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JUNE/BL/ML

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JUNE/BL/MLなど言われる、男×男などの同性愛要素を含む創作小説テーマです。
※ R-18作品には必ず分かるように明記しましょう。
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ロミオとジュリエット 22★

                   登場人物プロフィールはこちら                    主人公東郷の邸宅 私はカフェで結の両親と別れ、結のアパルトマンを訪ねた。 「東郷監督!」 出て来たのは楠本氏だ。 「結のご両親の了解を得て参りました。代わっていただけますか。明日まで私が結を見ています。」 ”明日まで”と言った時、楠本氏のこめかみが一瞬ひきつったように見えた。 「道ノ瀬の主治医は、安静にして”刺激しない”ように言っています。東郷監督、あなたに守れますか?」と楠本氏は私...

大人のためのBL物語 | 2018.12.11 Tue 16:20

光のさす方へ 132

「時村は、器じゃねぇんだよ。あんな奴に組を任せて、人がついてくると思うか?」  だからこそ、佐世保は時村の目の前でヒロを可愛がったのだ。上に可愛がられる人間というのがどういう物か、ヒロを見て学んで欲しかったのだろう。  腕っ節や銃の扱いは、端(はな)から時村に期待などしていなかっただろう。だが、例えば自分の店の周りの奴らとの付き合い方くらいは、マネできるんじゃないのか。  よその店に足を運び、自分の店の人間に何かあったらよろしく頼むと頭を下げる。自分の組の関係者じゃなくても、相談がある...

真昼の月 | 2018.12.11 Tue 08:05

光のさす方へ 131

「ヤクザには学歴は必要ないが、バカじゃ上までのし上がることはできない。うちの奴らも自分の武器がなんなのか、それを見極めて、そこを磨いて勝負してきたんだよ。うちの幹部の4人を見てみろ。金町なんざ全く学(がく)はないが、その分腕っ節でのし上がってきた。奴はテメェだけじゃなく、組の下のモンにまでたっぷりと稽古をつけて、武闘派集団を作り上げた。そうやって真田組に金町有りと、実力を見せつけてるんだよ。濱野にはシノギの嗅覚があって、真田の台所を支えている自負がある。牧村は相当なパイプを外に作ってやがるか...

真昼の月 | 2018.12.10 Mon 08:02

コメントありがとうございます!!

皆様、コメントありがとうございます。 お返事はコメントをいただいた順に書いております。 先に書いていただいた方のリコメが下になっておりますので、もし自分へのレスがないな、と思われたら、下の方をググッとスクロールしていただけると嬉しいです。     イヌ吉拝     01:07:れい様 コメントありがとうございます!! 前に100の質問やったの、ずいぶん前だから知らないですよね💦💦 面白いですよね、これ!私、二次創作サイトをやってたときからこの質問を使...

真昼の月 | 2018.12.10 Mon 07:55

光のさす方へ 130

「佐世保が目をかけて育てている以上、時村のことは佐世保に任せてきた。……そのせいで、あいつの行動を『またいつもの悪い癖が出てる』くらいにしか考えていなかった。あいつに大それた事ができるはずがないと思い込んでいたのは、俺の落ち度だ。そいつは謝る。すまなかった」  桐生が頭を下げるので、ヒロは慌てて「やめて下さい!」と頭を上げさせた。 「俺や佐世保は時村の傍にいすぎて気づくのが遅くなったが、金町は外から見てたから、あいつの異常に気がついたんだろうな……。クソッ。俺がも...

真昼の月 | 2018.12.09 Sun 08:01

光のさす方へ 129

「ったく。ヒロ、こっちも喰うか?」 「いえ、大丈夫です」   二人はそれから黙々と食事をした。だが、ヒロの箸はすぐに止まってしまう。 「ヒロ?しっかり喰って、早く治せ。俺も腹に鉛玉ぶち込まれたことあるが、たっぷり喰ったらすぐ治ったぞ」 「それ、兄貴がバケモノだってだけですよ」 「うるせぇ」  二人は小さく笑って、それからヒロは三分粥の椀に目を落とした。 「あの……時村さんは……ここに……?」 「いや、あいつは佐世保が馴染みの医者んとこに連れてった」...

真昼の月 | 2018.12.08 Sat 08:05

光のさす方へ 128

「俺は無事だ。ヒロ、お前のおかげだ」 「……俺の?」  ヒロは、何を言われているのか分からないようだった。そんなヒロを宥めるように、桐生の腕がヒロの背中をそっと上下に撫でた。 「お前があの時撃たなければ、俺は時村に撃たれていた。あんな距離だ。さすがに時村だって外さねぇだろうさ。助かった。俺が今無事でいられるのは、お前のおかげだ」 「……俺の……」  ヒロが視線を上げて、桐生を見る。その表情を、確かめるように  桐生は、ヒロの頬をそっと掬い上げた。...

真昼の月 | 2018.12.07 Fri 08:02

光のさす方へ 127

 ◇◇◇ ◇◇◇ 「またあんたは、こんな所に戻ってきて……!」  目を開けると、そこにいたのは桐生でも風子でもなく、前回もお世話になった重田医師だった。苦虫を噛み潰したような、すごい顔をしている。 「え……と、俺……?」 「銃で脇腹抉られて戻ってきたんですよ!せっかくあんな大怪我から無事に退院させてあげたのに!」 「脇腹……」  でもあれは、かすり傷だったんじゃ、と呟くヒロに、重田はクワッと目を剥いた。 「でかい怪我をすると、アドレナリン...

真昼の月 | 2018.12.06 Thu 08:04

光のさす方へ 126

 時村の手が血を吹き上げている。  その手からこぼれ落ちた銃が地面に落ちる直前に、それは不自然に直角を描いて弾き飛ばされた。 「兄貴!兄貴、ケガは!?」  ヒロは後先も考えずに、桐生の元に駆け寄った。手には煙を上げるS&Wを握ったままで。そこに風子がいることも、自分の腹から血が流れていることも、ヒロの頭にはなかった。 「兄貴!無事ですか!?」 「いや、俺は」 「ケガは!?ケガはどこにもありませんか!?」 「大丈夫だって……おい!?」  大丈夫だと聞くなり、ヒロは桐生の胸...

真昼の月 | 2018.12.05 Wed 08:02

光のさす方へ 125

「あんたのコルトのマガジンには6発しか弾は込められない。チェンバーの1発と併せても、7発だ」 「うるせぇ!」  ヒロの言葉に時村の顔色が赤黒く染まる。 「ヒロちゃん、どういうこと?あのピストル、もう弾は入ってないってこと?」 「ああ。マガジンの中は空だ。弾切れだよ。あの人、銃の扱いは不慣れだから、俺の前で新しいマガジンを装填し直すような真似はできないだろ」  だが、自分たちの後ろに手下を配しているように、時村は自分の後ろにもまだ兵隊を仕込んでいるだろう。銃にしても、他にもまだどこかに隠...

真昼の月 | 2018.12.04 Tue 08:05

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