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第4話 決意 私たちは、城の奥にある凄く静かな場所にある、一つの扉の前まで来た。「ここがヴァーン様の部屋だ。この国唯一の預言者様だから、失礼のないように」「はい」 私のルークさんの説明で、何となくヴァーンという預言者さんが、とても偉くて凄い人だと分かった。「ヴァーン様、失礼します。ルークです。異世界の少女を連れて参りました」 ルークさんは、扉を何度か叩くと、そう言った。「ルークですか。さぁ、どうぞお入りなさい」 中に入るであろうヴァーン様の声が聞こえてき...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:20
私が周りを見るのに夢中になっていると、ルークさんが私の襟を掴んでそう言った。「わっ分かりました!」 人さらいなんかにさらわれたら、それでも知らない世界だっていうのに、私生きてけないよ! 私は、必死にルークさんの背中を追った。 宝石や、きらきらと光る見たこともない金属で出来た貴金属が壁に飾られ、金の王座の後ろには王様と思われるおじさんの肖像画が飾られている部屋に、私はルークさんといた。 どうやら、王様が私に会ってくれるらしい。 ルークさんと私は、王座に続く...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:18
第3話 異世界ベール 「……ここどこ?」 私は、呆然としていた。 果てしなく広がる野原、澄み切った空、見たこともない知らない生き物が歩き回る、知らない場所に私は座り込んでいた。 確か私は、本の光に包まれて……そこまでは覚えてる。でも、そこからの記憶がない。 いつの間にか、この場所に倒れていた。 そして、手の中にはあの「アルキオン」とかいう本がいつの間にはあった。「なんなのよ、この本?」「我はアルキ...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:17
私は、その箱を見て首を傾げた。 千両箱みたいな箱なら何となく頷けたが、その箱は、西洋作りのちょっと不思議な飾りのついたものだった。 でも私は、古い歴史ある家だったせいもあって、こんな物があっても不思議じゃないかと、どこか納得した。「……くっ! なんだ、この箱は!? 結界が張ってある!」 えっ、何今の? 私は、箱の周りに何もないのに、ルークさんの手が勢いよく弾かれるのを見て、目を見開いた。 ――っと、その時だった。 私の頭の中にキーンっという金属のような音が響くと、...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:14
第2話 魔導書 アルキオン ルークさんの話は、まるで小説や絵本の中のような不思議な話だった。 ルークさんの話によると、彼は今私のいる世界とは別の異世界ベールというところにいたらしい。 ベールにはいろいろな国があるらしいけど、その中の「オルディアル王国」という国出身で、騎士団で王族を守るお仕事をしていたらしい。 ある日、カールさんは預言者のおじいさんに呼び出され予言を聞いたらしい。 近い内に過去に封印され...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:13
私がぽけぇっと女の人を見ていると、ルークさんがいきなりその場から飛びのき、腰に下げてあった剣を抜いた!「でたな魔女めっ!」「やだわぁ、ルークちゃんそんなに殺気だっちゃって。せっかく異世界に連れてきてあげたのに」 魔女と呼ばれた女の人は、わざとらしく両手を上げため息をついた。「異世界だと!? どーゆうことだ!」「ふふっ。貴方にはこの世界で大切な何かを探して貰わないといけないの。だから、そこのカワイイ子と仲良く探してねん」 魔女さんは、投げキッスをすると空へと登っていく。「待てっ! 大切な何か...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:12
迷いの森の騎士さま 第1話 出会い 田んぼがほとんどの土地を占め、その間にちょこちょこ民家が立ち並ぶ……そう他人に田舎と呼ばれる地域に私の家はある。 そんな田舎から、1時間もかけてちょっと都会の高校へ通う私。 さすがに1時間もかかるから、今日は近道をしようと森の中を通ったのが間違いだった。「ちょっちょっと来ないでよ……」「がぁ……」 私の目の前には、よだれを垂らしながら、牙をむき出しにしてこちらに近づいて来る熊。そして...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:08
「なるほど……貴方もですか」 ガゼルは、静かに両方の腰にある二つの剣を抜いた。「おー、怖い怖い。リース、相手してやれよ?」 オルグが、後ろを振り返って言うと、背後から深い緑のローブを被った男が飛び出ていた。 そのリースと呼ばれた緑のローブの男は勢いをつけ、長く大きな剣でガゼルに斬りかかってきた! ガゼルは、その重い攻撃をどうにか片手の剣で防ぐと、もう片方の剣で斬りつける! だが、リースはそれを交わし、間合いを取った。「なかなかやるな……」 リースは、小さな声で呟くと、またガゼルに斬りか...
イルシオン | 2013.05.23 Thu 10:10
第五話 謎の二人組み レディス王国の王都は、クウォード達の住んでいる大陸から海を挟んで向こう側にあった。 そのため、クウォード達の住んでいる大陸に住む者たちは、王都に向かうためにわざわざ船に乗らないといけなかった。 クウォード達は洞窟を抜け、その日の内に港町に近くまで来ていた。「あそこがニネミアの港町だよ」 リネスは、指を指しながら言った。「でもさ、何かえらく近くなかったか?」 アルは首を傾げた。 彼はいつもこの道を通ってガゼル...
イルシオン | 2013.05.23 Thu 10:09
ティルも、クウォードの横に立ち、不思議そうに球体を見上げた。「おいおい、お前ら! 自分の疑問をぶつける前に、リネスに自己紹介しろよ……」 アルは、ため息を吐きながら続けた。「こっちの青い髪のやつがクウォード。一応、俺の兄貴みたいな存在。こっちの猫みたいなのはティル。クウォードの使い魔だ」 アルは、身振り手びりでリネスに紹介した。「そうだったんだ。よろしくね」 リネスは、にっこり笑う。 そして……。「やだ〜。かわいいね、ティルちゃん」 リネスは顔をデレデレにニヤけさせながら、ティルを撫で回し...
イルシオン | 2013.05.23 Thu 10:07
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