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JIN-4-

 僕は、今人間の姿……それは良い。だけど、この雨の振る中、裸で立っている。いくら、人間に変われる魔法とはいえ、服まで準備してくれるほど、都合の良い魔法などない。このままの姿でいれば、一歩間違えば変質者だ。僕は急いで、アリスのかばんから、自分の服を取り出し、着る。アリスは前、僕が変身した時に服を用意してなく、恥ずかしかったのか、真っ赤な顔で僕を見ると、すぐに顔を伏せていた。もちろん、僕も恥ずかしかったのは、言うまでもないが……。その経験をしたためか、それからはいつも、僕の服を持ち歩いてくれるよ...

イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:11

JIN-3-

ついに来てしまった……。僕は、覚悟を決める!「我を呼んだのは、お前か?」 だが、その声はどこか優しさを感じさせるように、僕の耳に響いてきた。僕はそっと、声の主である火の精霊王サラマンダー様を見上げる。確かに外見は噂のとおり、トカゲを大きくしたような姿で、額には大きなルビー色の宝石のような石が埋っていた。「はい、私です」「我に何用かな、若き魔法使いよ……」しかし、サラマンダー様には、戦う気配すらなく、ただ優しい口調で、アリスに問いかけていた。僕はその様子に、ほっと胸をなで下ろした。「私は立派な魔法...

イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:11

JIN-2-

  そもそも、何故アリスがここまでして、火の魔法を練習しているか? それは、アリスが入学しようとしている魔法を教える学校である「ルザウィル学園」で行なわれる、入学試験のためだ。もちろん、魔法を教える学校だけあって、入学試験も、自分の専門属性の一番初歩的なものとして使われている下級魔法を、試験官である、学園の教師の前で実践する事だ。 専門属性とは、四大元素である、火、水、風、地、の四つの属性の加護によって違う。人は生まれながらに、四大元素のどれか一つの属性の加護を受けており、アリスはその中...

イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:10

JIN-1-

 □JIN□ 僕は黒い猫。でも、ただの不吉と言われる、黒猫じゃない。不吉どころか、僕は魔法で呼び出された、黒猫の姿をした使い魔。 使い魔と言っても、悪魔とかそういう部類のモノじゃない。僕のように魔法使いに呼び出された使い魔は、ちゃんとした知性を持ち、人間達の言葉も話せ、善悪の区別の出来る生物だ。 そして、僕を呼び出した魔法使い、つまり僕のご主人様は……只今、魔法の特訓中。 言うのを忘れていたが、僕とご主人がいるのは木々が生い茂る森の中にある、大きな湖の傍。僕は木の枝に腰掛、下で一生懸命魔法の特...

イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:09

アイビーの花 第一話 出会い-2-

 クウォード達は、自分達が生きるために狩る動物を、食い荒らされたら困ると、魔物の気配を感じると、その度に魔物を退治していたのだ。「……こっちですにゃ!」 ティルは少しの間、瞳閉じ、精神を集中すると、森の奥を指差し叫ぶ。そして、二足歩行を止め、四つの足を地つき、走り出す。 その後を、クウォードは剣を握り締め走り出した。「あれですにゃ! あっあの子!?」 ティルはしばらく走ると立ち止まり、小声でクウォードに言う。 クウォードとティルの目に映ったのは、今にも黒い狼のような姿をした魔物に、背後から襲わ...

イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:08

アイビーの花 第一話 出会い-1-

   第一話 出会い とある森の中。 一人の少女が、かごを抱えて花を摘んでいた。 少し茶色がかった長い髪をした、耳の尖った少女は、ただ花摘みに夢中になっていた。 ――背後に近づく、黒い影も知らずに……。 ――同じ森の中のある一箇所に、木で出来た、少し大きめの家があった。「クウォード様ー!」 その家の中から、二足歩行の猫が飛び出す。そして、扉に振り返り、待ち人を可愛らしい声で呼ぶ。「そうだな、行こうティル」 その声に家の中から、青く長い髪をし、髪と同じ色の瞳をした青年が出てきた。彼は、使い古された、...

イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:06

Mr.Orange 〜 Golden head 29

 Mr.Orange 〜 Golden head 28 からの続きLe temps passe.Alors je ne sais pas.Où êtes-vous allé à?Amour passé avant, j'ai remarqué.Tout se passe comme allant de soi.J'ai déjà tombé amoureux.・・・『・・パパ・・ボクの身体っていったって・・みんなオレンジ色の光の・・粒・・粒・・!!・・君たちは・・いったい・・!!』[...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...]『・・・全知全...

猫洞通Nagoya プリンス オブ オレンジ | 2013.05.05 Sun 13:26

クレセントバイブル本編公開記念☆リエ→エヴィンにインタビュー♪(3・完)

JUGEMテーマ:ファンタジー小説 毎度ご愛顧ありがとうございます<(_ _)> 昨日は床板の張り替えの前準備で更新できませんでしたvvv 春めいてきましたねえ、うちは娘が幼稚園だったり旦那も私も仕事が変わったりでオロオロ多忙中ですよ! そんな私の癒し。蒼穹のポメラんに巨乳っ娘リエたんがインタビュー第三回! 最初から読みたい方は→こちらから。 床板貼り替えるために移動しちゃったんで、部屋に家具が、今、なんもないんだぞ……(パソコン打ちづらいぞ)。………※※※  リエ「今まで生きてきた中で一番嬉しかったことは?...

三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2013.03.08 Fri 11:13

クレセントバイブル本編公開記念☆リエ→エヴィンにインタビュー♪(2)

JUGEMテーマ:ファンタジー小説つづきです♪ 前回分はこちらから <<リエ「長所は?」 エヴィン「なんだろう。なんだと思う?」 リエ「そうねえ……素直で驕らない努力家な性格、とか。実際天才肌の実力者のクセにド卑屈ってのはちょっと腹立たないでもないけど、あんたは理想が高いのよね」 エヴィン「?? ……そんなに卑屈なわけじゃないと思うけどなあ。そもそもコレ、俺の長所の話じゃんか。なんで短所を言ってくんだよ」 リエ「あんたの耳がそもそも卑屈よ! たくさん褒めたのに聞こえてないのっ! 短所は?……って...

三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2013.03.06 Wed 11:40

クレセントバイブル本編公開記念☆リエ→エヴィンにインタビュー♪(1)

JUGEMテーマ:ファンタジー小説   お題は→こちらからお借りしました。ぶっちゃけ今日何を更新したらいーもんか超・悩んでですねええ! クレセントバイブル第一話「蒼穹の騎士」はリエちゃんとエヴィンのお話になっているので、やっぱりこの二人でってことに☆(そんなことよかとっとと本編を進めろというアレもございますがええ。) はい、でわリエたんよろしくお願いします。ところで乳のサイズはどんだけですか(そういえば知らんな)。知りたいなあ。個人的にはE〜Fカップであって欲しいんですが、 A→エンジェルB→ボーイズC→...

三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2013.03.05 Tue 12:36

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