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JUGEMテーマ:オリジナルファンタジー 「証拠をお見せします……。私が本当に愛しているのは……」 俺は静かな足取りで歩んだ。 そして、ある人物の前に立った。 「……アルス……」「え?」 アルスの点になった目と、俺の涙でいっぱいの瞳が、静かに交錯して時が止まる。 そして。 「愛してる……!」 そのまま。 俺はアルスの唇に。 思いっっっっっきり! 口づけた。 さあああーーーーッッッ! とアルスの血の気が引く壮絶な音がモロに聞こえた気がしたが、そんなこたーどー...
三日月の聖書〜Crescent Bible 波濤の戦士達 | 2011.11.18 Fri 10:56
JUGEMテーマ:オリジナルファンタジー 「証拠をお見せします……。私が本当に愛しているのは……」 俺は静かな足取りで歩んだ。 そして、ある人物の前に立った。 「……アルス……」「え?」 アルスの点になった目と、俺の涙でいっぱいの瞳が、静かに交錯して時が止まる。 そして。 「愛してる……!」 そのまま。 俺はアルスの唇に。 思いっっっっっきり! 口づけた。 さあああーーーーッッッ! とアルスの血の気が引く壮絶な音がモロに聞こえた気がしたが、そんなこたーどーでもいい。危なくなったら助けてねって、俺...
三日月の聖書〜Crescent Bible 波濤の戦士達 | 2011.11.18 Fri 00:26
JUGEMテーマ:オリジナルファンタジー 刹那。 俺の中で、何かが妙〜な感じに燃え上がった。 ……こんなナリしてようが、俺は男だ。 嫁にはいかん! 清楚可憐な純白エプロンで「ご飯にする? お風呂にする? それともわ・た・し?」って言ってくれるカワイイ嫁さんをもらう男の夢を、あきらめてたまるぁーーーッ!!「ごめんなさい!」「みきゃああああ!」 俺は力一杯イールを突き飛ばし、その場をさっと離れる。後ろでものすごい勢いで吹っ飛んだイールが、壁にどかんと激突してぐちょばきょべちゃッッ!っという妙な音と共に奇...
三日月の聖書〜Crescent Bible 波濤の戦士達 | 2011.11.18 Fri 00:23
JUGEMテーマ:オリジナルファンタジー 「ビアンカちゃん、今回のことは本当にごめんね。私たちが邪魔した分まで、幸せになってね」 ヘラが俺の手をひしと握り、そしてちらとアルスを見る。 すると、アルスはやさしく笑い返していた。 ……いいよな、お前らは幸せで……。 だが、ヘラには何の罪もないのだ。彼女は俺が男だなんてことさえ、知っちゃいないのだから、仕方ない。仕方はないが……。 せめて、そのやさしさの半分でもいーから、俺に向けてくれる気はないんかアルス君! 友達じゃあんっっ(泣) 「さあ、ビアンカ」 な...
三日月の聖書〜Crescent Bible 波濤の戦士達 | 2011.11.17 Thu 21:23
JUGEMテーマ:オリジナルファンタジー 6 偽りの花嫁 麗しの花嫁。 最愛の人との永遠の愛を誓う、結婚式。 これは、世の女性の夢であるという。 無垢を表す純白のウェディングドレスを纏い、華やかなブーケを手に、愛する人と結ばれるその日。清らかなる乙女は、永遠を誓った愛する男と大人の女性としての新たな一歩を踏み出し、新たな未来を紡ぎはじめる。なにより喜ばしく、輝かしい瞬間だ。 しかしその花嫁が、清らかな少女じゃなく、清らかな少年だったらどうなるんだろう……まあ、俺はぶっちゃけ、もう清くはないん...
三日月の聖書〜Crescent Bible 波濤の戦士達 | 2011.11.17 Thu 21:21
そしてすべてはJUGEMテーマ:オリジナルファンタジー 「さあ、お前もこれでわかったろう。もう観念して、シェーダの居場所を教え、悪事から手を引け。そして服役した後(のち)に、真人間としてやり直すんだ。いいな? イリーア」 立ち上がり、俺はそう言った。しかしイリーアはうつむいて黙したまま答えない。 俺は何かイヤな予感がして、すっと眉をひそめる。 この女……この期に及んでまだ何かたくらんでいるのか? すると俺の危惧を肯定でもするかのように、イリーアが突然、哄笑をあげた。 「ふふふ……あーっはっはっはっ! ...
三日月の聖書〜Crescent Bible 波濤の戦士達 | 2011.11.17 Thu 18:19
JUGEMテーマ:オリジナルファンタジー 「ところでその腕、痛くないのか?」「……痛くないわけあるか馬鹿が。だからこうして抑えて止血してんだ。そんなことより、今はシェーダのことが心配だ」 律儀にリクエストにお答えしてくれるのは、コイツなりの優しさととっていいもんなのか……と、そんなことはおいといて。 そうだった。 ……シェーダ……! 「イリーア。悪あがきはやめたらどうだ。てめぇの娘を幸せにする道は、本当にこんなもんなのかよ!」 アルスが強く啖呵を切る。 イリーアはそこで、引きつってはいるが...
三日月の聖書〜Crescent Bible 波濤の戦士達 | 2011.11.15 Tue 01:02
JUGEMテーマ:オリジナルファンタジー 突然、俺が取り付いていた扉付近から一面に真っ白な煙が吹き出した。 「な、なんだこりゃっっ!」 一瞬にして煙に巻かれ、俺は視界を奪われる。その上煙が気管に入り込み、激しくむせてせき込んだ。 し、しまった……! 「……エ、エヴィンっ!」 せっぱ詰まったシェーダの声が聞こえる。 ……シェーダ? 何かあったのか……! しかし、俺も咳が止まらなくて踏み出すタイミングがとれないっ……! しかも更に悪いことに、ふと見上げれば、白く染まった俺の頭上に剣を振り上げた...
三日月の聖書〜Crescent Bible 波濤の戦士達 | 2011.11.13 Sun 21:54
JUGEMテーマ:オリジナルファンタジー 5 そしてすべては愛のために 死闘が始まる。 細身のレイピアをすらり抜きはなったシェーダは、まるで優雅な舞いを踊るように、次々鋭い突きを繰り出していく。 俺は思わず見とれた。やさしい微笑みすら浮かべながら、敵の剣を受け流し、または軽やかにはじきとばし。華麗に刃振るうシェーダの姿は艶やかですらあるのに、その迫力はまさに圧巻。思わず息を呑まされる。 彼女の瞳には怒りがある。気高くも猛々しい誇りがある。彼女の剣には熱い魂がこもっている。同じ...
三日月の聖書〜Crescent Bible 波濤の戦士達 | 2011.11.13 Sun 21:50
JUGEMテーマ:オリジナルファンタジー そこでアルスが咳払いひとつ。強い口調で再び口を開いた。 「いちゃついてんじゃねえぜ、事は一刻を争うんだ。イリーアはお前の始末にすぐに戻ってくるはずだ。で? 任務続行する意志はあんのか、蒼穹の騎士さんよ」「それは無論だ」 俺の言葉にアルスは微か笑って、 「よし。じゃ、状況をまとめんぞ。イリーアの犯罪容疑は、要するにこの薬品の密売だ。裏社会での毒薬密売ルートに関わって、セルムト侯爵家の財政難を立て直そうとしたってこたとだ。 しかし社交界で悪い噂が流れ出し...
三日月の聖書〜Crescent Bible 波濤の戦士達 | 2011.11.12 Sat 22:47
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