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掌編。超短編。など、名前は様々。
一瞬を切り取って、読んでくれる人に届けたい。
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excuse me……

JUGEMテーマ:ショート・ショート     「excuse me……、excuse me……」  彼女が呟いている。隣に横たわる彼女が。 「excuse me……、excuse me……」  何度も呟いている。僕は文庫本から顔を上げ、彼女を見つめる。彼女はタブレットを抱きしめて眠っている。その表情は、フラットだった。苦しそうでもなく、楽しそうでもなく、何かを探求しているようでもなかった。 「excuse me……」  夢の中で誰かを呼び止めているのだろ...

pale asymmetry | 2022.10.08 Sat 21:05

selfish rain

JUGEMテーマ:ショート・ショート   「雨は何も考えていない」  あなたは濡れながら呟く。 「何も考えていないから雨なのかもしれないよ」  私は空を見上げ、雨を頬で、額で、唇で受けとめる。 「やめなよ。汚れているよ」  あなたが顔を顰める。 「汚れているかもしれないけれど、穢れてはいないでしょう?」  私は肩を竦める。 「それはもちろん私たちの方が穢れているわ」  あなたは立ち止まり、手のひらの匙で雨を受けとめる。僅かに掬い取った雨を、あなたは口に運ぶ。 「どう...

pale asymmetry | 2022.10.04 Tue 21:53

insect in stone

JUGEMテーマ:ショート・ショート   「この中に昆虫が閉じこもっているよ」  散歩の途中で甥っ子が唐突にしゃがみ込み、道端の石の一つを指差す。 「へー、昆虫か」  甥っ子と並んでしゃがみ込み、僕は石を見つめる。黒っぽい色と青灰色が混ざり合った拳大の石だった。石には詳しくないので、それがどんな由来の石なのかは解らない。手に取ろうと腕を出すと、すぐに甥っ子が止める。 「駄目だよ。昆虫が起きちゃうよ」  僕は手を引っ込め、顔を寄せて石を見つめる。見える範囲を隅から隅まで確認した...

pale asymmetry | 2022.09.30 Fri 21:33

wings for ……

JUGEMテーマ:ショート・ショート   「翼の話をしましょう」  夕食のあとアイスを食べていると、彼女が突然切り出した。 「いいよ」  僕はアイスを食べる手を止めることなく頷く。コーヒーフロートアイスで、とても溶けやすかったから急いで食べていたのだ。 「翼をくっつけられるとしたら、どこが良い?」 「背中で良いよ」 「駄目。それじゃあ面白くない。背中NGで」 「でも背中以外の場所につけて意味があるかな?」 「それを言うなら、人間が背中に翼をつけることに意味ある?」 「格...

pale asymmetry | 2022.09.28 Wed 21:46

匙と螺子

JUGEMテーマ:ショート・ショート   「そのロボットはスプーンをくわえたままで言うの。オレは幸せには暮らせないって」  彼女は食後にシュークリームを頬張りながらそう言った。夕食の直前まで眠っていたのに、何の躊躇もなく大盛りのパスタを食べ、さらにはシュークリームも食べている。そして夢の話を始める。 「可笑しいよね?」 「ロボットが? そのセリフが?」  僕が尋ねると、彼女はどこか困った顔をする。 「全体の流れのこと。だってロボットはスプーンをくわえているんだよ。幸せになるに...

pale asymmetry | 2022.09.25 Sun 21:01

星歩き

JUGEMテーマ:ショート・ショート    僕らは迷える魂だった。  風は北西から強く吹き上げられていた。それは黒い海から吹き上がっていた。僕らを星の世界に吹き飛ばそうと企んでいるようだった。 「星座って、難しいよね」  誰が言ったのかはよく解らなかった。真夜中にあと数歩の公園には照明がなく、全てが闇に輪郭を滲ませている。山の上にあるこの公園は街からも遠く、街の明かりは海を闇に沈める役割しか担っていなかった。 「海が黒いと、獣みたいだね」  誰かが言う。誰かが笑う。 「見下...

pale asymmetry | 2022.09.19 Mon 21:07

pale blue dot

JUGEMテーマ:ショート・ショート   「235億キロメートルって、イメージ出来る」  彼女が天井を斜めに見つめて言う。おそらく彼女自身にはイメージ出来ていないのだろう。 「遠いね。すごく遠い場所。何だかとても暗い空間をイメージしてしまうな」  僕の言葉に、彼女が大きく頷く。 「その場所から一番近い星は40兆キロメートル離れているんだって。多分暗い場所よね?」 「そうだね。それは宇宙空間で、そこに誰かがいるんだね?」 「うん。ボイジャーよ」 「ボイジャー? 宇宙探査機の?」 ...

pale asymmetry | 2022.09.11 Sun 21:16

magatama jewels

JUGEMテーマ:ショート・ショート    雨が降り出しそうだったから、傘を持ってバス停に行く。夜の空には星も月も見えなくて、風は淫らな感じのする湿り具合だった。空気に照明を滲ませながらバスが近づいてくる。降りてきたのは彼女だけだった。バスの内部に目を向けると、他に乗客は一人しかいなかった。何だか、生と死の境界を走るバスのように思えた。 「お帰り」  僕は彼女に傘を差し出す。 「ただいま」  彼女は傘を受け取るとすぐに開いた。 「まだ、降っていないよ」 「良いじゃない。傘は...

pale asymmetry | 2022.09.06 Tue 21:41

Rich distance with T

JUGEMテーマ:ショート・ショート    雨は、断続的に強まったり弱まったり。脈動を感じさせるリズム。意識の抑揚かもしれない。何か巨大な存在のフォーカスの尖り具合かも。僕たちを見つめる、その眼差しの尖り具合と言うこと。 「どうせなら、もっと大粒な方が良いのに」  真上に顔を向け、彼女が低く叫ぶ。その声を風が掠っていく。風もまた、断続的に強まったり弱まったり。何か巨大な存在の身震いを感じさせる。同じ姿勢で長くいると痛むので、ときたま姿勢を変化させて痛みを受け流しているようだ。 「...

pale asymmetry | 2022.09.03 Sat 21:02

needless shyness

JUGEMテーマ:ショート・ショート    少し頭痛がした。だから動く気になれない。友達と約束があったけれど、全く出かける気分にはなれなかった。さて、どうやってキャンセルしようかと思っていたら、その友達から電話がかかってきた。最近電話をかけることもかかってくることもあまりないから、少し緊張する。 「ごめん、今日行けない」  友達がいきなり言う。 「どうしたの?」 「やめろって言われた」 「誰に? 一人暮らしだよね?」 「AIに」 「AI」 「そう。私今AIと暮らしてるの」 ...

pale asymmetry | 2022.09.02 Fri 20:44

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