示 (60/100 ページ)