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制度や規制というものは、いつの時代もベースの基本的な部分を縛るだけで、それで全てがOKということになる基準ではありません。広く普及できるベースですから、未来に向けてどこまで通用する性能かということは別問題ですから、視野を広く俯瞰する必要があります。私たちが長年推奨してきているドイツのパッシブハウス基準は、今回の義務基準からすればまだまだ遠く高い頂きに現実にすでにある基準ですし、その国のお国事情や考え方によって違いがありますから、「より良いもの」という意味では、日その時点のその国の基準ベースで...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.08.08 Mon 06:54
人気のエリアの土地の価格が下がらないという現象は何なのかと自分なりに考えるのですが、需要と供給のバランスにおいて、需要が固くあるから下がらないわけで、疲弊している社会の中で誰がその土地を買っているのかといえば、やはり大きく資本を持っているところで、このバランスが続く限りはこの高騰は治らないのではないかと思います。私の周りでも、ご希望のエリアでは資金計画が成り立たず、少しご希望を緩めたり土地探しでご苦労されている方たちも少なくありません。一番の悲劇は、時流に任せて高騰した土地をギリギリ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.08.07 Sun 07:01
コロナで社会が一変し、ウクライナでの戦争もこれほど長期化ししてしまうことで私たちの身の回りのあらゆることが大きな歪みを抱えたまま難しい航行を強いられていることは、誰の感覚でも共通していることではないかと思います。その上にこの国は、20年もの長きに渡り実質経済の低迷を続けていて賃金が上がらないままここまで来ている上での諸外国とのバランスの変化で、景気が悪いままに物価だけが上がり追い打ちをかけるというスタグフレーションを起こしかねない状況下にあると言えます。デフレ脱却と言いながらさしたる措置も講...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.08.06 Sat 06:30
ある程度高性能化(むしろ適正な性能への前進) が進めば、ブームのような今の気運はなんとなく収まり、また別の真新しいキャッチーな言葉に翻弄されて、別のブームへと移行していくのが業界の常ですから、熱のようにうなされる時期が過ぎればまた以前のように性能の強化をさらに訴えなければならない時期がやってくるかもしれません。私の拙い経験値でも、数十年の間に何度もそういう波がありました。おそらくその繰り返しは永遠に続いていくものと思われます。それは仕方ないのですが、むしろそのブームで本来の大切なことがなおざり...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.08.05 Fri 06:40
住まいは誰にとっても安らぎの場所だと思います。兎角乱れている現代社会の荒波にストレスマックスの皆さんが、心身ともに解放されて落ち着ける場所でありたいといつも思います。そのために、室温度がストレスない性能であることは必要な前提条件として住まいは語り始められるべきであり、逆に言えばそれだけではまだほとんど住まいを語っていないような気がしてしまいます。最近は高性能一辺倒で住まいが語られていることが多いので、そう言う部分では危惧することが多いです。高性能と言えば聞こえは良いですが、例えば欧州のそれ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.08.04 Thu 07:28
コロナ以降、ある意味私たちはよく立ち止まり、さまざまに考えることが多くなりました。コロナはどう考えても人類にとって良いことではありませんが、そんな中でも社会が一度立ち止まり、考えることを忘れてしまった状態をあらためて見直すきっかけになっているということは出来るので、その部分では案外よかったと私などは思います。住宅分野においては、消費者の方が、今までの郊外の住宅展示場のチョイスに終始した住宅選びが本当にそれで良いのかと思われる方がずいぶん増えて、大きく高性能化へのシフトも進んでいるのも事実で...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.08.03 Wed 07:14
どんなに変えたいと思っても、なかなか変わらない業態に時々苛立ちすら覚えますが、そもそもこの国の住まいづくりの仕組みがどういうプロセスを経て生まれて来たものなのかはしっかりと考えていくべきことなのだと思います。第一に、現在のこの業態の生産体制が元々、戦後の焼け野原に始まった急場凌ぎのバラック建築に始まり、当初の目的は圧倒的数の欠乏という住宅難による「量」の確保であったことを考えると、さもありなんという感じがして来ます。第二には、そのまま高度成長期に入り、その生産体制が企業化して、今度はその規...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.08.02 Tue 07:02
この国の場合、ほとんどの戸建住宅は「住宅産業」と言われる、さまざまな微妙に異なる立場で住まいづくりをしている業態が渾然一体となって、年間何千何万と言う全体の新築棟数を担っているのが実情です。良し悪しは別として、全体の数としては圧倒的に大手ハウスメーカー、ビルダーの生産数がほとんどで、そう言う言い方をすれば私たちが日々取り組んでいることなど数のうちに入らず、それがごまめの歯軋りにもならないのは残念ながら自明のことです。必要な数だからこそ、売られ、買われ、生産されているのでしょうからその是非は...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.08.01 Mon 06:26
これから、なんちゃって高性能に惑わされないためにも、高性能とはあくまでベースだと言うお話をしました。少なくとも、お打ち合わせの中で、「これくらいでいい」「これ以上はいらない」と言うような表現をするプロがいたとしたら、その方のお話は少し眉に唾して聞くべきでしょう。省エネにゴールがないように、高性能にもゴールはありません。これくらいで良いと言う基準があるのではなくて、今あるさまざまな条件下ではこれがベターという落とし所があるだけです。私はそう思って、お客さまに説明することにしています。そして、...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.07.31 Sun 07:21
穿った見方をすれば、言葉が形骸化していけば、今後は「大したことない高性能」とか、「言うほどでもない…」とか、「実は粗悪な…」というようなものがカオスのように現れてくると言うことです。25年ほど前に、一時的に高気密高断熱ブームがありました。急速に知名度が上がり、北から列島を下がってきて、地域の風土にそぐわないものや、少しスペック不足のようなものが出て、挙句のはてに「これは九州には向かない」とか「ここまでいらない」「気密は室内空気汚染の元凶」などと不評も起きてブームは下火になりま...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.07.30 Sat 06:08
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