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第6話 新たな誓い 窓のカーテンの隙間から、太陽の光がこぼれ、私はその眩しさに目を覚ました。「ん……」 私は背伸びをすると、ベットの上から辺りを見渡した。「そっか、旅に出たんだっけ私たち……」 私とルークさんは、昨夜の内に隣の村であるブリス村まで着き、宿に泊った。 最初、宿のおじさんが変な気を利かせて相部屋にしようとしたけど、ルークが真っ赤な顔をして別々にするよう怒ったため、とりあえず私たちは別々の部屋に泊ることができた。「……なんだか、まだ眠い...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:27
私は、ルークさんにかわいいと言われて、全身の体温が上がるのが分かった。顔が赤くなるのが分かった私は、急いで下を向いた。「どうした、はづき?」「なっなんでもないです!」 私は慌てて、ルークさんに背を向けた。 ルークさんは、サラッとかわいいとか言ったくせに、何で私が恥ずかしがっているかが、分かっていない感じだった。「とりあえず、椅子に座れ。立ったままだと辛いだろう?」 ルークさんは、私の手を引き、ふかふかのいかにも高級そうな椅子に座らせてくれた。 ルークさんは、さっきまでいた机の椅子に腰掛...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:26
「ありがとうございます」 私は、ルークさんの優しさが嬉しくて、にっこり笑った。「いや、このぐらいいいんだ。心の準備もあるだろう? 俺は騎士団の館にいるから、準備ができたら侍女に連れてきてもらうといい」 ルークさんは、それだけいうとさっさと、私の前から逃げるように歩き去った。 少し、顔が赤かったのは気のせいかな?「とりあえず、私は準備をしよう!」 私は、部屋の扉を閉め、旅の準備に取りかかった。 汗臭い室内、大勢の男の人の視線を集めながら、私はお手伝いさん――いや侍女...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:24
第5話 夢と旅立ち 暗い暗い森の中。 私の目の前には、古めかしい本、剣、盾、ティアラ、指輪が置いてあった。「私――ちから……いんする。アル――たのむ……」 私が、私の意志とは関係なく何かを言う。でも、それが何かはうまく聞き取れない。 私が何かを言い終わると、本、剣、盾、ティアラ、指輪は、それぞれ光を放ち始め、一瞬強く光ると、散らばるように夜空に飛んでいった。 私はそれを、じっと見送るように見ていた。 アレは何だったんだろう? そう、私が考えていると、急...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:23
「えっえぇ。そうですね。では、俺は用事があるのでこれで失礼します!」 ルークさんは、少し顔を赤くして、ぎくしゃくしながら、部屋を凄い速さで出て行った。「ほぉっほぉっほぉっ。ルークも相変わらず、照られ屋さんですね」 部屋に残された私は、ヴァーン様と顔を見合わせて笑った。 つづく。。。 JUGEMテーマ:ファンタジー小説
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:22
「闇はびこる時、魔導の姫現われ、五つの力を使いて、世界に光をもたらす……こちらの世界での伝説です。この伝説に出てくる姫こそ、はづき貴方なのです」 突然のヴァーン様の告白に、私は戸惑って出てこない声を振り絞った。「でっ……でも、私にはそんな力なんて!」「我の力を扱えるのは姫だけ。そして、闇を滅ぼす力は、我ら五大魔導具にあり。今こそ姫と我らの力で、世界を守る時」 アルキオンはそう言いながら、私の目の前までふわふわと飛んできた。「……いきなり、そのようなことを言われても、納得できませんよね」 ヴァーン様...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:21
第4話 決意 私たちは、城の奥にある凄く静かな場所にある、一つの扉の前まで来た。「ここがヴァーン様の部屋だ。この国唯一の預言者様だから、失礼のないように」「はい」 私のルークさんの説明で、何となくヴァーンという預言者さんが、とても偉くて凄い人だと分かった。「ヴァーン様、失礼します。ルークです。異世界の少女を連れて参りました」 ルークさんは、扉を何度か叩くと、そう言った。「ルークですか。さぁ、どうぞお入りなさい」 中に入るであろうヴァーン様の声が聞こえてき...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:20
私が周りを見るのに夢中になっていると、ルークさんが私の襟を掴んでそう言った。「わっ分かりました!」 人さらいなんかにさらわれたら、それでも知らない世界だっていうのに、私生きてけないよ! 私は、必死にルークさんの背中を追った。 宝石や、きらきらと光る見たこともない金属で出来た貴金属が壁に飾られ、金の王座の後ろには王様と思われるおじさんの肖像画が飾られている部屋に、私はルークさんといた。 どうやら、王様が私に会ってくれるらしい。 ルークさんと私は、王座に続く...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:18
第3話 異世界ベール 「……ここどこ?」 私は、呆然としていた。 果てしなく広がる野原、澄み切った空、見たこともない知らない生き物が歩き回る、知らない場所に私は座り込んでいた。 確か私は、本の光に包まれて……そこまでは覚えてる。でも、そこからの記憶がない。 いつの間にか、この場所に倒れていた。 そして、手の中にはあの「アルキオン」とかいう本がいつの間にはあった。「なんなのよ、この本?」「我はアルキ...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:17
私は、その箱を見て首を傾げた。 千両箱みたいな箱なら何となく頷けたが、その箱は、西洋作りのちょっと不思議な飾りのついたものだった。 でも私は、古い歴史ある家だったせいもあって、こんな物があっても不思議じゃないかと、どこか納得した。「……くっ! なんだ、この箱は!? 結界が張ってある!」 えっ、何今の? 私は、箱の周りに何もないのに、ルークさんの手が勢いよく弾かれるのを見て、目を見開いた。 ――っと、その時だった。 私の頭の中にキーンっという金属のような音が響くと、...
イルシオン | 2013.05.26 Sun 20:14
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