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「一人で、起きれるようにならないと! 僕がいなくなったら、いったいどうする気なんだい?」 僕の問いかけに、アリスはにっこりと笑って、僕に答える。「ジンは、ずっとずーっと、私の傍にいるんでしょ? 私、ジンが勝手にいなくなったりしたら、絶対許さないもん!」 これは、まいったな。許さないとまで言われたら、いなくなるわけにはいかない。「そうだね。僕は、アリスの傍で、見守っているよ……ずっとね」 僕のご主人は、頑固な女の子。でも、頑張り屋で、優しくて、少し頼りなくて、たまに泣き虫。 僕は、そ...
イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:14
「アリスは、自分の間違いを反省してる。だから精霊達も、アリスに力を貸してくれるんだよ。大丈夫だから、そんなに落ち込むな」「うん……」 アリスは、服で目の辺りをぬぐう。どうやら、泣いていたようだ。こうやって、泣いているアリスを見ると、本当に純粋だと、思わされる。「明日は、入学試験だろう? 今日はゆっくり休んで、明日に備えたら良いよ。精霊達が、力を貸してくれるなら、絶対に魔法は成功するしね」「分かった」 僕は、イスから立ち上がり、扉の方へ向おうとしたが、急に後ろに軽くだが、引っ張られた。アリ...
イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:13
「あら……大変だったわね」「もう、サラマンダー様を召喚した時は、人生終わるかと思いましたよ」「ごめんなさいね……。この子、むちゃばっかりするから」 僕は、すまなそうに頭を下げるウェルさんに、驚いて戸惑ってしまう。「きっ気にしないでください! これが、僕の人生ですから」 ウェルさんは、僕の言葉を聞くと、何故か手で口をおさえて笑い出した。「なっ何故笑うのですか!?」「だって、人生なんて大げさなんですもの……ふふふ」 ウェルさんは、大げさと言うが、僕は大真面目だ。「僕は、召喚した主を見守って...
イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:12
僕は、今人間の姿……それは良い。だけど、この雨の振る中、裸で立っている。いくら、人間に変われる魔法とはいえ、服まで準備してくれるほど、都合の良い魔法などない。このままの姿でいれば、一歩間違えば変質者だ。僕は急いで、アリスのかばんから、自分の服を取り出し、着る。アリスは前、僕が変身した時に服を用意してなく、恥ずかしかったのか、真っ赤な顔で僕を見ると、すぐに顔を伏せていた。もちろん、僕も恥ずかしかったのは、言うまでもないが……。その経験をしたためか、それからはいつも、僕の服を持ち歩いてくれるよ...
イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:11
ついに来てしまった……。僕は、覚悟を決める!「我を呼んだのは、お前か?」 だが、その声はどこか優しさを感じさせるように、僕の耳に響いてきた。僕はそっと、声の主である火の精霊王サラマンダー様を見上げる。確かに外見は噂のとおり、トカゲを大きくしたような姿で、額には大きなルビー色の宝石のような石が埋っていた。「はい、私です」「我に何用かな、若き魔法使いよ……」しかし、サラマンダー様には、戦う気配すらなく、ただ優しい口調で、アリスに問いかけていた。僕はその様子に、ほっと胸をなで下ろした。「私は立派な魔法...
イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:11
そもそも、何故アリスがここまでして、火の魔法を練習しているか? それは、アリスが入学しようとしている魔法を教える学校である「ルザウィル学園」で行なわれる、入学試験のためだ。もちろん、魔法を教える学校だけあって、入学試験も、自分の専門属性の一番初歩的なものとして使われている下級魔法を、試験官である、学園の教師の前で実践する事だ。 専門属性とは、四大元素である、火、水、風、地、の四つの属性の加護によって違う。人は生まれながらに、四大元素のどれか一つの属性の加護を受けており、アリスはその中...
イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:10
□JIN□ 僕は黒い猫。でも、ただの不吉と言われる、黒猫じゃない。不吉どころか、僕は魔法で呼び出された、黒猫の姿をした使い魔。 使い魔と言っても、悪魔とかそういう部類のモノじゃない。僕のように魔法使いに呼び出された使い魔は、ちゃんとした知性を持ち、人間達の言葉も話せ、善悪の区別の出来る生物だ。 そして、僕を呼び出した魔法使い、つまり僕のご主人様は……只今、魔法の特訓中。 言うのを忘れていたが、僕とご主人がいるのは木々が生い茂る森の中にある、大きな湖の傍。僕は木の枝に腰掛、下で一生懸命魔法の特...
イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:09
クウォード達は、自分達が生きるために狩る動物を、食い荒らされたら困ると、魔物の気配を感じると、その度に魔物を退治していたのだ。「……こっちですにゃ!」 ティルは少しの間、瞳閉じ、精神を集中すると、森の奥を指差し叫ぶ。そして、二足歩行を止め、四つの足を地つき、走り出す。 その後を、クウォードは剣を握り締め走り出した。「あれですにゃ! あっあの子!?」 ティルはしばらく走ると立ち止まり、小声でクウォードに言う。 クウォードとティルの目に映ったのは、今にも黒い狼のような姿をした魔物に、背後から襲わ...
イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:08
第一話 出会い とある森の中。 一人の少女が、かごを抱えて花を摘んでいた。 少し茶色がかった長い髪をした、耳の尖った少女は、ただ花摘みに夢中になっていた。 ――背後に近づく、黒い影も知らずに……。 ――同じ森の中のある一箇所に、木で出来た、少し大きめの家があった。「クウォード様ー!」 その家の中から、二足歩行の猫が飛び出す。そして、扉に振り返り、待ち人を可愛らしい声で呼ぶ。「そうだな、行こうティル」 その声に家の中から、青く長い髪をし、髪と同じ色の瞳をした青年が出てきた。彼は、使い古された、...
イルシオン | 2013.05.19 Sun 13:06
Mr.Orange 〜 Golden head 28 からの続きLe temps passe.Alors je ne sais pas.Où êtes-vous allé à?Amour passé avant, j'ai remarqué.Tout se passe comme allant de soi.J'ai déjà tombé amoureux.・・・『・・パパ・・ボクの身体っていったって・・みんなオレンジ色の光の・・粒・・粒・・!!・・君たちは・・いったい・・!!』[...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...junpei♪...]『・・・全知全...
猫洞通Nagoya プリンス オブ オレンジ | 2013.05.05 Sun 13:26
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