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しかしそんな折り……なんだかうっとりするようないい香りをまどろみの意識の中で感じた俺は、なんだろうと目を開けた。目の前でちまい蟹が歩いてる……。いや、それよりこの頬の下のもちもちとすべらかかつなんか色々とたまらん感触は一体……、 「あら、エヴィン。目が覚めちゃったの?」 ……へ? 「シェ、……シェーダ?」 俺は瞬間カァッと顔が燃え上がったのを感じながら、反射的に飛び起きた。目に入ったのは、青い花柄の水着を着た、シルバーブロンドのたおやかなる美少女。 そしてその、むきだしの、真っ白な……足。 ...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.03.04 Sun 09:22
プロローグ 久々に暇を持て余していた休日、何気なく開いたアルバムの、一番終わりの方に張られていた写真には、青い海とひまわりと、みんなの笑顔が写っていた。 楽しかった夏休みも、思い出として過ぎ去ってしまうと切ないもんだなあ。 そんじゃまあ、今回はその夏休みの事でもお話しするとしようか。 天下一品な剣の腕(正しくは適当に人並みな剣の腕)と金髪碧眼な小作りの美貌(正しくはただの発育不順)を持つこの俺、「蒼穹の騎士」エヴィン=アルロ=リスバーンは、青春まっただ中の十七歳、学生! で...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.03.03 Sat 22:04
折角ディアス登場ですが 場面があちこち動きます。 キャラやっぱ多すぎ…。 テテュスがその森へ突っ込みそのまま、駆け続ける。 短い森を抜けその先の草原の平地に、ダキュアフィロスの軍勢は休みを取っていた。 テテュスはその群れの端の馬車の横に、ファントレイユの見慣れた美貌を見つけ、ほっとする。 自分を先頭に、到着するアラステスの一群を目にし、次々立ち上がるダキュアフィロスの猛者達を尻目に、馬毎走らせファントレイユへと、テテュスは駆け寄る。 「…レイファスはどうした?!」 咄嗟のファ...
アースルーリンドの騎士 | 2012.02.28 Tue 18:48
「お前らなあ……バレバレだぞ?」 シェーダの笑い声を背に俺は茂みをかき分け、笑って誤魔化すリエや、うにを手に涙目のティルラド、仏頂面のアルスに、へらへら笑っているセルティを、軽く睨みつけた。 「あとほら、リエ。これやる。キースの連絡先。コイツ、でっかい胸好きそうだったからな。いい加減、お前も相手を見つけろよ」「な、なによ、彼女が出来たからって調子に乗っちゃって……この人はあんたの彼氏の一人でしょ!」「……不穏なことを言うな。せっかく人が一人わけてやろうっつってんのに」「ちゃっかり肯定すんなよ」 …...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.02.22 Wed 18:59
俺は星灯りに光る波打ち際で、ほのかに暖かい海の際に足を浸して立っていた。傍らの岩場に腰下ろすはシェーダ。海の向こうへ去っていくのは、ウィルシード海軍艦隊の黒いシルエット。感慨に浸りながら俺は無言でそれを見つめ、嵐が過ぎ去ったことを改めて実感していた。 あれから三日。バルグリアに巣くっていた人身売買組織は瞬く間に解体され、全員が逮捕、被害者がほぼウィルシード人ばかりだということで、ウィルシード本国にて国際法に基づいた裁判が行われることになった。艦隊は、逮捕された犯罪者たちを本国へ護送していく...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.02.22 Wed 18:05
JUGEMテーマ:連載 平常心を取り戻した佐倉は黙々と自分の練習をこなしていた。大家に教わった練習方法、15個の的玉と手玉を含む16個を一列に並べ、反対側の短クッションにちょうどぶつかる強さ、往復する強さ、1往復半・・・これが真っ直ぐ思ったところに行くように、真っ直ぐのストロークを目指す。 同じ強さで撞いているつもりでもそうならないことがある。 「ひょっとして場所によってクセがある!?」彼女はそう疑いだした。それに大家の練習台と店のテーブルでも違いがあるようだ。天候や時間帯によってもボール...
Race to Eleven 〜 レース・トゥ・イレヴン | 2012.02.21 Tue 00:18
やっと完成です…。 普段なら塗るのにどってこと無い量の筈なんですが…。 やっぱディアスには作者が思い入れ激しいので それが邪魔したのかも…。 とはいえ、最初持ってたイメージとはやっぱかなり、違う出来。 …まあもともと、絵の描ける方じゃないので…。 これでいっぱいいっぱいです(涙) ごめんよ。ディアス。 ギデオンも居るんですが 入りませんでした。 …実はこれ描いてた時、ギュンターもディングレーもが 泣き出しそうな瞳するんですね…。 そう描こう。と思ったわけじゃなく ディアスを...
アースルーリンドの騎士 | 2012.02.20 Mon 23:21
背中あわせになり、俺とシェーダはそっと手を握りあった。触れあった手の平から、彼女のぬくもりが、その鼓動が伝わってくる。 ……俺は絶対にあきらめない。 「……シェーダ、せーので走るぞ。ティルラドが来るまでなんとか逃げ通すんだ」「わかったわ。でも……私、もうあまり走れる自信がないの」 見れば、シェーダの細い足は続く戦闘の疲労にか小刻みに震え、とても頼りない。仕方ない。ここは一発、いいとこ見せるか! 「ちょ……エヴィンっ……!」「ちゃんと掴まってろよ、行くぞッ!」 慌てるシェーダをお姫さん抱っこして...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.02.20 Mon 21:50
しかし、このままじゃみんな捕まりなおして終わってしまう。もうとっくに日は没っしてるはず。ティルラドは一体何をやってるんだ! 俺は焦り、辺りを見回した。追っ手をかわしつつこの人数を出口まで誘導するなんて……これは明らかに人手が足らない!「エヴィン!」 シェーダが、やはり焦りの表情で叫ぶ。 と、その時だった。どこかで聞いたような声が、「そいつらを逃がすのはおれたちにまかせろ!」 と叫んできた。 驚き、振り返るとそこには……。 「あんた、キースとかいう……!」「また会ったなエンジェル! 君がまさか、...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.02.20 Mon 21:25
「ところで、お前は自分の言ったことを理解しているか?」 突然の俺の問いである。悪党……いや、もうめんどいのでBでいいが、Bは何を聞かれたのかわからなかったようで、唾をまき散らして叫んだ。 「ワカラナイコトイウナ、チビ!」 うんうん……言葉が難しかったんだろーな。に・しても、またしても人をチビと……。図星を指されると人ってのは怒るもんなんだぞ〜。覚悟しとけよ〜?(微笑) 「……いいか。お前は、近づくとこの女の命はない、と言った」「ソレガドウシタ?」「そいつは、女じゃない」 衝撃。 空気が、...
三日月の聖書〜景澤 晶の創作思考 | 2012.02.20 Mon 21:02
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