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Counter anchor #15

JUGEMテーマ:自作小説    東の空は、控えめに朝を纏っている。西の空も、決して夜を引き留めてはいない。時間という欺きを生命が繰り出している限り、それが無意識の深淵からであろうと、この流れを止めることは出来ない。逆回転させることは出来るかもしれないけれど、それは試みない方が良いだろう。そういうことをしても失われたものを取り戻すことは出来ず、手に残っていたものさえ失うことになるだろうから。つまり、僕たちは振り返るべきではないということだ。僕は東の空を見つめていて、もう一人の僕は西の空...

pale asymmetry | 2020.01.19 Sun 21:41

Counter anchor #14

JUGEMテーマ:自作小説    何もない。もちろん、何もないという何かが存在したわけでもない。しかし誰かがそう感じているのだ。認識していると言ってもいいだろう。それは誰か。それは僕だ。そう思った瞬間、小さな炸裂。何もなかった一点から、あらゆる色彩が波紋のように広がる炸裂。そうして、時間の欺きも始まる。それは誰の欺きか。僕であり僕ではない。僕に繋がってはいるけれど、遙かな過去であり、遙かな未来であり、つまりは二つの方向に環状に曲線を描きながら、無限より少しだけ短いだけの距離を進んでぶつ...

pale asymmetry | 2020.01.18 Sat 21:55

Counter anchor #13

JUGEMテーマ:自作小説    僕は雲だった。気がついたときには、雲のように形を失っていた。それともあらゆる形を含有したのだろうか。全てを失うということは、無限を手にするということだろうから。僕はすでに消滅しているのか、あるいは偏在してしまっているのか。この想いは幻か、それともこの想いだけが本質か。あの夜のようだ。箱に収められたあの夜。叡智の欠片を感じたあの夜。本当は、僕は今もあの夜にいるのではないだろうか。僕は何も間違わず、ちゃんと融けてしまったのではないだろうか。それではもう都市...

pale asymmetry | 2020.01.11 Sat 22:10

Counter anchor #12

JUGEMテーマ:自作小説    組み合わされた手と手の内で、熱がぶつかり合う。組み合わされた手と手の内で、波がもつれ合う。組み合わされた手と手の内で、マテリアルが反応し合う。固く重なった掌の境界面で、宇宙が生まれ消滅していた。二つの世界が並び立ち、すぐさま対消滅していた。そうしてアンカーとメラクは全力で互いを中和していた。その人は、気まぐれに踊るような足取りで身体を揺らしながら、両手の人差し指を立てて、空気を細かく掻き混ぜている。その攪拌はカオスを生み出しているのかもしれない。そのカ...

pale asymmetry | 2020.01.03 Fri 22:38

Counter anchor #11

JUGEMテーマ:自作小説    鏡が写し取ったのは、宇宙だろうか。いやそうではない。それよりももっと奥底の深い空間だ。しかしそれは一見宇宙によく似ていた。得体の知れないエナジーに満ちているということが。あるいはこれは移し取られた空間なのだろうか。それはどこからか。その人からか、それともアンカーからか、あるいは僕自身からか。僕自身からであったとしても、その僕自身とは、僕に制御できない僕のことだろう。ああ、こんがらがりそうだ。そもそも僕は今どこにいるのか。鏡を挟んで、その人とアンカーと対...

pale asymmetry | 2019.12.28 Sat 14:42

ドラッグ

JUGEMテーマ:自作小説   思いがけず手に入ったものを手に持ち、ふふっと笑ってしまった。   「いいモノがあるんだけどな?」   ボソリと明るく告げてみたところ、相手はピクリと反応したから笑い出したくなってしまう。ふだん、理性的に振る舞っていても、生き物である以上、勝てないものもある。この子にとって、わたしが今、手に持っている粉がそうだ。この粉の、わずか耳掻きほどの量でも、この子は意識をむけてしまう。この粉がもたらす快を、すでに知っているからだ。   「試し...

My 365 Story | 2019.12.24 Tue 21:32

Counter anchor #10

JUGEMテーマ:自作小説    僕の鮮血が、無数の妖精になって宙を舞っていた。鰭のような羽をうねらせ震わせながら、愉しそうに踊っている。それは生命の螺旋を解く舞踏だ。あの日、すっかり解けていると言われた僕にお似合いの舞踏だ。可能性なんて、本当にあるのだろうか。それに触れることなんて、出来るのだろうか。一瞬で切り裂かれた身体中の傷から、妖精は次々と生み出され、はしゃぎ、笑い遊戯する。妖精たちは思い思いに好き勝手に踊っていたのに、それらは奇妙に美しい系に纏まっていて、その系が僕の生命の系...

pale asymmetry | 2019.12.20 Fri 22:05

デジャヴ

JUGEMテーマ:自作小説   はじめて経験する場面なのに、なぜか昔に経験したことがある気がする。 そんなデジャヴが、わたしの人生における奇異を発見するきっかけだった。   目の前に広がる光景は、常識人ならば眉をひそめるしかないだろう光景だ。なにしろ、第二王子殿下が、男爵令嬢を傍に置き、婚約者である公爵令嬢を糾弾しているのだから。   ずらずらと公爵令嬢の罪状を殿下は口にしているけれど、アホか、と、わたしは思った。 王子は確かに王子ではあるけれど、一公爵令嬢の罪状を糾...

My 365 Story | 2019.12.20 Fri 16:29

Counter anchor #09

JUGEMテーマ:自作小説    箱は、少しずつ花に置き換わっていった。その人が箱に向かって指先を波打たせるたびに。そのたびにその指先から仄かに光るシアンの波紋が放たれ、それがすぐに粒子に変化して、箱の外殻に打ち込まれる。するとその場所が翻り、箱の外殻は花へと転成する。粒子が影響を及ぶす範囲は極小さかったけれど、波紋は次々と放たれ、粒子は次々と打ち込まれたから、箱の外殻は残らず花へと置き換わっていった。箱の蓋は開かれることがなかったので、その内部がどうなっているのかは解らない。外殻同様...

pale asymmetry | 2019.12.14 Sat 22:22

Counter anchor #08

JUGEMテーマ:自作小説    彼らは宙を舞う。宙を舞い、踊る。超潤合金の衣装を身に纏って。その舞は回転だ。描かれる円の内部には正多面体が取り込まれている。舞は五つの回転を一つの基底サイクルとしていて、その五つの円の内部には五つの正多面体が取り込まれている。正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体、正十六面体の五つ。それを重ね合わせるために、彼らは回転する。宇宙が描かれているのだ。回転舞踏によって、彼らは宇宙を創造しているのだ。彼らは十八人いたから、今この場所に十八の宇宙が誕生し、そ...

pale asymmetry | 2019.12.05 Thu 21:46

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