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マジカルパン 第三話 いつもの日常のはずが……-7-

 ウィルは、調合師の資格を取るための試験が、並大抵ではないことを噂で知っていたせいか、ルナの話が信じられなかった。「信じてないって顔ね? でも、本当のことよ。この町じゃ有名な話だしね」 ルナは、人差し指を立てながら、自慢げに言った。「そうなのか……人って見かけによらないな」「老後安泰だね、アイリは」「ゲホッ!」 ルナの言葉を聞き、ウィルは咳き込んだ。そして、少し荒れた息を整え、大きなため息を吐いた。「ルナぁ……。お前がそんなこと言ってたら、俺はどーなんだよ?」「ウィルの老後は……もうダメね」「おい...

イルシオン | 2013.05.22 Wed 10:37

マジカルパン 第三話 いつもの日常のはずが……-6-

「あっうん。安心……したよ」 ウィルは、平然と言うアイリに、苦笑を浮かべながら答えた。「あっそろそろ帰らないと! それじゃ、二人ともバイバイ」 アイリは、可愛い笑顔を浮かべながら、二人に手を振り、走っていった。 ウィル達はアイリが帰った後、自分達も荷物が重いから早く帰ろうと、家路についていた。「あー……なぁ、ルナ?」 ふと、ウィルが思い出したように、ルナに話かけた。「んっ、何?」「あのアイリって子さぁ……どっかで見たことあるんだよ?」 ウィルは、思い出そうと、うーんうーんと唸る。「何? アイリを口...

イルシオン | 2013.05.22 Wed 10:36

マジカルパン 第三話 いつもの日常のはずが……-5-

(照れてるわけじゃねーよ!) ウィルが心の中で、そう思いながらむすっと顔をしかめた、次の瞬間だった。「あっでも、遠い従兄妹って話……本当は嘘なんでだよね?」「えぇっ!」 顔をしかめていたウィルも、からかっていたルナも、お互いアイリを見ながら、目を見開き驚いた。きっと、今の二人は、口の中に何か物が入っていたら、間違いなく噴出していただろう。 そんな彼らの反応を見て、アイリは面白そうに小さく笑った。「母さん感づいてたよ? 事情があるみたいだから、深くは聞かなかったって言ってたけどね」「なっ何で分か...

イルシオン | 2013.05.22 Wed 10:34

マジカルパン 第三話 いつもの日常のはずが……-4-

       二 荷物を持った人達の行きかう、ワイズの町の中心部にある大時計広場。 そこでは、多くの露店が大声を張り上げて、客引きをし、その声につられてやってきた客達は、店の前で立ち止まっては、品定めをしていた。 そんな客達の中に、ルナとウィルの姿もあった。「何で俺が荷物持ちなんか……」 ウィルは、小麦粉と書かれた大きめの麻袋を左手で抱え、右手にはくだものや肉や、いろいろなモノが詰め込まれたカゴを持っていた。「私だって持ってるでしょ? つべこべ言わずに歩く!」 ルナは、両手で重そうにミルクの入...

イルシオン | 2013.05.22 Wed 10:30

マジカルパン 第三話 いつもの日常のはずが……-3-

 フェスは自分の胸に片手をあて、誓いを立てるかのように言った。「そっそうですか……」 ルナは、苦笑を浮かべ、「よろしくお願いします」と言った。「それと、ルナさん。今日は僕と……」 フェスが、そこまで言いかけると、ルナが急に「あっ!」と叫んだ。「そろそろ出かけないと!」 ルナは、一回店の奥へ引っ込むと、カゴを持ってまた戻ってきた。「どこか行くのか、ルナ?」 ウィルが、首を傾げながら聞くと、ルナは小さく頷いた。「うん、買い物。ウィルも来るんだよ!」「えっ俺も?」 ウィルは驚き、目を丸くしながら、自分...

