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よわむしなピンキーリング chapt.17

 靴を履き替えるとぼくは急ぎ足で玄関の外へ向かった。ゆっきと一緒に帰るときにこんなに急いだりしない。むしろ、ゆっくりすぎて怒られるくらいだ。  多分、ゆっきに見られたらなんて言われるか。でも、そうじゃない、落ち着いて考えればゆっきとは中学から一緒で親しいけど、若宮さんはそうじゃないし、年上の人だよ? 待たせたりしたら悪いからね。  今、「もしかしたら」って思ったのを今くらいは忘れておかないと。ちょっと、動揺してるのを無理な言い訳を自分にして押さえつけようとしてみた。  玄関のガラス戸の向こう...

Sweetish trip! | 2008.09.25 Thu 23:13

第20話 43号乙―柴田

 柴田(シバタ)  ベッドの上に半身を起こした格好で、布団に置かれた皿をじっと見る。  “外”で売れそうなほど、形のととのった美しいおにぎりだ。  大将が握り、石蕗(ツワブキ)が部屋まで持ってきてくれたこのおにぎりは、無二が一日半ぶりに目にした食べ物である。  金曜の午後に酒を飲まされて意識を失ってから、無二は昏々と眠り続けていたらしい。  目が覚めたら土曜の夕方で、部屋には写楽も売店も南もいなかった。  土曜日は必修の授業がないので、写楽たちは無二が自然に目覚めるまで放っておいてくれたよ...

き み は ぼ く の ひ か り | 2008.09.24 Wed 00:48

bonam noctem

僕は両親を知らない。雪の降り注ぐ街外れの橋の上に、まだ小さな赤ん坊が揺りかごの中で泣いていた。―それが僕だった。そして、その橋を偶然通りかかったマルコーが育ててくれた。赤ん坊の上には一枚の紙が置いてあったそうだ。"アル・ド・ウィリアムス"通りかかる人々が揺りかごの中を見ると、誰もがヒソヒソと話す中、マルコーは大事そうに揺りかごを持って帰った。マルコーの優しさを一身に受けて、すくすくと育った僕にとって、両親がいない事よりも、思いっきり外で遊べない事と、友達が一人もいない事の方が、とても辛い事だった。―あぁ。馬鹿だな。雪が降...

MUSIC☆JUNKIE | 2008.09.20 Sat 20:02

EGOIST.05

JUGEMテーマ:連載I fell in love.--05

Dear Children | 2008.09.15 Mon 23:25

第五話 メール

JUGEMテーマ:連載 散々佳奈子にアドアド言われたアヤは今日こそは何とかして聞こうと思った。でも本当にメールでいいのかな?メールなんかでそんなに仲良くなれるものなんだろうか。現代人のくせに、メールをあまり好まないアヤはどうにも気が進まなかった。まずアヤのメールに対する意見は、と言うとTHE 雑談 withアヤ 麗 佳奈子 小百合 幸お題 21世紀のメールについてアヤ「いや、思うんだけどさー、メールってめんどくさくない?」小百合「ロングメールをだらだらと続けるのがすごいウザい」佳奈子「ちょっとちょっと〜、...

無題 | 2008.09.15 Mon 18:21

第四話 知りたい

JUGEMテーマ:連載 自分が恋をするなんて信じられなかった。でもいつも敦君のこと見てて、カッコいいって思えて、話したいって思う。アヤはますます敦君に興味を持ち始めて、一人でこっそりと調べはじめた。昼休みお昼ごはんを食べ終えて、水道に向かうアヤを佳奈子が捕まえる。佳奈子「アーヤ」アヤ「ん?」佳奈子「アヤ、何か隠してるでしょ」鋭い佳奈子はアヤの変化に気づいていた。アヤ「べっ・・・別に普通だけど?」佳奈子がぐっとアヤに迫る。佳奈子「あたし達どんだけ友達やってると思ってるのー?アヤ・・・恋してるでし...

無題 | 2008.09.15 Mon 17:47

第三話 気づき始めた日常の変化 自分の気持ち

JUGEMテーマ:連載 今日も何もない日でありたい何も変わらない平凡な日々・・・教室 朝のSHL前佳奈子「ねー見て見て新しいVISEEのグロスー」佳奈子がポーチから可愛いグロスを見せびらかす。麗「良いなー、POPに載ってたぁ」アヤ「ちょっと派手じゃない?」佳奈子「アヤもちょっとは化粧したらー?高校生なんだし」アヤ「面倒いし、興味ない地味でいいもん。」麗「そんなんだと彼氏できないよー」 授業中(数学)また生徒の一部がぎゃはぎゃは騒ぐなか、何となくぽーっとするアヤだった。先生「問8、鈴木」先生が敦君を指名し...

無題 | 2008.09.15 Mon 17:19

第二話 気づけば見つめる先はいつも同じ・・・

JUGEMテーマ:連載 翌日佳奈子「アヤアヤ〜英語の宿題やった?」アヤ「やったよー」佳奈子「悪いんだけど見せてくれない!?」アヤ「もういつものことだからいいよでもちゃんと自分でやりなさいよー」佳奈子「今度はちゃんとやるーっ!」麗「大丈夫なのー?」アヤ「ははっ・・・」今日も何も変わらない毎日だと思ってた。 授業中(ライティング)先生「・・・であるからして、ここにはat onceまたはsoonが入り、私は・・・」生徒1「昨日のテレビ見たー?」生徒2「きゃはきゃは」周りの生徒がこっそり騒いでいる。アヤ「・・・。...

無題 | 2008.09.15 Mon 17:00

第一話 始まりは生物室から

JUGEMテーマ:連載文化祭も球技大会も無事に終わり落着きを戻し始めた学校この学校で物語は始まる。佳奈子「アーヤーっ おはよっ」佳奈子が朝から元気に声をかける。アヤ「あ、加奈子おはよう今日も相変わらず元気だね」佳奈子「当たり前でしょっ。だって佳奈子、恋しちゃってるんだもーん」アヤ「恋かぁ良いなぁ、恋愛しちゃって」よ佳奈子「アヤもすればいいじゃん楽しいよっ」アヤ「そうなの?」4月の慌ただしい姿も無く、もうすっかり高校に慣れた周りの女の子はみんな恋をしてるのだ。ただ、アヤには到底できそうにもない。...

無題 | 2008.09.15 Mon 16:47

はじめに

JUGEMテーマ:連載これから私が書こうとするストーリーはブログの上記にも綴られているようにぐだぐだなラブなのかラブじゃないのかよく分かんないほぼノンフィクションストーリーである。物語を面白くするために多少、オーバーに表現していることもある。が、そこは大目に見てもらいたい。名前や部活、クラスについてだがここは嘘であるので実際の人物とは異なり全く関係はない。舞台は田舎の某公立高校主な登場人物アヤ本名 三条林 アヤ (さんじょうばやし あや)1年D組 美術部この物語の主人公、だと思う。ある平凡そうな男子...

無題 | 2008.09.15 Mon 16:12

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