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JUGEMテーマ:連載 初めて 君に会ったのはもう ずっと 昔中1の 春あの頃の 私は本当に 何も 知らなかったと失ってから ようやく気づいたんだ
Holiday* | 2009.03.14 Sat 17:11
JUGEMテーマ:連載 第1章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(9) それから数日後のことである。出社すると、丈二に呼び出された。社長の息子で専務の原田丈二だ。 応接室に入ると、丈二が待ちかねたように声を発した。「おまえ、どういうつもりだ?」「……」 ぼくはなんのことかわからずただ驚き、まるで言葉が出ない。「きさま!」 丈二はいきなりぼくの胸倉をつかんだ。「専務、何をなさるんですか。やめてください!」 ぼくは思わず叫んでしまった。「何をなさるかだって。よくもそんなことが言えたな」 専務は眼を...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.14 Sat 10:06
JUGEMテーマ:連載 第1章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(8) 恵子はぼくの方に体をぴったり寄せてきて、手をぼくの膝の上に置き、微妙に這わせはじめた。ぼくは、手を払いのけたが、彼女はなおも執拗に繰り返してきた。払いのけようとする自分の手の力がだんだん弱くなってくるのが、自分でもわかった。「ふ、ふ」 恵子が鼻にかかった甘い声を出した。 そのうち、恵子はぼくにしなだれかかってきた。ぼくは恵子の身体を受け止めてはいたものの、自分でも腰が引けているのがよくわかっていた。もっとも、視線だけは恵...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.13 Fri 07:45
JUGEMテーマ:連載 第1章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(7)「どうしてそんな目に遭いながら、犬たちは逃げださないのだろうと、不思議に思いましたよ。そしたら園長は『犬も仕事だとわかっている。ちゃんと戻ってこないと食事にありつけないと知っている』と言っていましたね」「宮仕えのサラリーマンみたいね」 恵子が皮肉な笑いを唇に浮かべた。ぼくはその言葉を無視してつづけた。「犬が疲労困憊している様子を見たら、ぼくは身につまされちゃいましてね。いくらお仕事とはいえですよ、あの犬たちのように辛い思い...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.12 Thu 07:59
JUGEMテーマ:連載 第1章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(6) そうそう、犬といえば、ぼくには忘れられない印象的な思い出があった。「もう十年以上前のことですが、学生ボランティアで、ある民間の老人ホームに行ったんですよ。そこは認知症の人たちのホームだったのですが、そこの女性園長がとてもおもしろい人でね」「ふーん」 恵子はあまり興味がなさそうな顔だった。しかし、ぼくは構わず話をつづけた。「やりくりがたいへんだったので、園長はお散歩犬を考案したって言うんですよ」「何それ?」 恵子は興味がや...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.11 Wed 06:48
JUGEMテーマ:連載 第1章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(5)「座ってもいい?」 恵子がきいた。「ええ、どうぞ」 恵子は、ぼくの隣に座った。「鷲尾さん。なんで、こんなところにいるんですか?」「約束をふられちゃったのよ」「ふーん、そうですか。それはお気の毒に」 プライバシーに触れるとあとが怖いので、それ以上きくのはやめて黙っていると、恵子が口を開いた。「月田君こそ、どうしてこんなところで呑んでるのよ?」「売り上げが達成できないんでね。もう、やけですよ」「そう、それだったら、がっかりした...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.10 Tue 07:11
JUGEMテーマ:連載第1章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(4)「難しいところがあってねえ……」 加藤さんは軽くため息をついてから、つづけた。「玄丈先生の言葉をほかの人が同じように使っても、暗示効果をあげるとはかぎらないのですよ」「それはまた、どうしてですか?」「そこはいろいろとテクニックがあるのです。それにね、人格や説得力といった人間性が影響しますから。それまでの人間関係というのも大事になります。尊敬する人に言われるのと、毛嫌いしている人に言われるのでは大違いでしょう? それから、今の言い...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.09 Mon 07:09
JUGEMテーマ:連載 第1章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(3)「玄丈先生が最後にさりげなく言ったでしょう。?お父さんはいい人なんだが、警視庁という組織がねえ?と」 加藤さんの眼が笑っている。「それが何か?」 ぼくは皆目見当がつかないでいる。「翔太君の頭の中には、いつも厳格な父親のイメージがあるのです。でも、それは本来のお父上の姿ではなく、仕事上の立場が影響しているのです。だから、玄丈先生は警察官僚という影と、父親という実態を切り離そうとしたんですよ」 加藤さんの言葉を聞いて、ぼくははっ...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.08 Sun 07:47
どうして、王子がここに!?私は目を見開き、王子を見つめた。王子は微笑みをうかべる。「アンさん・・・・・・ですよね」
雫のおと | 2009.03.07 Sat 17:57
JUGEMテーマ:連載 第1章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(2) 加藤さんはぼくの当惑している様子を見ておかしそうに笑った。「まあ、あの年頃の子は、親のやることがいちいち嫌になるんでしょうね。反抗期ってやつでしょう」「しかし、チンピラとケンカしてまで親に反抗したいものでしょうか?」「お父上の立場からして、おそらく家では相当厳しい躾をされているんでしょう。お父上は家庭でも立派な警察官を演じておられるのだと思いますよ」「ふーむ」「でも翔太君はときどき父親に甘えたいのでしょう。あるいは、人間...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.07 Sat 09:08
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