イルシオン | 2013.05.22 Wed 10:25

マジカルパン 第三話 いつもの日常のはずが……-2-

 ウィルは、ルナの表情を見て、思わず笑いそうになった。 もちろん、ルナの表情がおかしいからじゃない。あんなに「ルナさんルナさん!」と連呼しているフェスが、彼女本人に嫌がられているのが笑えたのだ。 ルナがそんな嫌そうな表情をしているとも知らず、フェスは俯いたまま、花束を受け取ってもらえるのを待っていた。「ごめんねさい、ライドネルさん。私受け取れないわ」「遠慮なんかしなくて良いんですよ、ルナさん? これは僕の気持ちですから」 ルナは断ったが、フェスは意地でも渡そうと、ルナに花束を押し付ける。「い...

イルシオン | 2013.05.22 Wed 10:23

マジカルパン 第三話 いつもの日常のはずが……-1-

   第三話 いつもの日常のはずが……       一 ウィルが、クラーク家で住み込み、働き始めて数日がたったある日の朝。その日は、パン屋の休業日で、ウィルも久しぶりの、のんびりとした時間を満喫していた。 だが、ウィルがダイニングでのんぶりとコーヒーを飲んでいると、その安らかな時間をぶち壊すかのように、扉が壊れんばかりの激しいノック音が聞こえてきた。「ルナー……って。今洗濯中だっけ?」 ウィルは、洗濯物を一生懸命ほしているルナを邪魔しちゃいけないと、渋々といった感じでお店に向かい、まだ激しくノッ...

イルシオン | 2013.05.22 Wed 10:20

マジカルパン 第二話 日常とパン屋さん-12-

「……そうだね! 精霊使いなんだもん、精霊との絆は大切だよね」 だがルナは、すぐにいつも通りの笑顔で、三人に笑いかけた。「ルナ、良いこと言うな」「でしょ? もっと褒めても良いわよ?」 ウィルが褒めると、ルナは調子に乗ったように、腰に両手をあて、威張って見せた。「調子に乗るなって」 ウィルは、そんなルナをつっこみ、楽しそうに笑った。すると、二人の様子を、ウィルの膝に座って見ていたレンが、何を思ったか、そっと彼の膝からおり、ラックスに近寄った。「ねぇ、ラックス?」「なんだよ?」 自分に耳打ちをして...

イルシオン | 2013.05.21 Tue 13:26

マジカルパン 第二話 日常とパン屋さん-11-

「ふんっ」 それを見ていたラックスは、鼻を鳴らして、ふくれっ面でそっぽを向いた。「ラックスも怒ってないから、こっちこいよ……なっ?」 ウィルが、自分の隣を軽く叩きながら、ラックスに呼びかける。すると、ラックスは複雑そうな表情で俯いたまま、大人しくウィルに近寄り、隣に座った。(いつもながら、素直じゃないなぁ)ウィルは、苦笑いしながら、ラックスの頭もなぜてやった。「……さてと。まずは自己紹介かな? この赤い男の子が炎の精霊レン。んで、こっちの青い男の子が水の精霊ラックス」 ウィルは、少しぼんやりとし...

イルシオン | 2013.05.21 Tue 13:25

マジカルパン 第二話 日常とパン屋さん-10-

      四「さっそくお願いしまーす」 ルナは、部屋にあったイスに座って、まだか、まだかと時を待っていた。二人がいるのは、クラーク家の二階の端にあるウィルの部屋だ。精霊召喚は、特に場所を選ばず、ウィルの部屋の隣にあるルナの部屋でもできた。だが、自分の部屋の方が落ち着いてできるからと、ウィルの希望で、ウィルの使っている部屋でやることになったのだ。そんな二人の頬は、お風呂上がりのせいか、ほのかに火照っていた。「ルナ。この指輪に、精霊は封印されてるんだ。まぁ、精霊使いによって、精霊を封印するモノ...

イルシオン | 2013.05.21 Tue 13:24

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