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JUGEMテーマ:連載 第五章 玄丈先生と如雪の対決6 最後の決戦(11) やがて如雪は笑い声をとめた。音をたてる者はもう誰もいなかった。森さえも如雪にひれ伏すかのように、シーンと静まりかえっていた。 如雪は完璧な勝利を手に入れたのだ。このとき如雪の胸中に去来するものはいかようであったろうか。 ところが、そのときだった。 遠くでかすかに声がしてきた。 ――やってられん、やってられん。 ――流れが変わる、流れが変わる。 如雪はぎょっとして声の方を見た。 声はどんどん近づいてくる。 ――やってられん、や...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.11.03 Tue 08:48
JUGEMテーマ:連載 第五章 玄丈先生と如雪の対決6 最後の決戦(10) スシボンが喉をかきむしって苦しみだしたのだ。やがてスシボンは歯をむき出しにして、どっと倒れた。「どうした。スシボン」 ぼくは思わず叫んだ。ところが、今度は隣にいた晴美が湯呑をポロッと落として倒れたのである。さらに、敦子も翔太も加藤さんも次々に倒れた。「みんな、どうしたんだ」 玄丈先生は血走った眼で駆け寄り、みんなの様子を見ようとした。だが、先生自身も突然倒れ、そのまま動かなくなってしまった。ぼくも先生を追うように地面に...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.11.02 Mon 10:18
JUGEMテーマ:連載テスト終わって久々にブログ見るとなんかもう破滅ッってかんじですテンションの頭悪いなあでも元の頭が悪いからそこは否めないとりあえず落ち着こうとおもいますあと私サイト更新してきました(こっちが本題)やっとこさ6話目です更新履歴見ると一ヶ月ぶり。一ヶ月早い。9割方9月に終わってたのに何故こうなったんだこれからは更新頑張ろうと思いました↑この文このブログ内の定型文になってきた
Nookery of space | 2009.11.01 Sun 23:58
登場人物紹介 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…) オーガスタスが、今度は登りがさっきより短く、何とか馬を降りずに上れた。と吐息を吐き出した。 頂上で見おろす景色は一面が緑の草原で、なだらかな裾野が広がっていた。 ローフィスが親友に振り向き、笑う。 「平坦だろう?」 今度はオーガスタスは、心から同意した。 「ああ」 ディンダーデンとギュンターも登り切ってその景色を見つめ、互いに顔を見合わせた。 ディンダーデンが、言った。 「これを平坦とは、一般的には言わない」 ギュンターも思...
アースルーリンドの騎士 | 2009.11.01 Sun 13:37
登場人物紹介 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…) アイリスが追いつくと、一行は草の絨毯の敷かれたその平坦な場所を…と言ってもやっぱり凸凹だったけど、少なくとも体が思い切り傾く事無く居られる草原を、進み始めていた。 風が爽やかに頬を撫で、傾く朝日が差し照らす中、馬はそれでも足場に気を付けながら、ローフィスとゼイブンを先頭に、その後を次々と続いて行った。 が、直ぐ又、崖に出くわす。 皆は覚悟したが、やっぱりローフィスはその崖も道だと、思っているらしかった。 が、アイリスが後方...
アースルーリンドの騎士 | 2009.10.31 Sat 12:54
JUGEMテーマ:連載 第五章 玄丈先生と如雪の対決6 最後の決戦(9)「玄丈先生の勘ははずれたんかな」 スシボンが呟いた。 そのとき、老人がスシボンに声をかけた。「せっかくだから、お茶でも飲んでいかんかね?」「それはありがたいす。思った以上に寒くて身体が冷えてしまったんで」 老人は「お茶の支度をする」と言って、とぼとぼと歩いていった。 しばらくして、老人は急須と湯呑をもって戻ってきた。 すると玄丈先生が老人に声をかけた。「ここは本当にいい所ですね」「おや、あんたもそう思うかい?」「ええ、空気もい...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.10.31 Sat 09:13
JUGEMテーマ:連載 第五章 玄丈先生と如雪の対決6 最後の決戦(8) 翌日、つまりこの年の大晦日、ぼくたちは揃って檜原村の大気活伝協会本部に出かけた。着いたのは昼過ぎであった。 車から降りて歩きはじめると、落ち葉が風に吹かれてカサコソと乾いた音をたてながら、ぼくたちを追いこしていった。 さすがに都心と違い、空気が肌に痛いほど冷たい。「おー、寒い」 加藤さんが大げさに声をあげてコートの襟を立てた。「よかったらこれどうぞ」 ぼくは加藤さんに携帯カイロを渡した。「これはありがたい。げっしん、気がきく...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.10.30 Fri 08:25
JUGEMテーマ:連載第五章 玄丈先生と如雪の対決6 最後の決戦(7)「それはそうと――」 スシボンはあわてて話題を変えるように加藤さんに問いかけた。「いったい如雪はどこに雲隠れしたんすかねえ?」「全然音沙汰を聞かないな。赤坂の方はもう動いていないのだろう?」 真顔に戻った加藤さんがスシボンにたずねた。「ええ、閉鎖同然す」「如雪はいったいどこに隠れたんだろうか」 加藤さんはそう言って首を傾げたが、そのとき何かに気がついたかのようにつと顔をあげた。次の瞬間、加藤さんは驚いたような眼つきになり、それから眼...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.10.29 Thu 08:08
JUGEMテーマ:連載第五章 玄丈先生と如雪の対決 6 最後の決戦(5)「うむ」 加藤さんが厳しい顔つきで翔太の言葉にうなずいてから、きいた。「ところで、ダイヤモンドホープが崩壊したら、活伝協会も終わりだろうな?」「そう思います」 そう言って、翔太は説明を始めた。「協会幹部の多くがダイヤモンドホープ社の関係者だと知れ渡ったからには、あの会に行く人はもういないでしょう」「如雪はどうなるのだろう? 彼は警察に逮捕されるのかね?」 加藤さんの質問に翔太が答える前に、スシボンが口をはさんだ。「如雪は...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.10.28 Wed 07:00
JUGEMテーマ:連載 第五章 玄丈先生と如雪の対決6 最後の決戦(5) 出頭してきた笹木の顔は恐怖におののいていた。 その様子をテレビで見たとき、ぼくたちの脳裏を横切ったのは、一九八五年六月に起きた豊田商事・永野会長刺殺事件だった。 事件は、豊田商事の悪徳商法に巻き込まれた被害者の関係者が、永野会長のマンションのドアをこじあけて部屋の中に押し入り、永野会長を刺し殺してしまうという手荒なものであった。 しかも、この事件が起きたとき、永野会長のマンション自室前には、約三十人の報道陣が張り込んでいたた...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.10.27 Tue 08:10
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