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JUGEMテーマ:連載 Stage.4. ある人からの手紙 −Side、陽太− とうとう陰絵が居なくなって、1年の時が経った。 陰絵を探しきれず、それ依然に陰絵の失踪の情報が何一つない。もう少しでお手上げともいえるこの状況に、嫌気が差す。 警察は随分前に頼りにならないと分かった。あとは自分しか頼れない。けれど個人で出来る捜査なんてたかが知れてるのだ。 それに事件は1年前だ。連れ去られた現場をしっかり見ない限り、曖昧な記憶を言われそうで怖い。捜査が錯乱してし...
想いの欠片 | 2012.03.23 Fri 14:26
CRESCENT BIBLE「波濤の戦士達」〜In summer vacation・《目次》キャラクター紹介へ※RG12相当。ストーリー進行の都合上、若干の性的発言・暴力表現があります。念のため小学生以下の方は閲覧をご遠慮下さい。1.蒼き波濤の幕開け (プロローグ〜・1)(2)(3)(4)2.夏嵐、到来! (1)(2)(3)(4)3.廻る時、その果て来たる波乱の予感 (1)(2)(3)(4)4.そして心繋がる時 (1)(2)(3)(4)5.潜入!砂塵の砦の救出劇!!(1)(2)(3)(4)6.波濤の戦士達 (1)(2)(3)(4)エピローグ (1)...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.03.22 Thu 11:50
JUGEMテーマ:連載 「だいぶできるようになってきたみたいだね」大家は離れの練習場で佐倉のショットを見てそう言った。例の、往復ショットをひたすら繰り返す佐倉だが、放っておいたらいつまでもそうやって同じことを繰り返していただろう。これが男ならこれが途中からイヤになって、別の練習課題を要求してきたに違いない。 「はい!」と佐倉は力強い返事をしたのだった。一番苦手だった2往復のショットも、ほぼ真っ直ぐに返ってくるようになり、体のブレも最小限に抑えられていた。 大家が佐倉の右手を持ち、手のひらを...
Race to Eleven 〜 レース・トゥ・イレヴン | 2012.03.20 Tue 05:20
JUGEMテーマ:連載 Stage.3. 由来 −Side、陰絵− 地獄とも言える長い暇な時間に、ふと考えた事。 それは私達兄妹の名前にも、勿論名前があること。 私の名は当たり前だが、兄である陽太(ようた)の由来も知っている。 兄の名は、日光陽太(にっこう・ようた)。 「陽太」の由来は字のままで、太陽にいっぱい浴びて育つという意味。 あとは苗字に合わせたらしい。 そして私の名は、日光陰絵(にっこう・かえ) 私は陽太とは違う性だった。その為に、名の由来も反対にしたらしい。 私...
想いの欠片 | 2012.03.19 Mon 23:15
JUGEMテーマ:連載Stage.2. 厚い愛情 −Side、陽太− 大好きな妹が消えて、明日でちょうど1年。 俺は妹を探し続けた。毎日、毎日… 林を走り回り、川沿いを走り回り、大きな声で妹の名前を叫んだ。 しかし妹は見つからない。名前を叫んでも、返事なんてない。 それどころか妹を探す手掛かりすら、一つたりとも無い。目撃情報も死体もない。 妹が居なくなる前に落とした物もない。 妹が何処に居て、今何をしていて、そして生きているのかも分からない。 俺には妹だけしか家族がない。 両親はもう...
想いの欠片 | 2012.03.17 Sat 22:33
JUGEMテーマ:連載 Stage.1. 奪われた自由 −Side、影絵− 何時からここに閉じ込められているのだろうか。 今日の日付は? 今は午前?それとも午後? 時間も、日付も、何月かも、そして自分の年齢すら分からない。 体内時計など、とうの昔に狂ってしまった。 それは全て…“あいつ”のせい。 その為に、時間は「勘」で当てる。ここに時計などないから。 日付も適当に言うしかない。けれど何ヶ月も過ぎているのかもしれない。 けれど一つだけ分かる事。それは私の居るここが“地下室...
想いの欠片 | 2012.03.17 Sat 21:19
「トシ、トクギ、スリーサイズヲイッテクダサ〜イ」 おお。カタコトだ。 ……スリーサイズねえ、それは是非俺も聞きたいなあ。特にリエとかさ、あのサイズだとつまりいくつってことになるんだろうな!?(わくわく!) 「あたっ!」「あなたなんか変なこと考えてるでしょうっ!」 シェーダ……鋭すぎるし。 「自分のスリーサイズなんか男のオレが知るわきゃねえだろーが! じゃあお前はてめぇの尻のサイズとか把握してやがんのか、どーだ言ってみやがれっ」 などと、アルスが捕まっている立場のくせに悪党軍団に向かってごねてい...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.03.13 Tue 16:06
JUGEMテーマ:連載 楽しい時間は過ぎてゆくのが早いものだ。ボールを投げ合ってふざけていたことさえすっかり忘れ去り、無我夢中で「ビリヤード」に興じる少年たち。カッコイイから?奥深いから?いや、そんなの関係ない。理屈じゃない。ただこうしているのが楽しいから。 飽きっぽくて2時間もしたら止めるだろうと思っていた少年たちも、気がつけば3時間も休まずに撞いていた。ゲームとしては初心者レベルの腕前かも知れないが、この熱心さは初心者のレベルを超えているかも知れない。 「はあ〜、のど渇いた。そろそ...
Race to Eleven 〜 レース・トゥ・イレヴン | 2012.03.13 Tue 04:37
「君達はこれから、組織のリーダー達のところで審査を受けて、値段を付けられるんだ。大事な商品なんだから、何もされやしないよ」「何言ってやがる。味見とか品定めとかゆーて玩具奴隷に手ぇ出すのなんて、悪役の常套手段だろが?」 俺のいきなりなマジつっこみに、にーさんたちは鳩が豆でっぽう食らったみたいな顔をした。シェーダが「ちょっと!」と肘でこづいてくる。やばいやばい。地が出てしまった。 俺は目つきをさっと変え、またちょっと頼りなげな潤目を作るも……。 しっかしなんつう制度だ。おのれ辺境帝国! 奴隷っ...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.03.12 Mon 16:36
長かったディアヴォロス到着の章も終わり。 しかしまとめサイトの「小説家になろう」サイトでは二章に分裂してますね。 しかしもう3月…。 じき桜。 テンプレも変えないとだな〜。 アイリスが一つ、吐息吐く。 “つまり一人ずつ、条件を乗り越えないとくっきりしないようだ” アシュアークは途端、膝を付き起き上がってアイリスに詰め寄る。 “…じゃもしかして、私は死んだままじゃまずい?!” アイリスはそうかも。と、巻物のアシュアークの姿の、横に浮かび上がる文字を、読み取ろうとした。 “最悪だ...
アースルーリンドの騎士 | 2012.03.11 Sun 18:49
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