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整体師 諸星玄丈 第54話

JUGEMテーマ:連載第二章 玄丈先生の懸念 2 愉気講座にて(1) 香港飯店で晴美たちと食事をしてから3週間がたった。すでに7月に入り、梅雨真っ只中であった。 この日、ぼくは玄丈先生の愉気《ゆき》講座に出席していた。 愉気というのは、簡単に言えば、人の身体に手を当てることだ。 子供がおなかが痛いといったら、お母さんが「どうしたの」と言いながら、思わずそこに手を当てるだろう。これが愉気の本質である。 あるいは歯が痛くなると、自分で顔に手を当てる人がいるだろう。これも愉気である。 これを手当て療法と呼ぶ...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.23 Mon 08:48

整体師 諸星玄丈 第53話

JUGEMテーマ:連載 第二章 玄丈先生の懸念 1 異様な気の乱れ(6)「地震の前兆現象として地殻が破壊され、そこから電磁波が放出されると、それを受けた人間の神経がかく乱されて闘争的になり、暴動や紛争が起きるのではないだろうか。だから、ぼくは大地震があった地域と地域紛争の関係にいつも注視しているんだ」 加藤さんはいかにも自信ありげの顔をしている。「でも」 晴美が横合いから声をあげた。「阪神・淡路大震災では、そんな暴動は起きなかったでしょう?」 晴美はちょっと不審そうに首を傾げた。 加藤さんは晴美...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.22 Sun 08:28

整体師 諸星玄丈 第52話

JUGEMテーマ:連載 第二章 玄丈先生の懸念 1 異様な気の乱れ(5)「そうだ。電磁波だ」 加藤さんはぼくの言葉を無視するように断定的に言ってから、つづけた。「最近では、地震が起きる前に、地殻が破壊されるという学説が有力なんだ。地殻というのは要するに地下の岩石のことだ。その岩石が破壊されるときに、ある種の電磁波が放出されるらしいんだな」「その電磁波が、人間の神経に影響するということですか?」「電磁波が心臓の運動をコントロールする神経を狂わし、それが胸椎八番の異常として反映されるということだね。...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.21 Sat 07:10

整体師 諸星玄丈 第51話

JUGEMテーマ:連載  第二章 玄丈先生の懸念 1 異様な気の乱れ(4)「そういえば、阪神・淡路の大地震の前にも体調不良を訴えた人がいたらしいわ」 思い出したような顔で晴美が言った。 加藤さんは晴美の顔を見ながら、大きくうなずいた。「いちばん有名な例は、一九四八年のアシハバードのケースだろうね。場所は、ソ連とイランとの国境近くだ。ソ連時代のことなんだがね」 それにしても加藤さんは博識で、なんでも知っている。それで、ぼくはこのときから、彼のあだ名を?物知り博士?にしようと思った。「アシハバードの...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.20 Fri 08:08

きらきら星 2章 ♯8

JUGEMテーマ:連載   きらきら星 2章 ♯8:嵐の予感 週が明けた月曜日、私はいつものように登校し(ただし隣に翼がいる)、相談室のドアを開けた。 中には誰もおらず、今日も一人かと首を傾げる。「今日も一人じゃ」 私は席について英語のワークを取り出すと、それと睨めっこを始めた。「翼は何の教科が得意?」『何でも。生きてる頃は学年トップの頭だっし』「・・・・・・・・・」 信じられない。 人は見た目によらないとはよく言ったものだが、さすがにこのド金髪の不良少年が学年トップの成績だなんて、誰が想像でき...

きらきら星 | 2009.03.19 Thu 17:47

整体師 諸星玄丈 第50話

JUGEMテーマ:連載 第二章 玄丈先生の懸念 1 異様な気の乱れ(3) ぼくが驚いていると、晴美が横から口をはさんだ。「でも、どうしてそんなことが言えるの? 因果関係なんか考えられないでしょう?」「いや、そうでもない。もちろん今の科学で説明がつくことではないんだがね。ぼくは電磁波が関係するのではないかと思っている」「あら、電磁波ですか?」 晴美は急に真剣な顔つきになって、つづけた。「最近、会員のお母様方が玄丈先生によく質問されるのよ。携帯電話や電子レンジの電磁波が、子供の体によくないのではな...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.19 Thu 10:19

整体師 諸星玄丈 第49話

JUGEMテーマ:連載第二章 玄丈先生の懸念 1 異様な気の乱れ(2) その日の晩、ぼくは晴美と加藤さんと三人で連れ立って、近くの中華料理屋、香港飯店で食事をした。 香港飯店では窓際のテーブルがぼくたちの指定席で、ぼくと晴美が二人横に並び、加藤さんが向かいに一人で座るのが常となっていた。 席に着くと、チンさんと呼ばれるこの店の主人が、長年のなじみ客である加藤さんに親しげに挨拶にやってきた。「いらっしゃい。今日は海老の炒め物がお薦めだよ」「じゃあ、それをもらおうか。あとはいつもの餃子。ほかはあとでま...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.18 Wed 08:28

整体師 諸星玄丈 第48話

JUGEMテーマ:連載第二章 玄丈先生の懸念1 異様な気の乱れ(1) 玄丈先生に会って以来、ぼくは道場に入り浸りになった。玄丈先生の潜在意識に関する講義がとてもおもしろいだけでなく、仕事に役立つように思えたのだ。それに道場の張り詰めた空気も好きだった。もっとも、本音を言えば、晴美に会えるからというのが最大の理由であったが……。 そんなことをしながら数ヶ月がたち、やがて梅雨に入ろうかというころであった。 この日は雨は降ってはいないものの、どんより曇っていて視界はよくなかった。にもかかわらず、玄丈先生は...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.17 Tue 09:04

整体師 諸星玄丈 第47話

JUGEMテーマ:連載 第1章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(11)「どうしました? 月田さん」 加藤さんの声で、ぼくは我に返った。「月田さん。鼻の下が伸びたり縮んだりしていますよ」 ぼくは、思わず自分の鼻の下に手を当ててみた。幸い鼻と口は正常な位置関係にとどまっているようだ。「ちょっと思いついたことがあったものですから、ボーっとしてしまい失礼しました」 ぼくはいまわしい過去の思い出から意識をこちらに引き戻そうと、自分に聞かせるように、はっきりとした大きな声で答えた。 これで、ようやくぼく...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.16 Mon 08:56

整体師 諸星玄丈 第46話

JUGEMテーマ:連載 第1章 玄丈先生との出会い6 実態と影の切り分け(10)「恵子はおれの女だ」 専務は極悪非道の人間に死刑を宣告するかのように言い放った。 専務の言葉を聞いたとたん、ぼくは頭をガーンと殴られたような気がした。 そうか、恵子は専務と付き合っていたのか。ああ、なんでよりによって専務なんだ。しかも、なぜ恵子がわざわざそれを自分から専務にばらしたんだ。そんな考えが瞬時に頭を駆け巡った。 このあと、どうなったのかぼくはよく覚えていない。専務はものすごい勢いでぼくに殴りかかったように思う。ぼ...

ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2009.03.15 Sun 07:14

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