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2012年にお引き渡しをして10年が経ち、改めて今回お伺いして、よき住まい手ご夫妻と、たくさんのお仲間と一緒に、当時、色々なことに挑戦し、手探りでしたがこの福岡パッシブハウスに取り組めたことは幸せなことだったなと思いました。ご入居後も住まい手ご夫妻は、ご主人様の故郷のドイツと奥様の故郷の福岡を定期的に往復され、音楽家としてのお仕事をされていますが、ドイツ滞在のリアルな感覚と、福岡での生活を比較しながら、とても適切な御評価をいただいて来たことも、私たちには大きな学びになりました。当時から比べれば、...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.09.09 Fri 07:06
「建てもの燃費ナビ」が果たした役割は、大きかったと思います。当時英語版、ドイツ語版しかなかったPHPPは語学が得意ではない私たちにとっては正直とっつきにくいものでした。そこへ、このソフトの出現で、私たちにも性能解析の道が開きました。各地で勉強会やセミナーが開催され、会員相互にも計算ソフトで検証しながら性能を出していくことが少しずつ普及していきました。今はそれに加えて森代表たちのご尽力もあり、悲願だった日本語版のPHPPも出ましたから、状況は刻々と進化して、後発の方達の中からも直接ソフトを巧みに操る...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.09.08 Thu 07:05
福岡パッシブハウスより前に、現存した国内の認定パッシブハウスは、一棟目の森代表の「鎌倉パッシブハウス」と島田事務局長が完成させた「茨城パッシブハウス」の2棟でした。鎌倉は2×4工法で、茨城は軸在来の手刻み加工のもでした。鎌倉には暮らされている住まいに見学に行きましたし、茨城には構造段階から何度か見せていただき完成までの工程を学ばせていただきました。PHJの仲間のすごいところは、後進の人に惜しげもなく自分が苦労して培ったノウハウでもなんでもオープンに教えてくれることです。最初の頃はそういう技術...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.09.07 Wed 07:14
2011年3月11日、午前中に私と森代表は宮崎県の日向にいました。120×150という扁平平角柱などの構造材のプレカットや、木質系パネルの視察で工場視察の途中でした。工場内を回っている私たちに、突然けたたましいサイレンが鳴り始めたかと思えば、事務員さんが小走りに追いかけてきて、東北でとんでもない地震が起きて、このエリアも太平洋側からの津波警報が出たので海抜の高いところまで避難してくださいと告げられました。急ぎ工場の事務所まで戻ると、応接コーナーのテレビ画面には、皆さんも見られたであろう当時何度も繰...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.09.06 Tue 07:06
8月のお盆の頃に、PHJチャンネルのYoutube取材を受けるために、森代表、取材の本橋社長と共に久しぶりに福岡パッシブハウスに行ってきました。施主ご夫妻と共に、当時に想いを馳せながら、もう10年が経ってしまったのかと時の速さに愕然とすると共に、現地に立つと今でもリアルに当時のことが鮮明に蘇るので、それは楽しい時間でした。思い起こせば、長き私の建築YA人生の中でもマイルストーンとなるべき大きな出来事の一つであることには間違いありません。あれから10年、国内認定3件目だった福岡パッシブハウスのあと、今では認定...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.09.05 Mon 07:11
人間は常に一定の体温をキープすることが生命維持の条件ですが、さて冬はがグッと気温が低いために、その体内の熱が逃げすぎないようにオーバーコートを着たりするわけです。家も断熱材で包むのは、同じような仕組みだと言っても良いかもしれません。ただ、夏は人のようにオーバーコートを脱げないのでどうなんだというお話です。「温暖地でそこまで断熱はいらない」の根拠でしばしば見られますが、温暖地でしょうか。すでにかつて温暖地と言われているエリアは、酷暑地なのです。 断熱とは「熱を断つ」わけですから、逆に言え...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.09.04 Sun 07:02
お盆に取材を受けていた築10年になる福岡パッシブハウスが、パッシブハウスジャパンチャンネルのYoutubeで取り上げられ、公開となりました。 東日本大震災の年に着工し、PHJ森代表と手探りで築き上げたパッシブハウスが、10年を経て、どうなっているかというご紹介です。思えば、プレカット視察で代表と宮崎区県の日向を訪れていたときに震災の映像が生々しく流れて、当地も津波の心配があるからと高地に車で避難するというスタートでした。断熱材が手に入らないという当時の状況から、関係者が奔走して調達したり苦労も多かっ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.09.03 Sat 09:33
断熱を冬に着込むオーバーコートのように、防寒具だと例えると冬はとてもイメージしやすくて、合点がいくのですが、夏は暑くても脱げないじゃないかとなってしまうのが難しいところなんです。多くの断熱の概念は、この国では冬のしつらえとして始まったものだから、どうしてもそこから入りがちです。人間の体と、住まいとの違いはここなのですが、実務者の中でもうまく説明できる方は少ないと思います。だから、暖かい地方はそんなに断熱はいらないとか、オーバーヒートの言い訳をここに求めたりするのです。 さて、脱げないコ...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.09.03 Sat 07:32
もう20年以上も前のことですが、弊社のお客さまがご近所さんと会話していて、その方も高気密高断熱の家に住んでるというので、快適談義に花が咲いたそうですが、その奥様が「これで夏蒸れなければいいんでけど」と言われたそうです。弊社の住まいでは夏蒸れは感じないので、うちはそれはないですよともうしあげると、奥様は「それは高気密高断熱じゃない」と言われたそうです(笑)。いわゆる、北方型の当時のフランチャイズのメーカーの住宅は総じてそんな感じだったように思いますが、夏に力点がなく、日射遮蔽や中間期の痛風の配慮...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.09.02 Fri 07:16
この国の高性能住宅の歴史は、北海道に始まったと言って良いと思います。オイルショックで暖房費が急騰したことから、住宅の断熱化が一気に進められたのです。壁に断熱材を詰めると暖房費が激減したわけです。省エネというより、節エネから始まった住宅の高断熱化は、一部結露被害などを出しながら、現在でも通用するベースとなる高気密高断熱住宅へと進化を遂げて行きました。私はその過渡期の北海道に学び始めて、福岡は九州ではあるけれども、体感的に寒いというイメージをストレートに仕事に反映させるべく、九州で高気密高断熱...
建築YA「髭」のCOLUMN | 2022.09.01 Thu 07:24
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